鳥取県八頭町 実証実験レポート

2019年3月23日〜4月5日
鳥取県八頭町
SBドライブ株式会社

SBドライブは、2019年3月23日〜4月5日に鳥取県八頭町で自動運転バスの実証実験を実施しました。実験は町営バスが現在運行されているJR郡家駅前から大江ノ郷自然牧場までの約7.2キロメートルを、実際に運行中のバスと同じ車種の自動運転車両が自動運転レベル3で走行しました。八頭町民に加えて鳥取県内、県外からの403人が合計59便に試乗していただきました。またSBドライブが開発した自動運転バス運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使用して、AIを活用した車内安全の確保や、遠隔地からの運行管理やトラブル対応を実施しました。

自動運転バスの社会受容性や有用性の検証を目的とした試乗後アンケートでは、9割以上の方が「自動運転バスが走ることに好感」を持ち、8割以上の方が「危険ではない」と感じ、また9割以上の方が「今回の路線に自動運転バスが導入されたら、利用したい」と感じていたことが分かりました。また9割以上の方に「今回の実証実験への参加を家族や同僚、友人、お知り合いにおすすめしたい」と感じていただけました。

(左)出発式の様子、(右)試乗中の車内の様子

また、東京にいるオペレーターが遠隔管理システム「Dispatcher」を通して、八頭町で走っているバス車内での転倒事故や救急車要請などのトラブルデモに対応しました。オペレーターは八頭町だけでなく、同時に最大で5台のバス(ダミーデータ)を対応し、その実現可能性を推し量りました。

(左)東京にいるオペレーター、(右)大きく映し出された「Dispatcher」

八頭町をはじめとした高齢化地域では、買い物などの日常的な移動が困難になる方が増加すると想定されます。一方で路線バスはドライバー不足を起因とした廃線の危機にあります。SBドライブでは、自動運転バスの早期実用化により皆様の移動をサポートすべく、これからも実証実験を通して、様々な交通課題に対する自動運転バス実用化に向けた課題や、活用方法の検証を行なってまいります。