アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡
自動運転ショーケースレポート
2018年5月8日〜10日
株式会社SpiralMind
SBドライブ株式会社
SBドライブは、2018年5月8~10日に開催された「第16回 アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡」での自動運転バスのデモンストレーション(後援:福岡県)に西日本鉄道株式会社、先進モビリティ株式会社とともに協力しました
デモンストレーションの会場はアジアの玄関口「福岡空港」で、国際線ターミナル〜国内線ターミナル間の連絡シャトルバスのルートを走行しました。使用車両は先進モビリティ株式会社が日野ポンチョをベースに改造した自動運転バスで、自動運転のレベルは「レベル3」で行い、緊急時のためのドライバーとして、西日本鉄道のバスの運転手に乗車いただきました。
事前申し込みの時点から、約100名の予約枠がすぐに埋まってしまうほどの反響で、フォーラムにお越しの皆さまの自動運転への強い関心が伺えました。
(左)出発式の様子、(右)走行中の車内の様子
このデモンストレーションでは、自動運転技術の実験と同時に、株式会社SpiralMindの協力のもと、「アバターテレポーテーション」技術を用いて、遠隔地からディスプレー上に表示されたキャラクターを通じて車内アナウンスを行う実験を実施しました。
アバターの「ハルちゃん」。遠隔地にいるオペレーターの目や口、首の動きが反映されています
「アバターテレポーテーション」技術とは、実際の人の目や鼻、口をカメラで検出し、それらの動きを遠隔地のディスプレー上に表示されたキャラクターの表情にリアルタイムで反映することが可能な技術です。
(参考:福岡空港での自動運転バスのデモンストレーションに協力[プレスリリース])
当日は、東京にいるオペレーターがSBドライブの遠隔運行管理システム「Dispatcher」と「アバターテレポーテーション」技術を活用して、自動運転バスの車内アナウンスを行いました。参加者の表情を読み取ったり、周辺の状況を説明したりと、東京にいるにもかかわらずバス車内にいるかのようなアナウンスに、参加者から驚きの声が上がりました。さらに、参加者からもさまざまな表情をハルちゃんにリクエストいただくなど、ハルちゃんとのコミュニケーションを楽しんでいただきました。
(左)東京にいるオペレーター、(右)「Dispatcher」の利用イメージ
自動運転により車内に乗務員がいなくなった場合でも、「アバターテレポーテーション」技術を通じて遠隔地からしっかりと見守られていることを実感していただくことで、乗客の方々に自動運転バスに対する安心感を持っていただけると考えています。SBドライブでは、今後も自動運転バスの実用化に向けて必要となるサービスを検討してまいります。