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固定電話にかかる料金とは?種類やメリット・デメリットも詳しく紹介
固定電話
公開:2022年12月1日

いまや日本の全世帯の約9割がスマートフォン(携帯電話)を所有する時代になりました。それにともない固定電話の利用は減少傾向にあるものの、その減少率は緩やかな変化に留まっています。これは現在でも固定電話に一定の需要があることを示しています。
固定電話の導入を検討している場合、毎月の料金がどのくらいかかるのか、安く抑える方法があるのかなどが気になるところでしょう。
この記事では、固定電話の種類や特徴、使用するメリット・デメリットなどを説明します。
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固定電話の料金は、「月額費用」と「通話料金」の2種類があります。月額費用は、「電話回線」や「電話番号」を利用するための料金で、通話料金は、固定電話からスマートフォンへ、または固定電話から固定電話への通話時に発生する料金です。
固定電話には種類があり、それぞれ料金体系が異なります。
固定電話の種類
固定電話には、従来の銅線(メタル線)を利用する接続方式の「加入電話」と「ISDN電話」、インターネット用の回線を利用する「IP電話」と「光電話」があります。それぞれの特徴を紹介します。
加入電話
「加入電話」とは、NTT東日本、NTT西日本が提供する固定電話サービスです。名前の由来は、NTTから電話加入権(施設設置負担金)を購入して回線の利用権を得ることから来ていますが、現在は電話加入権の購入を伴わない「加入電話・ライトプラン」も提供されています。
「加入電話」と「加入電話・ライトプラン」のサービス内容は同じですが、後者は初期費用が安い分、毎月の使用料金が若干割高となっています。また、加入電話は権利の譲渡や利用休止などを行うことはできません。
ISDN電話
「ISDN電話」は、加入電話と同じメタル線を利用し、デジタル信号による通話を行います。アナログ信号の加入電話は音声データの波形をメタル線にそのまま流すイメージですが、デジタル信号のISDN電話では、音声データを「0」と「1」の2進数に置き換えて送信します。
「0」と「1」のシンプルな伝達で済むため、加入電話よりも音声品質が安定しており、高速なのが特徴です。また、電話もインターネットも同時に利用できるという一面があります。
IP電話
「IP電話」は、インターネット用の回線を利用して、インターネット上で情報のやりとりを行う電話システムです。IPとは、Internet Protocol(インターネットプロトコル)の略称で、コンピュータが情報を送受信する際の共通の言語を指します。
IP電話では、音声データをメールや画像と同じように「デジタルデータ」に変換してやりとりすることで、効率的に音声網を構築します。さらには、IP電話は加入電話より安価となっていることが多いです。ソフトバンクが提供している「おうちのでんわ」も基本料金の安さで人気があります。
光電話
IP電話のうち、光ファイバーケーブルを利用した電話システムのことを、「光電話」と呼びます。光ファイバーケーブルは、光回線を導入する工事で設置されるため、光回線サービスを行う回線事業者が、契約に付随するオプションとして提供されることが多いです。
ソフトバンクの「ホワイト光電話」がその一例となります。
IP電話とアナログ回線の違い
IP電話とアナログ回線の違いは、音声通話を行うネットワークの接続方法にあります。加入電話やISDN電話といったアナログの電話は、公衆交換電話網の1つであるアナログ回線(従来の固定電話回線)を用いて電話を接続しますが、IP電話はインターネットを構成するIPネットワークを用いて音声通話を実現しています。
アナログ回線のメリットとデメリット
以下では、アナログ回線のメリットとデメリットをご紹介します。
アナログ回線のメリット
加入電話やISDN電話は、インターネット環境がなくても単独で使えるメリットがあります。インターネット回線の混雑具合に品質が左右されないため、時間帯による変化がありません。
また、電話機から電話線のみ出ている黒電話や、停電対応の電話機、独自に予備電源などを接続した電話機であれば、停電時も利用が可能です。
アナログ回線のデメリット
デメリットには、料金や導入までのハードルの高さが挙げられます。加入電話は初期費用として契約料880円(税込)、電話加入権の購入39,600円(税込)がかかり、回線使用料(1契約者回線ごとの月額)は、住宅用のケースで1,595円~1,870円(税込)となります。
上記に加え、自宅での工事が必要になる場合は、別途工事費用がかかります。
IP電話のメリットとデメリット
IP電話のメリットとデメリットは、次のとおりです。
IP電話のメリット
IP電話の大きな魅力には、料金の安さが挙げられます。IP電話ではインターネット用の回線を利用するため、インターネット環境が整ってさえいれば、回線の工事費用や電話加入権の購入も必要ありません。
もちろん、これまで利用していた電話機もそのまま利用可能です。自宅の2ヵ所に電話を置きたい場合は、コードレス電話機の親機と子機を、それぞれ離れた別の部屋に置いて利用できます。
IP電話のデメリット
IP電話を利用するためにはインターネット回線が必須で、停電時には通話ができなくなります。
110番(警察)、119番(消防)、118番(海上保安本部)などの緊急通報もIP電話に位置情報の提供機能がないために使えないというデメリットがありました。ただし、最近では緊急通報もできるようにIP電話のサービスが改善され始めています。
例えばソフトバンク「おうちのでんわ」は、契約ごとに「緊急通報専用電話番号」を設けることで、電話番号から発信者のおおよその現在地が緊急機関に通知される仕組みになっています。IP電話を導入する際は、緊急通報の対策を進めている会社を選ぶことをお勧めします。
また、IP電話の性能はインターネット環境に左右されやすい点もデメリットです。電波が届きにくい場所や、音声にノイズが入ってしまう場合は、自宅の電波のよいところに機器を移動したり、電話機を1メートル以上離して使ったりといった工夫が必要です。
IP電話で料金を安くするなら「おうちのでんわ」がお勧め
固定電話の料金を安くするためにIP電話を検討しているなら、ソフトバンクの「おうちのでんわ」がお勧めです。NTT東日本の加入電話を利用した場合と比べると、料金を抑えることが可能です。
- 加入電話の基本料金1,760円/月(税込)(※1)+加入電話の通話料の平均421.3円/月(※2)=2,181.3円
- 「おうちのでんわ」の基本料金1,078円/月(税込)+通話料の平均396円/月=1,474円
- ※1 NTT東日本 住宅用2級局の場合です。
- ※2 加入電話の平均値(1日1.5回、1日当たりの通話時間2分55秒)に、NTT東日本市内通話料金 9.35円/3分(税抜)を乗じ、30日間で算出。ユニットの割賦金は除外。
設置方法は、専用のでんわユニットに電話機をつなぐだけでとてもかんたんです。現在の電話番号も電話機もそのまま利用できます。
「おうちのでんわ」の初期費用は、次のとおりです。
項目 | 「おうちのでんわ」のみの申し込み |
---|---|
契約事務手数料 | 880円(税込) |
番号利用登録料 | 1,100円(税込) |
番号継続登録料(※) | 2,200円(税込) |
- 今までの電話番号を継続してご利用のお客さま(継続するためにはNTT加入電話をご利用中、または加入電話から番号ポータビリティで他社サービスをご利用中、もしくは当社が提供するおとくラインをご利用中であることが条件となります)。なお、おとくラインからおうちのでんわに電話番号を継続してご利用される場合は、番号継続登録料はかかりません。
「おうちのでんわ」の月額使用料金は、次のとおりです。
項目 | 「おうちのでんわ」のみの申し込み |
---|---|
基本料金 | 1,078円(税込) |
- ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料が別途かかります。
固定電話の料金はIP電話で安くおトクに!
固定電話には種類があり、アナログ回線とそれ以外ではかかる料金が異なります。IP電話は、インターネット用の回線を利用して音声通話を行う接続方式で、アナログ回線よりも安く利用できるためお勧めです。固定電話の料金を安く抑えたいと考えている方は、IP電話の検討をお勧めします。
ソフトバンクのIP電話「おうちのでんわ」は、専用の「でんわユニット」に電話機をつなぐだけでかんたんに利用を開始できます。現在の電話番号も電話機もそのままで利用が可能です。ぜひこの機会にご検討ください。
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固定電話は自宅にあった方がよいのか、必要性について疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。スマートフォンとは別に固定電話も持っておくべきかは、多くの方が迷うところだと思います。固定電話には固定電話にしかないメリットがいくつか存在します。固定電話のメリットとデメリットを理解し、固定電話が本当に必要なのか判断をしていきましょう。