多摩ニュータウン自動運転バス実証実験
2019年2月12日〜22日
神奈川中央交通株式会社
SBドライブ株式会社
SBドライブは、神奈川中央交通株式会社と共同で、東京都が実施する「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」を受託し、多摩ニュータウンで自動運転バス実証実験を実施いたしました。
走行ルートは、東京都多摩市の豊ヶ丘地区にあるバスロータリー(豊ヶ丘四丁目バス停)から、貝取地区にあるスーパーSantoku貝取店まで、片道約1.4kmのルートを走行しました。使用車両は先進モビリティ社の自動運転ポンチョで行い、緊急時のためのドライバーとして、神奈川中央交通の運転手の方に乗車いただきました。
(左)実証実験の走行ルート、(右)ドライバーが手放しで走行する様子
本実証実験では、街路樹等の影響によりGPSの感度が悪いエリアがあったため、GPS感度が悪い場所には事前に道路上に磁石(磁気マーカ)を埋め込み、磁力をたどって正確にルートを走行する技術を活用いたしました。ご乗車いただいた方には、GPS、磁気マーカそれぞれの走行の安全性、およびGPSと磁気マーカ走行の切り替えの安定性を体感いただくことができました。
(左) 磁気マーカが地面に埋まっている様子、(右) GPSの状況、磁気マーカとGPSの切り替えタイミングを乗客にわかるように表示
また今回の実験は、高低差がある、高齢化が進んでいるなど、ニュータウンの特徴に対する、自動運転バスのニーズや受容性の調査を実施いたしました。 乗車いただいた方は6割以上が多摩市内在住、5割以上が60歳以上となりましたが、自動運転バスに対する安心感を向上するともに、9割の方に今回のルートにおける自動運転バスの実用化をご要望いただく結果となりました。
(左) スーパーの駐車場まだ乗車いただくサービス実証を実施、(右)途中バス停からの乗降も実施
今後さらに高齢化が進むにつれ、買い物などの日常的な移動が困難になる方が増加すると想定されます。一方でバス会社ではドライバー不足が大きな問題となっています。SBドライブでは、自動運転バスの早期実用化により皆様の移動をサポートすべく、これからも実証実験を通して、試乗いただいた皆様に自動運転バスが安全、安心なことを知っていただくとともに、様々な交通課題に対する自動運転バス実用化に向けた課題や、活用方法の検証を行なってまいります。