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Wi-Fiが遅くなる原因と主な時間帯は?対処方法を詳しく解説

Wi-Fiが遅くなる原因と主な時間帯は?対処方法を詳しく解説

Wi-Fi(ワイファイ)とは、ケーブルを利用せず無線通信(ワイヤレス)で端末をインターネットにつなげる仕組みの一つです。基本となるインターネット回線と、Wi-Fi機能が搭載されたルーターがあれば、自宅でもスマートフォンやパソコンなどをWi-Fiでインターネットにつなぐことが可能です。

Wi-Fiはとても便利ですが、利用しているうちに「通信速度が遅くなった」と感じることもあるでしょう。Wi-Fiが遅くなる原因は、Wi-Fiルーターに関する問題や、電波干渉、端末側のセキュリティソフトの影響など多岐に渡ります。

この記事では、Wi-Fiが遅いときに考えられる原因と、それぞれの対処法をご紹介します。まずは一つずつ試して、原因解明に役立ててください。

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目次

Wi-Fiが遅くなる原因と対処方法

Wi-Fiが遅くなる原因と対処方法

Wi-Fiが遅くなる原因は、大きく3つに分けることができます。一つ目は「Wi-Fiルーター関連の影響」、二つ目は「電波干渉の影響」、三つ目は「端末側のセキュリティソフトの影響」です。それぞれについて、対処法とあわせて紹介します。

Wi-Fiルーター関連の影響の場合

Wi-Fiルーターが関連する項目では、以下の要因が考えられます。

  • Wi-Fiルーターとの距離が遠い
  • Wi-Fiルーターとの間に障害物がある
  • Wi-Fiルーターや端末の不具合
  • Wi-Fiルーターに接続している端末が多い
  • Wi-Fiルーターの接続方式がIPv6ではない
  • Wi-Fiルーターと、子機側(スマートフォンやパソコン)の対応規格に問題がある

Wi-Fiルーターとの距離が遠い

Wi-Fiルーターから発せられるWi-Fiの電波は、Wi-Fiルーターを中心に球体状に飛んでいます。家庭用のWi-Fiルーターでは、50~100m程度です。また、これは周りに障害物などがない環境で測定した場合の理論値となります。

Wi-Fiの速度が遅いと感じるときは、まずはWi-Fiにつないでいる端末を持ってWi-Fiルーターに近づき、変化があるか試してみましょう。

Wi-Fiルーターとの間に障害物がある

Wi-Fiルーターと端末の間に障害物があると、Wi-Fiの電波は弱くなります。一般的に、金属やコンクリート、断熱材、土壁、金属性の素材が入ったガラスや木材などは、電波が通らないか、減衰することが考えられます。

5GHzで接続している場合は、後述する2.4GHzなどよりも、壁や扉などの障害物の影響が強く出やすくなります。

障害物による電波の遮断や減衰を回避するために、戸棚のなかや金属性の家具、水槽の近くなどを避け、なるべく家の中心に配置するとよいでしょう。

Wi-Fiルーターや端末の不具合

Wi-Fiルーターや端末に、不具合がある可能性もあります。長年利用し続けているものは、本体の寿命も考慮する必要があります。Wi-Fiルーターの寿命は、一般的に4~5年であり、それ以上になると通信速度が低下したり、通信が不安定になったりする場合があります。

また、Wi-Fiルーターは古くなると、新しい無線LAN規格に対応しなくなり、日々進化する大容量コンテンツを快適に利用することが難しくなります。

長年利用しているWi-Fiルーターで通信速度の低下を感じる場合は、最新規格に対応しているモデルへの変更も検討しましょう。

Wi-Fiルーターに接続している端末が多い

Wi-Fiルーターには、同時に接続できる台数に制限があります。

接続できる台数は、製品によって様々です。据え置きタイプのホームルーターでは10台以上、持ち運び可能なモバイルWi-Fiルーターでは5~10台程度可能ですが、スマートフォンやパソコンなど家族でたくさんの端末で同時接続を行っている場合には注意が必要です。

Wi-Fiが遅いと感じるときは、Wi-Fiルーターの接続台数を確認し、Wi-Fiを活用していない端末の接続を解除しましょう。

Wi-Fiルーターの接続方式がIPv6ではない

利用しているWi-Fiルーターが、従来の「IPv4 PPPoE」と呼ばれる接続方式を採用している場合、通信速度の改善が見込めない場合があります。

PPPoE方式は、ダイヤルアップ(電話回線)でインターネットに接続していた時代から用いられている方法で、通信速度のボトルネックとなっている「ネットワーク終端装置(NTE)」を経由するほか、帯域幅の狭い通信網を用いています。

一方、新しい接続方式である「IPv6 IPoE」は、PPPoE方式のように専用の通信機器を介さずとも、シンプルにインターネットに接続できるという特徴があります。また、帯域幅の広い通信網と通信設備を利用することで、混雑を回避します。

現在はIPv4からIPv6への移行時期ですが、「IPv6 IPoE + IPv4」であれば、IPv6でありながらも、IPv4が必要になるWebサイトやウェブサービスでも通信が可能です。自宅の接続方式を確認し、買い替えや乗り換えを検討するのもよいでしょう。

「SoftBank 光」は、光回線契約とプロバイダーと一体型になったサービスで、「IPv6 IPoE + IPv4」による下り最大10ギガ回線もあります。

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  • 本サービスはベストエフォート方式のため、通信速度や通信品質を保証するものではありません。
  • 通信速度は、お客さま宅内に設置する回線終端装置からNTT東日本/NTT西日本の設備までの間における技術規格上の最大値であり、お客さま宅内での実使用速度を示すものではありません。
  • 最大通信速度とは技術規格上の最大値であり、お客さま宅内での実効速度を示すものではありません。インターネットご利用時の速度はお客さまのご利用環境や回線の混雑状況などにより低下する場合があります。
  • お客さまがご利用中の通信機器などが1Gbpsの通信速度に対応していない場合は、その機器の通信速度が最大通信速度です。

Wi-Fiルーターと、子機側(スマートフォンやパソコン)の対応規格に問題がある

Wi-Fiの通信速度や通信品質を決める要素の一つに、「Wi-Fiの通信規格」があります。それぞれの通信規格では、最大通信速度と利用できる周波数帯が定められており、最新の規格であるほど精度が高くなっています。

利用しているWi-Fiルーターや、子機となるスマートフォンやパソコンが最新規格に対応しているかどうかが重要です。

もし親機と子機で異なる通信規格を採用している場合は、どちらか遅い方の通信速度がその環境でのWi-Fi速度の上限となります。

世代 新名称 規格名 最大通信速度 周波数
第6世代
(2022年)
Wi-Fi6E IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
第6世代
(2019年)
Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代
(2013年)
Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
第4世代
(2009年)
Wi-Fi 4 IEEE 802.11n 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第3世代
(2003年)
IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
第2世代
(1999年)
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE 802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
第1世代
(1997年)
IEEE 802.11 2Mbps 2.4GHz帯

電波干渉の影響の場合

Wi-Fiには、大きく分けて「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」の3つの周波数帯があります。このうち2.4GHzは、デジカメやIHクッキングヒーター、Wi-Fi対応プリンタ、Bluetoothなどの多くの機器で採用されている普遍的な周波数帯で、しばしば電波干渉を起こします。

例えば、2.4GHzを利用するWi-Fiルーターの近くに電子レンジがあると、電子レンジの稼働中はお互いに干渉して電波が弱くなります。同じ周波数帯を利用する機器が多いほど、通信速度の低下につながります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 2.4GHz……同じ周波数帯を使用する機器が多いため電波干渉を起こしやすいが、障害物に強く壁や扉越しでも電波が届きやすい
  • 5GHz……5GHz……障害物に弱く壁や扉などで遮られるとつながりにくくなるが、電波干渉は少なく安定した高速通信が可能
  • 6GHz……帯域幅が広く、マンションやアパートなどで利用してもほかの電波の干渉を受けにくいため、2.4GHzや5GHzよりも安定した通信が期待できる

2.4GHzでWi-Fiが遅いと感じるときは、電波干渉を起こしにくい5GHzや6GHzの接続で同じ現象が起こるか試してみましょう。2.4GHzのみでしか接続できないWi-Fiルーターはかなり昔のタイプであるため、買い替えの検討をお勧めします。

端末側のセキュリティソフトの影響の場合

Android™️スマートフォンやパソコンに、セキュリティソフトをインストールしている方も多いでしょう。あるいは、WindowsやMacといったOSに備わっているファイアウォール機能を利用しているかもしれません。

ファイアウォールは、常にバックグラウンドでネットワークの通信を監視しながら、危険な通信からコンピュータを守っています。しかし、フィルタ機能の設定レベルや端末との相性によっては、Wi-Fiの通信速度に影響を与えたり、Wi-Fiそのものがブロックされたりするケースがあります。

スマートフォンやパソコンのセキュリティソフトが疑わしい場合は、セキュリティソフトの設定からファイアウォールのレベルの見直しやアップデートを行い、それでも解決しなければ、一度それらの機能をオフにして接続を試しましょう。

オフにして改善が見られた場合は、その機能の代わりとして、別のセキュリティソフトの導入をお勧めします。

ホームルーターの通信制限の影響の場合

インターネット回線は、いくつかの種類があります。

通信速度では、光ファイバーケーブルを利用する光回線が優れていて、手軽にWi-Fiを構築できる点では、ホームルーターが適しています。

光回線やCATV回線などの固定回線は定額で使い放題ですが、モバイル回線を利用するホームルーターやモバイルWi-Fiルーターには、制限が設けられているケースもあります。

例えば、利用者が多い夜間の速度規制や「〇日で△GB利用すると低速度になる」などです。

利用者の多い時間を避けるなど、工夫して利用することでWi-Fiの速度の影響を受けにくくなるでしょう。

Wi-Fiが遅くなる時間帯と理由

Wi-Fiはネットワークの一部であり、通信速度や通信品質は大元であるインターネット回線(光回線やCATV回線、ホームルーターやモバイルWi-Fiルーター)に依存しています。

インターネットの利用者が一時的に集中する夜間は、接続サービスを行っているプロバイダーのサーバや集合住宅の回線に大量のトラフィック(情報量)が集まり、速度低下を招くことがあります。

トラフィックは、午前3時から5時頃までがもっとも少なく、以後増加し、午後19時から23時頃にもっとも多くなります。職場や学校から帰宅し、夕食を摂った後の時間帯にインターネットを利用する方が多いためです。

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Wi-Fiの通信速度を改善したい方には、光回線がお勧めです。

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光回線のように工事や時間を要する契約が難しいときは、工事いらずでコンセントに挿してすぐに使える「ホームルーター」という選択肢があります。

ソフトバンクの「SoftBank Air」シリーズは、データ容量無制限で使い放題(※1)のため、制限がかかる心配もありません。「Airターミナル5」なら、次世代のモバイル回線5G対応で、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の子機に対し、下り最大2.1Gbps(※2)の高速通信が可能です。

最大128台の同時接続が可能で、快適な通信環境を構築できます。

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  • ※1 SoftBank Airでご利用いただける5G対象エリアは限られます。事前に対象エリアをご確認の上、お申し込みください。5Gエリアに加えて4Gエリアでもご利用いただけます。また、ご利用にはAirターミナル5が必要です。
  • ※2 下り最大2.1Gbpsは、5G対象エリアの一部で提供中です。また、下り最大2.1GbpsにはWi-Fi 6(11ax)対応機種が必要です(5Gサービス提供住所リストの詳細をみる)。また、表記の通信速度はシステム上の最大速度であり、全国主要都市の一部より順次拡大中です。ベストエフォート方式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。ご利用が集中する時間帯は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。

Wi-Fiが遅くなる原因をつきとめて快適に利用しよう

Wi-Fiが遅くなる原因はさまざまです。Wi-Fiルーターの置き場所を変えるだけで解決するケースもあれば、基本となるインターネット回線の見直しを必要とする場合もあるでしょう。

通信が遅くて困っている場合は、高速通信を実現し、手軽に導入できるホームルーターの利用をお勧めします。「SoftBank Air」なら、モバイル回線5Gが対応エリアで使い放題でインターネットを快適に楽しむことができます。ぜひこの機会にご検討ください。

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  • Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です。

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