レター02

八頭町実証実験での乗り心地

2019年7月1日

今回は「八頭町実証実験での乗り心地」についてのお話しです。
いくら自動運転でも乗り心地って重要ですよね?
八頭町での実証実験、実際にご乗車された方もいらっしゃるかと思います。
乗り心地いかがでしたか?

わたしたちは「過去最高の乗り心地」だったと思っています。 ※当社比
感覚だけでなくそれを裏付けるデータがあります。下記のグラフをご覧ください。

この図は車両に搭載した加速度センサーの値と車両速度の相関をグラフ化したものです。
八頭町での実証実験では減速時の加速度が小さくなっており、加減速ともに概ね0.1G以下でした。
これは速度が高いものの、加減速時の加速度(G)が小さいため揺れが少なく、乗り心地が良いと感じられたようです。
比較用に同じ車両を用いて、別の場所で行った実証実験でのデータもグラフ化してみました。
特に減速時に強いGがかかっていることがわかり、これがブレーキがキツいと感じ、乗り心地に大きく影響していると思われます。

上記の通り、データ上では加減速時のGが小さくなっていますが、乗り心地は向上しているのでしょうか?
実際にご試乗いただいた方にも乗り心地の良さを感じていただけたようで、このことはご試乗後のアンケート結果にもあらわれていました。

以前の実証実験での試乗者アンケートでは、「減速時のブレーキがキツい(=スムーズではない)」というご意見が多数見受けられました。
某所でのアンケートでは「ブレーキがスムーズである」と回答した方は27.3%であったのに対し、八頭町では83.0%と大きく向上し、試乗した方にもスムーズさをご体感いただけました。
また、減速だけでなく、加速や走行時についても同様に向上がみられました。

また、同じルートを自動運転と手動運転とで走行した際のデータ比較してみました。

信号や踏切のタイミングなどで停止箇所の有無に多少の違いはありますが、加減速のGに関しては手動運転とほぼ同じ(むしろ自動運転の方が乗り心地が良い?)ということがデータにもあらわれています。
このことからも、乗り心地に関しては手動運転と比較しても遜色ないと言っていいのではないでしょうか。

乗り心地の向上は、踏切や一時停止の場所などでもスムーズな加減速となるよう細かく速度設定などを見直し、設定→試走を何度も繰り返し、納得いくまでチューニングをおこなっている結果でもあります。

八頭町でご試乗されていない方は、こちらの動画およびレポートで雰囲気を感じ取っていただければと思います。

鳥取県八頭町実証実験レポートはこちら

また近々ポンチョを使用した実証実験を予定していますので、ぜひ乗り心地を体感しにいらしてください。