公開日:2026年9月28日
毎日のように使うドライヤーですが「電気代がかさんでいるのではないか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。ドライヤー1回(10分)あたりの電気代は強風でも約6.2円です。1回あたりの負担はそれほど大きくありませんが、毎日使うものだけに、乾かし方を少し工夫するだけで節約できます。
また、髪の長さによって使用時間は大きく変わります。乾かす時間が多いご家庭ほど、節約できる余地は大きいといえるでしょう。今回は、ドライヤーの電気代の目安をはじめ、毎日の乾かし方で実践できる節約の工夫、買い替え時に注目したいポイントを解説します。
まずは、ドライヤーを使うときにどのくらいの電気代がかかっているのかを確認していきましょう。ドライヤーの電気代は、以下の計算式で求められます。
消費電力(W)÷ 1,000 × 稼働時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)= 電気代
消費電力は、ドライヤー本体や取扱説明書、メーカーの公式サイトで確認できます。ここでは、強風(温風)で1,200W、弱風で600W、冷風で35Wと考えて計算します。
なお、電力量料金単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWh(税込)を使用します。
1回の使用時間を10分、1日1回使用すると仮定した場合の電気代は、以下のとおりです。
| 風量 | 1回(10分) | 1ヵ月(31回) | 1年(12ヵ月) |
|---|---|---|---|
| 強風(約1,200W) | 約6.2円 | 約192.2円 | 約2,306.4円 |
| 弱風(約600W) | 約3.1円 | 約96.1円 | 約1,153.2円 |
| 冷風(約35W) | 約0.18円 | 約5.6円 | 約67.3円 |
強風で毎日10分使い続けても、1ヵ月の電気代は約192円、1年でも約2,300円です。エアコンや冷蔵庫と比べると、家計に占める割合は決して大きくありません。
一方で、強風と弱風では電気代に2倍の差が生じます。冷風にいたっては強風の30分の1以下です。同じ10分でも、どのモードを使うかによって電気代が変わることがわかります。
ドライヤーの電気代は、使用時間によって大きく変わります。使用時間を左右する要素として代表的なのが、髪の長さです。髪の長さごとの目安時間と、強風(約1,200W)で乾かした場合の電気代は以下のとおりです。
| 髪の長さ | 1回あたりの目安時間 | 1回あたりの電気代 |
|---|---|---|
| ショート | 3〜5分 | 約1.9円〜3.1円 |
| ミディアム | 5〜8分 | 約3.1円〜5.0円 |
| ロング | 8〜15分 | 約5.0円〜9.3円 |
1回の差としては大きくないものの、家族分を合計したり長期的に見たりすれば、気になる差になる場合もあるでしょう。裏を返せば、乾かす時間を短縮できれば、そのぶん電気代を抑えられるということです。
ドライヤーの電気代を抑えるうえで重要なのは、乾かす時間をいかに短くするかという点です。ここでは、今日から実践できる5つの方法を紹介します。
乾いたタオルでしっかり水分を拭き取る「タオルドライ」を行うのはもちろん、タオルで髪を拭きながら乾かすと、ドライヤーの使用時間を短縮できます。タオルを2枚使ったり、吸水性の高いマイクロファイバー製や専用のグローブ型のタオルを選んだりすると、より効果的です。
このとき、ごしごし擦らず、優しく押さえるように拭くのがポイントです。摩擦は髪のダメージにつながるため、水分を吸わせるイメージで行いましょう。
さらに、ティッシュで毛先を軽く挟み込んで水分を吸収させる「ティッシュドライ」を併用すると、タオルで取りきれない水分まで除去でき、時短につながります。
早く乾かしたいからと「強風」ばかりを使っていると、消費電力が大きいぶん電気代が高くなりがちです。はじめは強風で素早く水分を飛ばし、ある程度乾いてきたら「中風」や「弱風」に切り替えて整えるのが効果的です。仕上げの段階では強い風量が必要ないため、切り替えても乾かす時間はほとんど変わりません。
ただし、最初から弱風だけで乾かし続けると時間がかかりすぎ、結果的に電気代が高くなることがあります。乾き具合に応じた使い分けを意識しましょう。
乾かしはじめは強めの温風を使用し、ある程度乾いたところで冷風に切り替えると、消費電力が減り節電効果が高まります。前述のとおり、冷風の消費電力は強風の30分の1以下です。
また、冷風に切り替えることでキューティクルが引き締まり、つややかな髪に仕上がります。熱によるダメージの軽減と節電を両立できる方法です。
風を当てる順番も、乾かす時間を左右します。乾きにくい根元や頭皮から毛先にかけて風を当てるのが効率的です。毛先から乾かすと、あとから根元の水分が落ちてきて毛先が再び濡れてしまい、乾くまでに時間がかかってしまいます。
内側から手ぐしを入れて髪を軽く引っ張りながら温風を当てると、風が根元まで届いて早く乾きます。毛先に熱が当たりすぎることによるパサつきも防げるため、仕上がりの面でもおすすめです。
ドライヤーは周囲の空気を吸い込み、温めて吐き出す仕組みです。そのため、お風呂上がりの浴室や洗面所など湿度の高い場所で使うと、髪が乾きにくくなります。
リビングや寝室など、湿度の低い場所で乾かすことで乾燥時間が短縮され、電気代の節約になります。洗面所で乾かす習慣がある場合は、入浴後に換気扇を回して湿気を逃がしてから使うだけでも違いが出るでしょう。
買い替えを検討している場合は、電気代を抑えやすいモデルを選ぶこともひとつの方法です。ここでは、5つの観点から選び方を紹介します。
風量を調節できる「強風」「中風」「弱風」モードや、温度を切り替えられる「HOT」「CARE」「COOL」などの機能があるかを確認しましょう。
髪の状態や乾燥の段階に合わせてモードを使い分けられる製品を選ぶことで、無駄な電力消費を防げます。たとえば、消費電力の大きい強風ではなく中風で乾かしたり、最初は温風を使い最後は消費電力の少ない冷風で仕上げたりといった使い方が可能です。
速乾ノズルとは、ドライヤーの吹き出し口に取り付けるパーツのことです。濡れた毛束をほぐしながら風を集中的に当てられるため、短時間で効率よく乾かせます。乾かす時間が短くなれば、そのぶん無駄なエネルギー消費も防げるでしょう。
メーカーによっては、ノズル単体で購入できる場合もあります。お使いのドライヤーに対応する製品があるか、一度確認してみるのもおすすめです。
消費電力が低く抑えられた省エネタイプのドライヤーを選ぶのもひとつの手です。最近では、少ない電力でも十分な風量のある製品が登場しています。同じ時間使っても消費電力が小さければ、電気代はそのまま下がります。
本体価格は高めの傾向にありますが、毎日使うものだけに、長期的に見れば電気代の節約効果を期待できるでしょう。
ロングヘアの方は、消費電力が多少高くなっても、風温と風量に優れた高出力のドライヤーを選ぶという考え方もあります。低出力のドライヤーは消費電力こそ少ないものの、乾かすのに時間がかかり、結果的に電気代が高くなるケースがあります。高出力モデルで時短を図ったほうが、トータルの電気代は安くなることもあるでしょう。
消費電力の数値だけで判断せず「消費電力×使用時間」で比較することが大切です。
イオンやナノケア技術など、髪の内部を潤わせたり、自動で最適な温度に調整したりするヘアケア機能が付いた製品もあります。髪がまとまりやすくなることで、翌朝の寝ぐせ直しやブローにかかる時間と手間を減らせます。結果として、ドライヤーを使う時間そのものの短縮につながるでしょう。
髪へのダメージを抑えたい方にとっては、節約と仕上がりの両面でメリットのある選択肢といえます。
ドライヤー1回(約10分)あたりの電気代は、強風でも約6.2円とそれほど高額ではありません。ただし、髪の長さや乾かし方によって金額は変動します。
電気代を抑えるポイントは、使用時間を短くすることです。タオルドライの徹底や、風量・温度の使い分け、湿度の低い部屋で乾かすといった工夫などをまずは取り入れてみてください。
長期的な節約を見据えるなら、速乾ノズルやヘアケア機能を備えた製品、高出力または省エネ設計のドライヤーへの買い替えを検討するのもよいでしょう。毎日の習慣を見直して、髪にも家計にもやさしいドライヤーの使い方を実践しましょう。