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IP電話とは?固定電話(アナログ電話)との違いや、メリットと注意点を解説
固定電話
公開:2022年12月1日
「IP電話とはどんな電話なのか」「一般的な固定電話(アナログ電話)と何が違うのか」など疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。IP電話は、インターネット回線を利用した電話のことで、アナログ電話より料金が安くなる可能性があります。
ただし、利用する上での注意点もあるので、メリットとあわせてお申し込み前に確認しておきましょう。この記事では、IP電話のメリット・注意点や、アナログ電話との違いなどを解説します。
IP電話で料金を安くするなら
おうちのでんわの詳細をみるIP電話とは?
IP電話は、インターネット回線を利用して通話をする電話を指します。従来の固定電話はアナログ電話が主流で、交換局を経由して音声を伝達するのに対し、IP電話では、音声をインターネット回線で送受信できるデジタル信号に変換して、音声をやりとりします。
IP電話とアナログ電話の違い
IP電話とアナログ電話では、通話の仕組みが異なるため、通話料金、通話の品質、電話番号などに違いがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金の違い
アナログ電話の場合は、通話相手との距離が遠くなるほど、経由する交換局が増えるため、通話料金は高くなります。一方で、IP電話の場合は、インターネット回線を利用した通話となるため、距離に応じて通話料金が変わることはありません。
通話品質の違い
アナログ電話は、通話専用の回線が使用されているため、音質が安定している傾向があります。IP電話もサービスや条件によっては高音質での通話が可能ですが、インターネット回線での障害が発生すると、通話が途切れたり、つながらなくなったりする可能性はあります。なお、回線品質による音声(VoIP)への影響はほとんどありません。
電話番号の違い
アナログ電話の電話番号は、市外局番で始まる全10桁の電話番号(0AB~J番号)となります。東京23区なら「03」、大阪なら「06」など地域によって決まる電話番号です。一方で、IP電話の電話番号は、050で始まる電話番号が付与されるサービスや、0AB~J番号が使える光回線、携帯電話回線を利用した固定電話のサービスなど、さまざまあります。
IP電話を利用するメリット
IP電話を利用するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 基本料や通話料が安くなる可能性がある
- 事業者ごとのサービスでおトクに使える
- 電話加入権が必要ないので初期費用が抑えられる
以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。
基本料や通話料が安くなる可能性がある
自宅の固定電話をアナログ電話からIP電話に切り替えることで、基本料や通話料が安くなる可能性があります。
IP電話では、アナログ電話に比べて料金が安く設定されているケースが多く、距離によって通話料が高くなることもないので、使い方によっては通話料金の大幅な節約も見込めます。基本料も安く設定されていることが多いので、通話の使用頻度が多くない方も、固定費の節約としてIP電話への切り替えは効果的です。
事業者ごとのサービスでおトクに使える
IP電話では、事業者ごとに独自のオプションサービスの提供や、割引キャンペーンなどが実施されています。IP電話も含めて、電話の契約先を検討すれば、ご自身にぴったりのサービスが見つかるはずです。使い方に合ったサービスを見つければ、毎月の料金がもっと節約できる可能性があります。
電話加入権が必要ないので初期費用が抑えられる
アナログ電話を新たに設置する場合、NTT東日本/NTT西日本の電話加入権の購入が必要なことがあります。また、自宅に電話線を挿し込むためのモジュラージャックがない場合は、設置のための工事も必要です。一方、IP電話であれば電話加入権の取得は必要ありません。導入のための費用の面でも、IP電話にはメリットがあります。
IP電話を利用する上での注意点
IP電話の注意点としては、以下が挙げられます。
- 050の電話番号では緊急通報ができない
- 停電時に利用できない
- インターネット回線が混雑すると影響を受ける可能性がある
050の電話番号では緊急通報ができない
050から始まる電話番号のIP電話では、位置情報の提供機能がないため、110や119などの緊急通報の電話番号への発信ができません。なお、アナログ電話と同様に、市外局番から始まる電話番号が使えるIP電話の場合は、基本的には緊急通報が可能です。
停電時に利用できない
アナログ電話では、電話線から電力供給をして利用できる電話機も多くあり、災害などで停電してしまった際でも、利用できる可能性があります。
一方で、IP電話の固定電話の場合は、コンセントからの電力供給が必要となるため、停電の際には利用できなくなります。したがって、停電の際はスマートフォンなど別の連絡手段の利用を考える必要があります。
インターネット回線が混雑すると影響を受ける可能性がある
IP電話はインターネット回線を利用しているため、インターネット接続が不安定なときや回線が混雑したときは、音質低下や通話が途切れることがあるかもしれません。また、回線障害が発生した場合には、通話がしづらくなったり、通話ができなくなったりする可能性もあります。
基本的に通常時の通話は問題ありませんが、これらの影響を受ける可能性があることは把握しておきましょう。
IP電話導入の流れ
IP電話導入の流れについて、ソフトバンクの「おうちのでんわ」を例に見ていきましょう。
- おうちのでんわに申し込み
- でんわユニットの電源を入れる
- でんわユニットと電話機を接続する
まずは、おうちのでんわへの申し込みを進めていきましょう。全国のソフトバンク、ワイモバイル取扱店から申し込みが可能です。ウェブや電話でも申し込みを受け付けています。全国のソフトバンク、ワイモバイル取扱店からの申し込みの場合は、申し込み当日に「でんわユニット」を受け取ることができます。
でんわユニットを受け取ったら、自宅で電話機とコンセントに接続して設置します。今まで使っていた電話番号を利用する方は、開通完了後に、SMSまたは郵送で、契約成立日、課金開始日のお知らせが届きます。でんわユニットのランプが緑に点灯するのを確認後、利用を開始しましょう。
利用開始の手順は契約するIP電話のサービスごとに異なりますが、上記のようにかんたんな手続きで利用を始められるサービスもあるので、ぜひ利用を検討してみるとよいでしょう。
IP電話を導入するなら「おうちのでんわ」がお勧め
IP電話を導入するなら、前述したソフトバンクの「おうちのでんわ」がお勧めです。「おうちのでんわ」なら、かんたんに利用を開始でき、料金もアナログ電話より安くなる可能性があります。「おうちのでんわ」で注目のポイントは、以下の2点です。
- おトクな料金で使える
- 電話番号も電話機も継続して使用できる
おトクな料金で使える
ソフトバンクの「おうちのでんわ」は、基本料は月額1,078円(税込)ですが、店頭(ソフトバンクショップ・ソフトバンクステージ・ソフトバンク取扱店)から申し込みをした場合は「おうちのでんわスタート割」が適用され、最大1年間は月額550円(税込)で利用できます。
さらに、ソフトバンク/ワイモバイルの対象サービスとセットで「でんわまとめて割」が適用(※1)され、基本料金から528円(税込)が永年割引されます。ソフトバンクやワイモバイルとのセット利用なら実質月額550円で利用することが可能です。
SoftBank Airとセットで利用する場合は「でんわまとめて割」に加え、月額基本料金から550円(税込)×12ヵ月割引される「SoftBank Air おうちのでんわセット割」も一緒に適用されるため、実質0円(税込)で利用できます。(※2)
通話料は、国内の固定電話どうしなら、全国一律で8.789円(税込)/3分です。遠方へ電話をする機会がある方も、しっかり通話料を節約できます。
なお、「おうちのでんわ」どうしの通話、ソフトバンクのスマートフォン宛の通話などは、通話料無料(※3,4)です。使用中の電話から乗り換えをすることで、固定電話の基本料や通話料が安くなる可能性があります。
また、「SoftBank Air」やソフトバンク・ワイモバイルの携帯電話とセットで申し込みすることで、基本料金が割引になる「でんわまとめて割」が適用可能です。ソフトバンクのサービスとセットで、さらにおトクに使えます。
- ※1 ソフトバンク、ワイモバイルともに契約できるすべてのプランが対象です(移動機購入をともなわないUSIMカード/eSIMのみの契約はお申し込みプランに準ずる)。
でんわまとめて割の詳細をみる - ※2 対象プランの月額基本料金から特典適用開始月を1ヵ月目として12ヵ月目まで550円割引します。なお、『「でんわまとめて割」適用』とは、特に記載のない場合に限り、対象プランでご利用中のSoftBank Airとおうちのでんわとの組み合わせでの「でんわまとめて割」の適用を指します。
- ※3 相手先もおうちのでんわ/ホワイト光電話/BBフォン/BBフォン(M)/ケーブルライン/ひかりdeトークSがご利用可能な状態(接続機器や電源が正しく接続されているなど)に限り通話無料です。
- ※4 通話料無料で通話するためには、ホワイトコール24(無料)へのお申し込みが必要です。
電話番号も電話機も継続して使用できる
ソフトバンクの「おうちのでんわ」なら、NTT東日本、NTT西日本が提供するアナログ電話などで取得した電話番号がそのまま使用できます(※)。また、電話機も基本的には、今お使いの機器をそのまま使用することが可能です。「おうちのでんわ」への乗り換えの際に、新たに電話機を購入する必要はありません。
また、アナログ回線ではなくモバイル回線を利用した固定電話であるため、立ち会いの必要な工事は不要です。導入の手間や費用が少なく済むのは、うれしいポイントです。
- NTT東日本/西日本が提供する加入電話またはISDN電話の新規契約時に取得した電話番号、もしくは当社が提供するおとくライン新規契約時に取得した電話番号が対象です。
「おうちのでんわ」でおトクに電話を使おう
IP電話は、インターネット回線を利用して通話をする電話を指します。アナログ電話に比べて基本料・通話料が安くなる可能性があり、少ない手間で導入できることがメリットです。
一方で、IP電話のデメリットとしては、緊急通報ができないことや停電のときに利用できないことが挙げられます。メリット・デメリットを踏まえて、IP電話の利用を検討してください。
IP電話のサービスとしては、ソフトバンクから「おうちのでんわ」が提供されています。「おうちのでんわ」に乗り換えれば、今より電話の料金が安くなる可能性があります。
なお、ソフトバンクでは、「ホワイト光電話」や「BBフォン」などのIP電話も提供しています。
「SoftBank 光」を導入している方は、光回線を利用した固定電話サービス「ホワイト光電話」がおトクに利用できます。
また、0AB~J番号にこだわりがなければ、BBフォンもお勧めです。BBフォンどうしなら通話料0円(※)で利用できるなど、費用が抑えられます。ぜひ目的や使用環境にあわせて、ご自身にあった固定電話を利用していきましょう。
- 当社光サービスにて「BBフォン」をご利用いただく場合、 別途光BBユニットレンタル費用が発生いたします。
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