江の島自動運転バス実証実験 実施報告レポート

2018年9月6日〜16日
小田急電鉄株式会社
神奈川中央交通株式会社
SBドライブ株式会社

SBドライブは、2018年5月24日(木)に小田急電鉄株式会社、神奈川中央交通株式会社と協業に関する協定を締結いたしました。協定に基づき、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでの実証実験に続き、第二段として江の島で自動運転バス実証実験を実施いたしました。

場所は江の島大橋入り口から江の島島内の小田急ヨットクラブまで、片道1kmのルートを往復で走行しました。使用車両は先進モビリティ社の自動運転ポンチョ、自動運転のレベルは「レベル3」で行い、緊急時のためのドライバーとして、小田急電鉄グループの江の島電鉄の運転手の方に乗車いただきました。

本実証実験は「さがみロボット産業特区」などロボットの普及・活用を促進する神奈川県が主体となり、セーリング・ワールドカップシリーズ江の島大会の開催に合わせて実施いたしました。

(左)小田急ヨットクラブに停車中の様子、(右)セーリングワールドカップ会場

試乗会では500人の方に自動運転バスに試乗していただきました。
車両を開発した先進モビリティ社から、車外でセンサーやカメラ、走行技術に関するご説明をし、自動運転の仕組みについてご理解いただいた上で試乗いただきました。GPSを用いて車線に沿って自動で走行したり、ハンドルが自動で動いている様子に、興味深くご覧になっていただきました。

▶(左上)試乗客の方に技術のご説明をしている様子、(右上)バス停に自動で停車する様子
▶(左下)江の島大橋を時速30kmで走行、(右下)江ノ電運転手が乗車しハンドルに手を触れず走行

また今回の実験は、観光地における自動運転バス導入課題の検証も実施いたしました。
特に路上駐車が多く、手動での回避が必要な場面が多数ありました。
観光地での自動運転車導入のために、路上駐車の対策が大きな課題となると感じました。
また週末は島内駐車場の入場待ちにより、島外まで渋滞が続き、島に入るために30分以上もかかる状態でした。
自動運転バス実用化により、島への交通手段や、島内での移動手段を充実化させることにより、交通渋滞の緩和にも繋がると感じました。

▶(左)島内の路上駐車の様子、(右)週末、江の島大橋が渋滞している様子

SBドライブでは、実証実験を通して、試乗いただいた皆様に自動運転バスが安心、安全なことを知っていただくとともに、様々な交通課題に対する自動運転バス実用化に向けた課題や、活用方法の検証を行なっています。
皆様が自由に移動できる世界を目指して、自動運転バスを早期実用化のために活動を続けてまいります。

参考動画
小田急電鉄様Youtube公式チャンネル掲載 江の島実証実験プロモーション動画
https://www.youtube.com/watch?v=mk3NTvcs8i4