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Wi-Fiの速度の単位や規格とは?サービス別に特徴も紹介
ホームルーター
公開:2022年12月1日
動画を視聴しているときやWebサイトを閲覧しているときなど、なかなか目的の画面が表示されなかったり、動きが遅くてストレスを感じたりしたことはありませんか。
Wi-Fi接続時に起こるインターネットのレスポンスの遅さは、Wi-Fiの速度に関係があります。
Wi-Fiの最大通信速度を決める通信規格を知り、自分のライフスタイルに合ったインターネット環境を構築することでより快適に利用できます。
この記事では、Wi-Fiの速度の単位や規格、Wi-Fiを利用するためのインターネット回線の種類を紹介します。
手軽に快適なWi-Fi環境を導入したいと考えているなら
SoftBank Airの詳細をみるWi-Fiの速度の単位と通信規格とは?
Wi-Fiの速度の単位を知ることで、自分のスマートフォンやパソコンの通信速度が、客観的に見て速いのか遅いのか、また目的のコンテンツを快適に利用できる値かどうかがわかります。
また、利用しているWi-Fiルーターの通信規格に問題がある場合は、Wi-Fiルーターを見直すきっかけとなります。以下で、Wi-Fiの速度の単位と通信規格について説明します。
Wi-Fiの速度の単位とは
Wi-Fiを含むインターネット回線の通信速度は、「bps(ビーピーエス)」で表されます。bps とは、ビットパーセカンド(bits per second) の略称で、1秒当たりに送受信可能なデータ量を数値化したものです。数値が大きいほど一度に転送できるデータ量が多く、速度が速くなります。
また、Wi-Fiの速度とセットで目にすることが多い「上り○○bps」と「下り○○bps」というワードにも意味があります。「上り」とは、自分のスマートフォンやパソコンからインターネットにデータを転送するときの通信であり、「上り○○bps」は送信する速度をさします。一般的には、「アップロード速度」とも呼ばれています。
一方の「下り」は、インターネットからデータをスマートフォンやパソコンで受け取るときの通信で、「下り○○bps」は「ダウンロード速度」をさします。
インターネットを利用する際、多くの方にとって重要なのは下り速度であり、動画やWebサイトの読み込みや、ソフトウェアのダウンロードなど日常的に体感する速度となります。
ただし近年は、SNSへの写真投稿や動画配信といったインターネット上で情報を共有する機会が増え、上り速度のニーズも高まっています。
速度の単位の換算表
インターネット上では「bps」のほかにも、「kbps」、「Mbps」、「Gbps」、「Tbps」という表記を目にすることがあります。これらも通信速度を示す単位です。bpsの1,000倍を表す単位が「kbps(キロビーピーエス)」、kbpsのさらに1,000倍を表す単位が「Mbps(メガビーピーエス)」となります。
それぞれの読み方や換算は次のとおりです。
単位 | 換算 |
---|---|
bps(ビーピーエス) | - |
kbps(キロビーピーエス) | 1kbps=1,000bps(bpsの1,000倍) |
Mbps(メガビーピーエス) | 1Mbps=1,000,000bps(kbpsの1,000倍) |
Gbps(ギガビーピーエス) | 1Gbps=1,000,000,000bps(Mbpsの1,000倍) |
Tbps(テラビーピーエス) | 1Tbps=1,000,000,000,000bps(Gbpsの1,000倍) |
Wi-Fiを含むインターネット回線の通信速度は、「Mbps」もしくは「Gbps」の表記が中心です。
各サービスを快適に楽しむための推奨速度は次のとおりです。
サービス名 | 推奨速度 |
---|---|
動画閲覧 | DVDと同画質 480p:1.1Mbps フルHD画質 1080p:5.0Mbps UHD 4K:15 Mbps |
ウェブ会議 | 通話のみ:100kbps ビデオ通話(HD):1.2〜1.5Mbps |
オンライン授業 | 1台当たり2.0Mbps |
オンラインゲームなどの大容量コンテンツを利用するケースでは、上記よりさらに大きな値であることが理想です。しかし、古いタイプのWi-Fiルーターや契約回線では、高速なWi-Fi環境の構築は難しい場合があります。
Wi-Fiの通信規格とは
Wi-Fiを利用するためには、Wi-Fiの電波を発する親機となる「Wi-Fiルーター」が必要です。なぜ、古いタイプのWi-FiルーターではWi-Fiの速度は改善しないのでしょうか。
その答えは、Wi-Fiルーターが対応する「通信規格」にあります。
通信規格とは、IEEE(アイ・トリプル・イー:Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称)という専門家組織が定めた、異なる通信機器間で通信が行えるようにするための共通のルールのことです。
Wi-Fiルーターにはそれぞれ対応する通信規格があり、最大通信速度に違いがあります。
最新の規格ほど一度に運べるデータ量が多く、高速な通信が可能です。
以下の表は、歴代の通信規格です。
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第7世代 (2024年) |
Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代 (2022年) |
Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代 (2019年) |
Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 (2013年) |
Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代 (2009年) |
Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代 (2003年) |
- | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 (1999年) |
- | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
- | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |
第1世代 (1997年) |
- | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
古いタイプのWi-Fiルーターで昨今の規格に対応していないものは、もととなる契約回線がいくら高速でも、減速する可能性があります。
例えば、最大通信速度1Gbpsの光回線の契約でも、「Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)」のみに対応するWi-Fiルーターを利用するなら、600Mbps以上の速度は出ません。
また、Wi-Fiの子機にあたるスマートフォンやパソコンの対応通信規格も重要です。同じ周波数帯どうしのWi-Fi規格は互換性がありますが、親機と子機で対応する規格の世代が異なる場合は、古い規格での通信となります。可能であれば、親機も子機も、最新規格に対応したものを使うとよいでしょう。
Wi-Fiが使えるインターネット回線
Wi-Fiを利用するためには、インターネット回線のお申し込みが必要です。インターネット回線には種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。ライフスタイルに合わせた回線を選ぶようにしましょう。
以下で、4つの回線の特徴や通信速度、工事の有無やどんな方に向いているかを紹介します。
光回線
「光回線」とは、光ファイバーケーブルを介した光信号による高速な通信を可能にしたインターネット回線です。最寄りの電柱から光ファイバーケーブルを宅内へ引き込む工事を行い、有線でネットワークを構築するため、通信が安定します。
通信速度は、最大通信速度が1Gbps前後であるケースが多いですが、なかには「SoftBank 光」のように最大通信速度10Gbpsの高速通信を提供する回線事業者もあります。後述するモバイル回線のように通信制限がかかるケースもないため、大容量の通信が使い放題になります。
高画質の動画視聴やオンライン会議、オンラインゲームなどを利用する機会が多い方は、光回線の利用がお勧めです。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビは、各地域のケーブルテレビ局で受信した地上波放送や衛星放送を、光ファイバーケーブルと同軸ケーブルを組み合わせたケーブルテレビ網を使って家庭まで届けるサービスです。「ケーブルテレビ回線」は、このケーブルテレビ網を利用してインターネットへ接続します。導入時は基本的に工事が必要です。
通信速度は、下り数百kbps 〜100Mbps 、上り数百kbps〜数Mbpsの場合もあれば、光回線と同等の最大通信速度1Gbps前後を提供する会社もあります。ケーブルテレビ会社との契約によっては、映画や音楽、スポーツや地域密着の専門チャンネルも視聴できるため、趣味と合致するチャンネルがある方にお勧めです。
ホームルーター
「ホームルーター」は、モバイル回線を使ってインターネット通信を行う据え置き型のルーターです。光回線やケーブルテレビ回線とは異なり、工事不要でコンセントに挿して通電させるだけで、Wi-Fiの電波を発してくれます。
賃貸物件では光回線を利用したくても光回線工事が済んでいないケースもあり、工事を行うためには大家さんや管理会社の許可を取る必要があります。
忙しくて交渉や工事手続きの時間が取れなかったり、交渉しても大家さんや管理会社に断られてしまったりすることもあるでしょう。そのような場合の選択肢としてホームルーターは有効です。
通信速度はサービスにもよりますが、次世代のモバイル通信規格である5G回線に対応するタイプでは、下り最大通信速度が2Gbps〜4Gbpsにもなります。ホームルーターは、数年で引っ越す可能性がある方や、初期費用を安くしたい方にもお勧めです。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターは、モバイル回線でインターネット通信を行う小型で軽量なルーターです。充電式でバッグやポケットに入れて持ち運びができ、外出先や移動中でもWi-Fiを利用することができます。
通信速度はサービスによるものの、5G回線に対応するものでは下り最大通信速度が2Gbps〜3Gbpsにもなります。ホームルーターと同じく工事不要ですぐに利用できるため、Wi-Fiを手軽に導入したい方にお勧めです。
Wi-Fiを利用するなら「SoftBank Air」がお勧め
Wi-Fiを利用するためのインターネット回線について前述しましたが、高速かつ安定した光回線を導入したいが、工事や費用の関係で難しいと悩んでいる方には、手軽に利用できるホームルーターがお勧めです。
ソフトバンクのホームルーター「SoftBank Air」シリーズの「Airターミナル5」なら、快適なインターネットライフが送れます。
「Airターミナル5」の魅力は大きくわけて3つあります。
- 5G高速通信がギガ無制限で使える
- コンセントに挿してすぐに使える
- 契約期間の縛りがなく契約解除料もかからない
5G高速通信がギガ無制限で使える
「Airターミナル5」は、モバイル通信規格である5G(※1)と、Wi-Fi通信規格の「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応するホームルーターです。
5G回線は、従来の通信規格である4G回線のおよそ20倍に進化しており、「Airターミナル5」の下り最大通信速度となる2.1Gbps(※2)は、光回線の一般的な速度1Gbpsの2倍に当たります。
また、モバイル回線の契約で見られる月間データ容量の制限もありません。「SoftBank Air」シリーズでは、データ使用量やデータ容量超過後の速度制限に悩まされることなく、無制限にインターネットを利用できます。
さらに、独自のアンテナ技術によって電波強度の強いアンテナを自動的に選択できるようになり、通信性能も向上しています。動画の視聴やリモートワーク、オンラインゲームなども快適に楽しむことができます。
- ※1 SoftBank Airでご利用いただける5G対象エリアは限られます。事前に対象エリアをご確認の上、お申し込みください。5Gエリアに加えて4Gエリアでもご利用いただけます。また、ご利用にはAirターミナル5が必要です。
- ※2 下り最大2.1Gbpsは、5G対象エリアの一部で提供中です。 また、下り最大2.1GbpsにはWi-Fi 6(11ax)対応機種が必要です(5Gサービス提供住所リストの詳細をみる)。また、表記の通信速度はシステム上の最大速度であり、全国主要都市の一部より順次拡大中です。ベストエフォート方式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。ご利用が集中する時間帯は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
最短お申し込み当日から使える
「SoftBank Air」なら、工事は不要であるため、大家さんや管理会社へ確認する必要もありません。複雑な設定も必要なく、コンセントに挿すだけでその日からWi-Fiを利用できます。
さらに店頭でお申し込みの場合、在庫があればそのままAirターミナルを持ち帰ることもできるため、お申し込み当日からWi-Fiを使うことが可能です。
契約期間の縛りがなく契約解除料もかからない
「SoftBank Air」シリーズは、契約期間の縛りもなく、契約解除料も発生しません。ライフスタイルにあわせてインターネット回線を変えたい方や、Wi-Fiの速度にこだわりたい方にお勧めです。
詳細は以下のWebサイトでご確認ください。
Wi-Fiの速度について理解し快適にインターネットを利用しよう
この記事では、Wi-Fiの速度の単位や最大通信速度の異なる通信規格、Wi-Fiを利用するためのインターネット回線の種類を紹介しました。Wi-Fiは速度によって快適さが異なるため、用途に合ったWi-Fiルーターやインターネット回線を選択することが大切です。
工事や費用の面で光回線やケーブルテレビ回線を利用できない方は、手軽に生活に取り入れられるホームルーターを検討することをお勧めします。
ソフトバンクの「SoftBank Air」シリーズ「Airターミナル5」なら、5G回線と「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」を利用できます。ぜひこの機会にチェックしてください。
- Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です
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