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Wi-Fiがつながらない原因とは?状況別の対処方法を紹介

Wi-Fiがつながらない原因とは?状況別の対処方法を紹介

Wi-Fiを自宅に取り入れると、毎月のデータ容量を気にせずに、無線で多くの端末をインターネットにつなぐことができます。しかし、Wi-Fiルーターを設置したにもかかわらず、インターネットに接続できなくて困っている方もいるのではないでしょうか。

スマートフォンやパソコンでWi-Fiに接続しようとしても、なぜかつながらない状況はよくあります。この記事では、Wi-Fiにつながらない場合の対処法を状況別に紹介します。ぜひ参考にしてください。

SoftBankの選べる2つの回線

目次

Wi-Fiがつながらない場合の対処法

Wi-Fiがつながらない場合の対処法

Wi-Fiがつながらない状況は、スマートフォンやパソコン側に原因がある場合と、Wi-Fiルーター側に原因がある場合にわけられます。各対処法について紹介します。

スマートフォンやパソコンに原因があると考えられる場合の対処法

Wi-Fiにつながらない原因が、スマートフォンやパソコンにあると考えられる場合の対処法は6つあります。1つずつ試していき、改善されるか確認しましょう。

  • Wi-Fi機能をオンにする
  • 機内モードをオフにする
  • 別のWi-Fiを拾っていないか確認する
  • Wi-Fiルーターを近づけてみる
  • 設定アプリから周波数帯を変更してみる
  • スマートフォンやパソコンを再起動する

Wi-Fi機能をオンにする

まずは、接続しようとしているスマートフォンやパソコンが、正常にWi-Fiに接続できているかを確認しましょう。Wi-Fiの子機にあたる端末のWi-Fi機能がオフになっていると、たとえWi-Fiのネットワークの設定が済んでいてもWi-Fiの電波を拾うことができません。

Wi-Fi機能のオン/オフは、iPhoneやiPadの場合は「コントロールセンター」から、Android™️の場合は「ステータスパネル」からワンタッチで切り替えることができます。

Windowsでは、ディスプレイ下部のタスクバーの右側にある「アクションセンター」、もしくは「ネットワークアイコン」をクリックすると、Wi-Fi機能のオン/オフパネルが出てきます。

MacOSの場合は、ディスプレイ上部のメニューバーにあるWi-Fiマークをクリックするとオン/オフパネルが表示されるので、オフになっている場合は切り替えましょう。

すでにWi-Fiがオンになっている場合も、一度オフにしてから再度オンに戻してWi-Fiの電波を入れ直し、改善するか試すことをお勧めします。

機内モードをオフにする

Wi-Fi機能と同じスイッチ形式の項目に、「機内モード」があります。機内モードは、スマートフォンやパソコンで行っているすべての通信を一括でオフにできる機能です。航空機の離着陸時や重要な会議があるとき、とっさに通知をオフにしたいときなどに役立ちます。

機内モードによって制限される通信機能は、次のとおりです。

  • Wi-Fi
  • モバイル回線(携帯電話会社によるモバイルデータ通信サービス)
  • Bluetooth
  • GPS

機内モードがオンになるとWi-Fiはデフォルトでオフに設定されるため、機内モードがオンになっている場合はオフに切り替えて改善するかどうかを試します。

設定によっては、機内モードをオンにした後もWi-FiやBluetoothだけは個別にオンに設定することも可能です。

機内モードのオン/オフは、iPhone やiPad の場合は「コントロールセンター」から、Androidの場合は「ステータスパネル」からワンタッチで切り替えられます。

Windowsの場合は、ディスプレイ下部のタスクバーの右側にある「ネットワークアイコン」をクリックすると、機内モードのオン/オフパネルが出てきます。

別のWi-Fiを拾っていないか確認する

周囲に別の家のWi-Fiルーターがあったり、フリーWi-Fiがあったりすると、Wi-Fiのネットワーク名は複数表示されます。設定アプリからWi-Fiの項目を開き、現在接続しようとしているWi-Fiが目的の接続先か確認しましょう。

子機となるスマートフォンやパソコンのWi-Fi欄に利用しているWi-Fiのネットワーク名が表示されていない場合は、「SSID(ネットワーク名)」と「暗号化キー(パスワード)」の再設定を行います。SSIDと暗号化キーは、一般的にWi-Fiルーター本体の側面や底面などに記載されています。

Wi-Fiルーターを近づけてみる

端末がWi-Fiルーターから離れすぎていると、インターネットへのアクセスに時間がかかったり、つながらなかったりします。自宅で過ごす際には、ルーターのある部屋以外でインターネットを利用したい場合もあるでしょう。

そのような場合は、Wi-Fiルーターの位置を変えたり、中継機を設置したりすることで、解決できる可能性があります。

設定アプリから周波数帯を変更してみる

Wi-Fiには、「2.4GHz」と「5GHz」、「6GHz」という3つの周波数帯があります。接続を試している周波数帯でつながらない場合は、切り替えて接続できるか試しましょう。

2.4GHzは、扉や壁などの障害物に強く、遠くまで電波が届きやすい点が特徴です。部屋の隅々までWi-Fiの電波を届かせたいときや、Wi-Fiルーター一つで家全体をカバーしたい場合などに利用します。

しかし、2.4GHzはほかの電化製品でも利用される周波数帯であるため、電波干渉が起きやすい一面も持ちあわせています。普段は快適にWi-Fiを利用できているものの、電子レンジをつけたとたんに不安定になる場合などは、2.4GHzの利用を考え直すか、Wi-Fiルーターの位置を見直すことをお勧めします。

5GHzは、Wi-Fi専用の周波数帯で、電化製品などの電波に影響を受けることがなく、非常に安定した高速通信が可能です。スマートフォンやパソコンとの間で大きなデータをやりとりする場合には、5GHzが向いています。ただし、障害物に弱く、通信距離は2.4GHzより短くなります。

6GHzは帯域幅が広く、安定した通信が可能です。Wi-Fi 6E対応ルーターのみが接続できるため、マンションやアパートなどで利用してもほかの電波の干渉を受けにくく、2.4GHzや5GHzよりも安定した通信が期待できます。

各周波数帯(2.4GHz、5GHz、6GHz)の対応状況は、Wi-Fiの通信規格によって異なります。

世代 新名称 規格名 最大通信速度 周波数
第7世代
(2024年)
Wi-Fi 7 IEEE 802.11be 46Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
第6世代
(2022年)
Wi-Fi 6E IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
第6世代
(2019年)
Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代
(2013年)
Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
第4世代
(2009年)
Wi-Fi 4 IEEE 802.11n 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第3世代
(2003年)
IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
第2世代
(1999年)
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE 802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
第1世代
(1997年)
IEEE 802.11 2Mbps 2.4GHz帯

スマートフォンやパソコンを再起動する

また、手軽に試すことができる対処法に、スマートフォンやパソコンの再起動があります。一度電源を切り、蓄積されたタスクやエラーがない状態でネットワークに再接続すると、改善が見られる場合があります。

再起動後に、あらためてWi-Fi機能や機内モードのオン/オフを試してみましょう。

Wi-Fiルーターに原因があると考えられる場合の対処法

次に、Wi-Fiルーターに原因があると考えられる場合の対処法を紹介します。

  • Wi-Fiルーターの電源が入っているか確認する
  • Wi-Fiルーターを再起動する
  • Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
  • 有線接続の場合はWi-FiルーターにLANケーブルを挿し直す

Wi-Fiルーターの電源が入っているか確認する

まずは、Wi-Fiルーターの電源が入っているかどうかを確認しましょう。Wi-Fiルーターの電源ランプが「緑点灯」であれば、電源は問題ないことが分かります。その他のWi-Fiルーターの状態も、ランプの色や点灯、点滅状態から調べることが可能です。

ソフトバンクの「SoftBank Air」「Airターミナル5」を例に見てみましょう。ランプには次の項目があり、それぞれの状態を表しています。

ランプ名 ランプの状態
Status 緑点灯
5G/4G 青点灯/緑点灯
青点滅は5G、緑点滅は4G接続時
SIM 緑点灯
Wi-Fi 緑点灯
Power 緑点灯

上記は正常なランプの状態ですが、例えば何らかの理由でインターネットに接続できていない状態では、「Status(ステータス)」ランプが消灯します。Wi-Fi機能が無効になっている状態では「Wi-Fi」ランプが消灯する仕組みです。

その他、問題がある項目は「赤点灯」となり、一目で判断することが可能です。製品によって、ランプの名称やランプの示す状態は異なります。詳細は、利用しているWi-Fiルーターの公式サイトをチェックしてください。

Wi-Fiルーターを再起動する

スマートフォンやパソコンと同様に、Wi-Fiルーターの再起動も有効な手段です。Wi-Fiルーターの電源プラグをぬき、数分待ってから再び接続を試します。電源を入れた後は、しばらくは起動準備中の状態となります。

これ以上ランプに変化がないことを確認してから、Wi-Fiに接続できるかどうか試しましょう。

Wi-Fiルーターの設置場所を変更する

Wi-Fiの電波は障害物やほかの電化製品の影響を受けやすいため、設置場所はよく考える必要があります。例えば、Wi-Fiを含める電波は金属に吸収されやすい性質から、アルミやステンレス、鉄板などの近くでは電波が弱くなります。

Wi-Fiルーターの設置場所を変える場合は、次のポイントに注目しましょう。

  • なるべく家の中心に置く
  • 窓際に置く
  • 床から1〜2mの高さがあるところに置く
  • 電子レンジやコードレス電話などの家電製品の近くを避ける
  • 金属製の棚への設置や引き出しのなかを避ける
  • 水槽や花瓶、土壁など湿気を含む物の近くを避ける
  • 板や布で覆わない

有線接続の場合はWi-FiルーターにLANケーブルを挿し直す

Wi-Fiルーターから有線でつないでいるパソコンの場合は、LANケーブルが外れていないか、LANケーブルに断線がないかを確認し、再度はめ直しましょう。可能であれば、別のLANケーブルを利用して接続できるか試すことをお勧めします。

それでも直らない場合は、Wi-Fiルーターのメーカーへ問い合わせを行いましょう。

その他の原因と対処法

Wi-Fiにつながらない原因が、スマートフォンやパソコン、Wi-Fiルーターではない場合に考えられる原因と対処法は、次のとおりです。

  • 電波や電磁波を使う家電製品を止める
  • セキュリティやファイアウォールを一時的に無効にする
  • プロバイダーの混雑具合やメンテナンス情報を確認する

電波や電磁波を使う家電製品を止める

2.4GHzは、同様の周波数帯を利用する電化製品の電波干渉を受けやすくなります。Wi-Fiルーターの対応通信規格などが理由で2.4GHzに利用が限定される場合は、一度電化製品の使用を止めてWi-Fiにつながるか確認しましょう。

2.4GHzを利用する電化製品の例

  • 電子レンジ
  • IHクッキングヒーター
  • コードレス固定電話
  • ワイヤレスヘッドホン
  • Bluetooth機器など

セキュリティやファイアウォールを一時的に無効にする

インターネットを利用するにあたって、スマートフォンやパソコンに、セキュリティソフトをインストールしている方も多いでしょう。セキュリティソフトは、インターネットを介して端末に不正にアクセスしようとするマルウェアを検出して駆除したり、危険なWebサイトとの通信をブロックしたりしてくれます。

しかし、セキュリティソフトの設定や、端末との相性によっては、通信そのものがブロックされるケースがあります。Wi-Fiの子機にあたるスマートフォンやパソコンのセキュリティソフトを一時的に無効にし、Wi-Fiが利用できるようであれば、セキュリティソフトを見直した方がよいでしょう。

接続を確認した後は、安全のためにセキュリティソフトを再び有効化してください。

プロバイダーの混雑具合やメンテナンス情報を確認する

これまでの対策で改善されなければ、インターネットサービスを提供する会社の通信障害を疑いましょう。回線の障害やメンテナンス情報は回線事業者の公式サイト、プロバイダーのサーバー側で起きている障害やメンテナンス情報はプロバイダー事業者の公式サイトで確認できます。

また、通信速度は、回線事業者やプロバイダーの設備、プロバイダーの利用者数に影響されます。プロバイダーがインターネットの入口として設けるサーバーに対し、処理能力を超える多くの通信要求があれば、通信速度は遅くなります。

回線事業者やプロバイダーを見直す際は、しっかりとしたネットワーク設備とサポート体制を併せ持つ会社をお勧めします。

対処法を試しても改善されない場合は乗り換えも検討しよう

Wi-Fiに接続できない理由がWi-Fiルーターにある場合はルーターの見直しを、通信障害が多い場合は回線事業者やプロバイダーの見直しを検討しましょう。

自宅に手軽なインターネット環境をつくりたい方には、ソフトバンクの「SoftBank Air」がお勧めです。工事不要でコンセントに挿して通電するだけで、Wi-Fiを利用できます。

月間のデータ容量は無制限で使い放題かつ、3日間で10GBまでといった通信量制限もありません。ただし、通信サービスの安定提供にともなう速度制限により、通信速度が低下する場合はあります。

「Airターミナル6」は、5G回線に対応しており、Wi-Fi 7対応機器に対し、下り最大2.7Gbpsの高速通信が可能です。

SoftBank Airの詳細をみる

インターネットの通信速度を見直したい方には、「SoftBank 光」もお勧めです。「SoftBank 光」は、光回線契約とソフトバンクが運営するプロバイダーの契約が一つになった超高速なインターネット接続サービスです。支払いも問い合わせ先も、一つにまとめることができて便利です。

光回線による最大通信速度1Gbpsの快適な通信のほか、最大通信速度10Gbps超高速通信も、東名阪を中心としたエリアで提供中です。ぜひこの機会にチェックしてください。

SoftBank 光の詳細をみる

  • ・ SoftBank Airでご利用いただける5Gエリアは限られます。詳しくはSoftBank Airの5Gサービス提供住所リストをご覧ください。また、ご利用にはAirターミナル5、Airターミナル6が必要です。
  • ・ 下り最大2.7Gbpsは一部エリアで提供中です。Wi-Fi6以上の規格に対応する機器が必要です。
  • ・ ミリ波(28GHz帯)の5Gサービスには対応していません。
  • ・ 表記の通信速度は、ベストエフォート方式に基づくネットワーク設定を考慮した技術規格上の速度のため、回線の混雑状況やお客さまの通信環境などにより実際の通信速度は変化します。ご利用のエリアによって、最大通信速度が異なります。詳しくはSoftBank Air速度情報(住所別下り最大通信速度)をご確認ください。利用が集中する時間帯は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。

Wi-Fiがつながらないときの対処を把握しておこう

この記事では、Wi-Fiがつながらないときの状況の切り分けと、それぞれの対処法を紹介しました。Wi-Fiがつながらない原因は、スマートフォンやパソコン、Wi-Fiルーターにあることもあれば、回線事業者やプロバイダーの通信障害であることもあります。

後者の場合は、時間経過で改善するため、時間帯を変えて何度か接続を試すとよいでしょう。状況が改善されないときは、工事不要で高速なWi-Fiを利用できる「SoftBank Air」の利用がお勧めです。ぜひこの機会にチェックしてください。

  • Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です

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