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Wi-Fiの種類とは?規格の特徴や接続時の確認方法などを分かりやすく解説
ホームルーター
公開:2023年1月19日

Wi-Fiの規格について、気になっている方もいるのではないでしょうか。Wi-Fiの規格にはいくつか種類があります。規格によって最大通信速度が異なるため、インターネットが遅い場合は通信規格が原因の可能性があります。
この記事では、Wi-Fi規格の種類や調べ方などを分かりやすく解説します。Wi-Fiの種類を知りたい方は、参考にしてください。
コンセントにさすだけ工事がいらない!
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Wi-Fiとは、LANケーブルを使用せずに無線で通信を行うことができる技術です。主にWi-Fiルーターとスマートフォンやパソコンなどの端末を無線で接続するために用いられます。
Wi-Fiの通信規格は、IEEE(アイ・トリプル・イー:Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称)という専門家組織によって決められた国際標準規格が用いられています。
Wi-Fiルーターとは?
Wi-Fiルーターとは、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などをインターネットに接続する機能を持つ機器です。
モデムやONU(光回線終端装置)とWi-FiルーターをLANケーブルでつなげば、Wi-Fiを使ってノートパソコンやスマートフォンなどの機器からインターネットを利用できます。
「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」の違いは?
「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」はWi-Fiの通信規格であるIEEE 802.11の周波数帯です。
2.4GHzは、扉や壁などの障害物に強く、遠くまで電波が届きやすい点が特徴です。部屋の隅々までWi-Fiの電波を届かせたいときや、Wi-Fiルーター一つで家全体をカバーしたい場合などに利用します。
しかし、2.4GHzはほかの電化製品でも利用される周波数帯であるため、電波干渉が起きやすい面もあります。普段は快適にWi-Fiを利用できているものの、電子レンジをつけたとたんに不安定になる場合などは、2.4GHzの利用を考え直すか、Wi-Fiルーターの位置を見直すことをお勧めします。
5GHzはWi-Fi専用の周波数帯です。電化製品などの電波に影響を受けることがなく、非常に安定した高速通信が可能です。スマートフォンやパソコンとの間で大きなデータをやりとりする場合には5GHzが向いています。ただし、障害物に弱く、通信距離は2.4GHzより短くなります。
6GHzは帯域幅が広く、安定した通信が可能です。マンションやアパートなどで利用してもほかの電波の干渉を受けにくく、2.4GHzや5GHzよりも安定した通信が期待できます。
Wi-Fiルーターの種類
Wi-Fiルーターの種類は大きく分けて、回線なしタイプと回線ありタイプがあります。違いを順番に解説します。
回線なしタイプ
回線なしタイプは、Wi-Fiルーターのみではインターネットが利用できないタイプのルーターです。インターネットを利用するには別途光回線を契約する必要があります。
据え置きタイプのため持ち運びはできず、速度や規格などの機能は製品によって異なります。家電量販店などで購入が可能です。
回線ありタイプ
回線付きタイプにはホームルーターとモバイルWi-Fiルーターの2種類があります。
ホームルーター
ホームルーターは据え置きタイプでコンセントに挿して使用します。モバイルタイプと違って持ち運んで使用はできませんが、機器の同時接続数が多い傾向があります。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルタイプはバッテリーが内蔵されているタイプのWi-Fiルーターです。手のひらサイズのため持ち運びがしやすく、出張先や旅行先でインターネットに接続したいときに役立ちます。
Wi-Fiの通信規格の種類
Wi-Fiの通信規格の種類は以下のとおりです。
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第7世代 (2024年) |
Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代 (2022年) |
Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
第6世代 (2019年) |
Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 (2013年) |
Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代 (2009年) |
Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代 (2003年) |
- | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 (1999年) |
- | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
- | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |
第1世代 (1997年) |
- | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
基本的に、世代が新しいWi-Fi規格の方が最大通信速度は速いです。インターネットの通信速度に不満がある方は最新のWi-Fi規格を搭載したWi-Fiルーターを用意するとよいでしょう。
なお、Wi-Fiルーターの多くは複数の規格に対応しており、パソコンやスマートフォンの規格にあわせて自動的に切り替え可能です。
Wi-Fi規格の確認方法
無線通信時のWi-Fi規格は、使用しているパソコンやスマートフォン、Wi-Fiルーターによって異なります。
基本的に送受信時の規格(速度)が遅い方にあわせて通信するので、インターネットの通信速度を速くしたい方は、Wi-Fi規格を確認してみましょう。
Wi-Fi規格の確認方法をパソコンとスマートフォンにわけて解説します。
パソコンのWi-Fi規格の確認方法
パソコンはOSの種類やバージョンによってWi-Fi規格の調べ方が異なります。WindowsとMacの調べ方を順番に解説します。
WindowsのWi-Fi規格の確認方法
パソコンのOSがWindowsの場合、バージョンによってWi-Fi規格の確認方法は次のように異なります。
確認方法 | |
---|---|
Windows7 | 1.スタート」をクリックする 2.「コントロールパネル」をクリックする 3.「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする 4.「アダプターの設定の変更」をクリックする 5.「ネットワーク接続」画面内の「ワイヤレスネットワーク接続」の下に搭載されているWi-Fi規格が表示されている |
Windows8.1 | 1.「スタート」をクリックする 2.「コントロールパネル(P)」をクリックする 3.「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする 4.「アダプターの設定の変更」をクリックする 5.「ネットワーク接続」画面内の「Wi-Fi」の下に搭載されているWi-Fi規格が表示されている |
Windows10 | 1.「スタート」をクリックする 2.「設定」をクリックする 3.「ネットワークとインターネット」をクリックする 4.「ネットワークと共有センター」をクリックする 5.「アダプター設定の変更」をクリックする 6.「ネットワーク接続」画面内の「Wi-Fi」の下に搭載されているWi-Fi規格が表示されている |
Windows11 | 1.タスクバー通知領域の「ネットワーク接続」アイコンをクリックする 2.「ネットワーク設定とインターネット設定」をクリックする 3.「ネットワークアダプター」欄に搭載されているWi-Fi規格が表示されている |
なお、Windowsのバージョンが分からない方は、次の手順で確認しましょう。
- キーボードの「Windowsキー(Windowsロゴ)」と「R」キーを同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「winver」と入力する
MacのWi-Fi規格の確認方法
MacのWi-Fi規格はOptionキーを押したままWi-Fi状況アイコンをクリックすると確認できます。
画面に表示されたPHYモードの横に現在のWi-Fi規格が表示されます。基本的に、どのバージョンのMacでも上記の方法で確認できるため、試してみましょう。
スマートフォンのWi-Fi規格の確認方法
スマートフォンの現在のWi-Fi規格を調べる方法はありません。
なお、一部のスマートフォンではWi-Fi画面のWi-Fi電波アイコンに表示されている4、5、6などの数字で、現在のWi-Fi規格が分かる場合があります。
使用しているスマートフォンに搭載されているWi-Fi規格が知りたい場合は、メーカーのWebサイトや取扱説明書などを確認してみましょう。
Wi-Fiを利用するなら「SoftBank Air」がお勧め
「SoftBank Air」はホームルーターで、工事不要でコンセントに挿すだけでインターネット環境を構築できます。また、「SoftBank Air」の「Airターミナル6」は「Wi-Fi 7」を含めた、「IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be」に対応しており、下位の規格には自動的に切り替わります。
また、「Airターミナル6」は5Gで下り最大通信速度2.7Gbpsの高速通信が可能です。動画やオンラインゲーム、テレワークなどをストレスなく行えます。
ほかにも、「SoftBank Air」はデータ通信容量が無制限なので、通信制限を気にせずにインターネットを利用できます。
「SoftBank Air」とソフトバンク、ワイモバイルのスマートフォンをセットで利用すると、対象プランの場合、「おうち割 光セット」もしくは「おうち割 光セット(A)」に加入することができ、加入すると毎月のスマートフォンの通信料が割引されるのでおトクです。
契約プランによって割引額が異なるため、事前に詳細をご確認ください。
- ・ SoftBank Airでご利用いただける5Gエリアは限られます。詳しくはSoftBank Airの5Gサービス提供住所リストをご覧ください。また、ご利用にはAirターミナル5、Airターミナル6が必要です。
- ・ 下り最大2.7Gbpsは一部エリアで提供中です。Wi-Fi6以上の規格に対応する機器が必要です。
- ・ ミリ波(28GHz帯)の5Gサービスには対応していません。
- ・ 表記の通信速度は、ベストエフォート方式に基づくネットワーク設定を考慮した技術規格上の速度のため、回線の混雑状況やお客さまの通信環境などにより実際の通信速度は変化します。ご利用のエリアによって、最大通信速度が異なります。詳しくはSoftBank Air速度情報(住所別下り最大通信速度)をご確認ください。利用が集中する時間帯は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
Wi-Fiは種類によって最大通信速度や周波数帯が異なる
Wi-FiはWi-Fi規格によって最大通信速度や周波数帯が異なります。基本的に新しいWi-Fi規格の方が通信速度や機能性に優れていますが、Wi-Fiルーターと機器のどちらかが古いWi-Fi規格の場合は、古いWi-Fi規格にあわせて無線接続をします。
古いWi-Fi規格にあわせると通信速度が低下するため、最新のWi-Fi規格に対応している機器の利用がお勧めです。
- Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です。
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