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公開日:2023年12月08日

大掃除の季節!掃除機の使い方を工夫して電気代を節約しよう!

大掃除の季節!掃除機の使い方を工夫して電気代を節約しよう!
大掃除の季節!掃除機の使い方を工夫して電気代を節約しよう!

大掃除の季節は、一年でもっとも掃除機が活躍するシーズン。家具や冷蔵庫の隙間など、普段はなかなか手が回らない場所にも掃除機をかけようと考えている人も多いのではないでしょうか。とはいえ出番が多くなると、気になるのは掃除機にかかる電気代。そこで今回は、掃除機の種類や消費電力を解説しながら、電気代を節約できる掃除機の使い方をご紹介します。
掃除機の使い方を見直したり、掃除の仕方を工夫したりして、電気代を節約しましょう。

まずはおさらい!掃除機の種類

まずはおさらい!掃除機の種類
まずはおさらい!掃除機の種類

今使っている掃除機が壊れるといったことがない限り、あまり掃除機を買い替えようとは考えないかもしれません。しかし掃除機にはさまざまな種類があり、掃除をする場面に適切なものを選ぶことで、節約につながる場合もあるのです。

掃除機の種類

一口に掃除機といっても、さまざまな掃除機が販売されています。それでは掃除機には、どんな種類があるのでしょうか。まずは掃除機の種類についてご紹介します。

スティック型

ホースのない一体型のため取り回しが楽で、狭い場所の掃除も容易に行えます。立てて置けるので収納場所を選ばず、すぐに使えるというメリットも。また、スティック型の中にはパーツを組み換え、後述するハンディ型として利用できる機種もあります。

キャニスター型

本体からホースが伸びた掃除機です。本体とホースが分かれているため、手元から先が軽く作業しやすいというメリットがあります。スティック型と比較すると、モーターなどを大型化しやすいため、吸引力が高いという特長も持っています。

ハンディ型

コンパクトなハンディ型は、ホースの長さや本体の大きさが邪魔になってしまうような場所の掃除が簡単に行える掃除機です。同じような小型の掃除機として、ふとん掃除に特化したふとんクリーナーという製品も販売されています。

ロボット掃除機

部屋を自動で掃除してくれる掃除機です。充電やごみ捨てまでも自動で行ってくれる機種もあります。部屋の掃除を自動化できるすぐれものです。

ごみの集塵方式

掃除機は大きく3種類のごみの集塵方式があります。それぞれどのような特長があるのか見てみましょう。

紙パック式

空気とともにごみやホコリを吸い込み、紙で作られたパックに集める方式です。紙パックは基本的に使い捨てですが、掃除機のお手入れは新しい紙パックに交換するだけで済みます。なお、紙パックにごみが溜まってくると、吸引力が低下してしまいます。紙パックの交換は掃除の頻度などにもよりますが、1〜2ヵ月が目安です。

サイクロン式

ごみを吸い込むときに、遠心力を使ってごみと空気を分離し、ごみを本体に溜める方式です。分離された空気が通過するため、フィルターの目詰まりが少なく、カプセル式に比べて吸引力が落ちにくいという特長があります。一方でフィルターが目詰まりしてしまうと、吸引力の低下につながるため、定期的なお手入れは必要です。

カプセル式

ごみやホコリを吸い込み、フィルターを通して本体(ダストボックス)に貯める方式です。いわゆる従来型の掃除機のことを指しますが、サイクロン式と区別するため、こう呼ばれることがあります。
ごみが本体に溜まるため紙パックは不要です。ごみが溜まってきたり、フィルターが目詰まりしたりすると吸引力が落ちてしまうため、ごみ捨てやフィルターの掃除を定期的に行う必要があります。

電源の種類

スティック型やハンディ型ではコードレスが多い一方、キャニスター型はほとんどがコード式です。それぞれのメリットやデメリットをご紹介します。

コードレス

コードレスは、内蔵されたバッテリーを掃除機の電源にしています。このため掃除機を使うときに、電源コードをコンセントに挿す必要がありません。電源コードを取り回す必要がないため、階段や狭い所などで電源コードが邪魔になる心配がなく、コンセントが近くにない場所でも掃除機を利用できるメリットもあります。
一方で、バッテリー式であるがゆえに、利用時間は制限されます。またバッテリーには寿命があるため、将来的にバッテリーの交換が必要なことに注意が必要です。

コード式

掃除機を使うときに、電源コードをコンセントに差して使う掃除機です。コードがあるため、取り回しが大変というデメリットもありますが、利用時間を気にせず使えます。またコードレスに比べると、吸引力が高いというメリットもあります。

電気代が安いのはどっち?紙パック式VSサイクロン式

電気代が安いのはどっち?紙パック式VSサイクロン式
電気代が安いのはどっち?紙パック式VSサイクロン式

掃除機の電気代はメーカーや機種によって異なりますが、ここではごみの集塵方式による消費電力と電気代の違いを解説します。

ごみの集塵方式で消費電力は意外と違う

ごみの集塵方式で比較すると消費電力の大きな順に、紙パック式>サイクロン式(カプセル式)となり、紙パックを使わずにフィルターだけでごみを分離する掃除機のほうが、消費電力が小さくなります。
あるメーカーの掃除機を例にあげてみましょう。

キャニスター型(コード式)

集塵方式 消費電力 電気代(30分使用)
紙パック式 約240W~1,170W 約3.72円~18.14円
サイクロン式 約140W~840W 約2.17円~13.02円
  • 電気代の計算式は「消費電力(W)÷1,000×使用した時間(h)×料金単価(円/kWh)」。料金単価は電力料金の目安単価とされる31円/kWhを使用しています。

上記の数値をもとに、たとえば週に2回掃除機を使用するなら、年間の電気代の差は約148.8~491.52円。電気代の節約を重視するならサイクロン式の掃除機がおすすめといえるでしょう。

コードレスタイプは電気代が安い、だけど…

せっかくなので電源の種類による電気代の違いも確認しておきましょう。こちらもあるメーカーの商品を例にあげます。

スティック型(サイクロン方式)

電源 消費電力 充電時間 電気代(10分使用)
コード式 約240W 約1.24円
コードレス 充電中:約4W
充電中以外:約0.1W
約5時間 約0.68円

コードレスのほうがコード式よりも消費電力が低いため、電気代も安くすみます。ただし忘れがちなのがバッテリーを充電していない間にかかる電気代。コードレスの場合、微々たる数値ではありますが、充電していなくても常に電力を消費していることを覚えておきましょう。

  • ロボット掃除機の電気代は?
  • 自動で稼働し続けてくれるロボット掃除機は便利な反面、電気代が気になるところですね。あるロボット掃除機(連続使用時間約70分)の充電中の消費電力は約20Wで、フル充電にかかる時間は約3時間。電気代を計算すると、約1.86円になります。
    充電していない状態(消費電力約0.6W)の電気代約0.39円を含めても、前述したキャニスター型(コード式)やスティック型(サイクロン方式)よりも電気代は安く、ロボット掃除機は意外と経済的であることが分かります。

必見!掃除機の電気代節約術

必見!掃除機の電気代節約術
必見!掃除機の電気代節約術

普段以上に掃除機の利用時間が多くなる大掃除のシーズン、どのような工夫をすれば電気代を節約できるのでしょうか。
ここでは節約につながるコツをいくつかご紹介します。

掃除機をかける前に、部屋を片付けておく

掃除機を使いながら、床にあるおもちゃや本などを移動したり、物を避けたりしていると、その間の電気代が無駄になってしまいます。このため掃除機をかける前に、片付けをしておきましょう。片付けが済んでいれば、掃除機の取り回しもしやすくなります。

ごみはこまめに捨てておく

紙パック式やカプセル式の掃除機は、ごみが溜まってくると吸引力が低下します。吸引力が落ちると掃除の効率が悪くなってしまうばかりか、掃除機が多くの電力を使ってしまうことにもつながります。このため掃除機に溜まったごみは、こまめに捨てておきましょう。

掃除機をこまめに手入れする

カプセル式やサイクロン式は、フィルターが目詰まりすると吸引力が低下します。特にサイクロン式はフィルターの汚れに気が付きにくいため、いつのまにか吸引力が落ちていた、ということも。また、掃除機のヘッドに絡まった髪の毛なども、吸引力の低下につながります。電気代を節約するためには、掃除機のこまめな手入れが欠かせません。

ゆっくり動かす

掃除機を使う場合、すばやく動かしてしまうと1ヵ所あたりに掃除機をかける時間が減ってしまいます。これでは吸引力が低下しているのと同じことで、何度も同じ場所に掃除機を使わなくてはならなくなってしまいます。掃除機はゆっくり動かし、1ヵ所を何度も往復させないようにすれば、節約が可能です。

モードを使い分ける

掃除機の多くは吸引力の強弱などを切り替える機能が搭載されています。当たり前ですが、吸引力が強ければ強いほど電力を消費します。フローリングや畳などは弱でも強でも取れるごみの量はほとんど変わらないため、フローリングや畳に掃除機をかける場合は弱を、絨毯などの場合は強をと、使い分けることで節電できます。

場所によって適切な機種を選ぶ

階段や狭い場所を大きな掃除機で掃除する場合、持ち運びが大変なことから、電源を入れているにもかかわらず掃除をしていない時間が増えてしまいます。狭い場所などにはコードレスやスティック型を使うなどのように使い分けをすることで、節約につながる場合もあります。

掃除機の使い方で電気代は節約できる

今回は、一年でもっとも掃除機を使う大掃除の季節を前に、掃除機についての情報をご紹介しました。
普段よりも掃除機を使う時間が長くなっても、消費電力を抑えるコツを知っておくことで、無駄なく大掃除をすることができます。
掃除機にはさまざまな種類があり、それぞれ特長や消費電力が異なります。掃除する場所や自宅に合わせた掃除機を選ぶことも、節約につながるといえるでしょう。
自分にあった掃除機を選び、効率のよい掃除機の使い方を実践して、ぜひ電気代を節約してください。