公開日:2026年9月28日
毎日欠かさず行うスマホの充電。「1回の充電で、どのくらいの電気代がかかっているのだろう」と気になる方もいるのではないでしょうか。
スマホをフル充電したときの電気代は1回あたり約0.49円〜0.66円です。1ヵ月に換算しても約15.19円〜20.46円ほどのため、家計に大きな影響を与えるものではありません。
ただし、充電する時間帯や契約している料金プランを見直すことで、電気代をさらに抑えられる可能性があります。また、バッテリーへの負担を減らす使い方を心がければ、スマホそのものを長く使い続けることにもつながります。
今回は、スマホを充電するときの電気代の目安をはじめ、電気代を抑える方法やバッテリー消費を抑えるコツを解説します。
まずは、スマホの充電にどのくらいの電気代がかかっているのかを確認していきましょう。
スマホの充電にかかる電気代は、以下の2つの計算式で算出できます。
・バッテリー容量(mAh)× 定格電圧(V)÷ 1000 = バッテリー電力量(Wh)
・バッテリー電力量(Wh)÷ 1000 × 電気料金単価(円/kWh)= 充電1回あたりの電気代
mAhは、バッテリーに蓄えられる電気の量を表す単位です。お使いの機種のスペック表やメーカーの公式サイトで確認できます。
電気料金単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWh(税込)を使用します。
ここでは、スマホのバッテリー容量を4,300〜5,800mAh、定格電圧を3.7Vと仮定して計算します。
4,300mAh × 3.7V ÷ 1000 = 15.91Wh
15.91Wh ÷ 1000 × 31円/kWh = 約0.49円
5,800mAh × 3.7V ÷ 1000 = 21.46Wh
21.46Wh ÷ 1000 × 31円/kWh = 約0.66円
つまり、空の状態からフル充電しても、1回あたりの電気代は1円に届きません。バッテリー容量が大きい機種であっても、1回の充電にかかる電気代はわずかといえるでしょう。
1日1回フル充電すると仮定した場合の電気代は、以下のとおりです。
| 期間 | 電気代の目安 |
|---|---|
| 1回 | 約0.49円〜0.66円 |
| 1ヵ月(31回) | 約15.19円〜20.46円 |
| 1年(12ヵ月) | 約182.28円〜245.52円 |
毎日充電を続けても、1ヵ月の電気代は約20円、1年でも250円に届かない計算となります。「毎日充電しているから電気代がかさんでいるのでは」と心配する必要は、あまりないといえるでしょう。
ただし、家族の人数分のスマホやタブレットを合わせれば、台数に比例して電気代は増えていきます。また、1日に何度も充電しているご家庭では、上記よりも高くなる可能性があります。
外出先での充電に欠かせないモバイルバッテリーですが、こちらも充電するたびに電気代がかかります。
容量10,000mAh・定格電圧3.7Vのモバイルバッテリーをフル充電した場合、電力量は37Whとなり、1回あたりの電気代は約1.1円です。10,000mAhの容量でスマホを約2回フル充電できると想定すると、スマホ1回あたりの充電にかかる電気代は約0.55円となります。
コンセントから直接充電する場合とほとんど変わらないため、モバイルバッテリーを使うことで電気代が大きく増える心配はないでしょう。
急速充電は通常の充電と比べて一度に流れる電力が大きくなる一方、充電にかかる時間は短くなります。そのため、電気代に大きな差は生じません。
ただし、急速充電を利用するには、スマホ本体・充電器・ケーブルのすべてが規格に対応している必要があります。いずれかひとつでも対応していないと本来の速度が出ないため、購入時にスペックを確認しましょう。
一方、ワイヤレス充電は、ケーブルを挿さずに充電できる手軽さが魅力ですが、通常の充電よりも最大で50%ほど効率が落ちるといわれています。その場合、1回あたり約0.25円〜0.33円ほど電気代が高くなる可能性があります。
スマホの充電にかかる電気代は、工夫次第でさらに抑えることが可能です。その主な方法は、次の3つです。
・電気代が安くなる時間帯に充電する
・電力会社の乗り換えや契約プランの見直しをする
・バッテリー消費を抑えて充電回数を減らす
電力会社によっては、時間帯によって電力量料金の単価が変わるプランを提供しています。夜間や休日の単価が安く設定されているプランを契約している場合、その時間帯に充電することで電気代を抑えられます。また、電力会社の乗り換えやプラン変更によって電気料金の単価そのものが下がれば、スマホの充電にかかる電気代も安くなります。
今すぐ大きな手間をかけずに実践できるのが、スマホのバッテリー消費そのものを抑えることです。バッテリーの減りがゆるやかになれば、1日に何度も充電する必要がなくなります。
スマホの設定を少し変えるだけで、バッテリーの消費を抑えられます。ここでは、すぐに実践できる6つの方法を紹介します。
スマホの中でも、ディスプレイは電力を多く消費する部分です。画面の明るさを下げるだけでも、バッテリーの消費を抑えられます。
毎回調整するのが手間な場合は、明るさの自動調整機能をONにしておくとよいでしょう。周囲の明るさに応じて最適化されるため、屋外では見やすく、室内では控えめに調整されます。
多くのスマホには、省エネモード(低電力モード・省電力モードなど)が搭載されています。ONにするとバックグラウンドでの通信や一部の動作が自動的に制限され、バッテリーの消費を抑えられます。
ただし、自動ロックまでの時間が短くなったり、一部の機能が使えなくなったりする場合があります。就寝時や勤務中など、スマホをあまり使わないタイミングで活用するとよいでしょう。
自動ロックとは、スマホを操作しなくなってから画面が自動でOFFになるまでの時間を指します。この時間が長く設定されていると、使っていないのにディスプレイが点灯したままとなり、無駄な電力を消費してしまいます。設定画面から、自動ロックまでの時間を短めに変更しておきましょう。
あわせて、スマホを使い終わったら自分でこまめに画面をOFFにする習慣をつけることも効果的です。
複数のアプリを終了させずに立ち上げたままにすると、不必要な電力消費につながります。ただし、使用頻度が高いアプリは再起動のたびにバッテリーを消費するため、長時間使う予定のないアプリだけを終了させるのがポイントです。
また、バックグラウンド通信が行われるアプリについては閉じるだけでは止められません。設定からバックグラウンド通信を停止させる必要があります。こちらについては、防災やメッセージアプリを停止させると生活に影響が出るので、リアルタイム性が不要なアプリのみを停止させましょう。
アプリの通知が届くたびに画面が点灯すると、そのたびにバッテリーを消費します。通知が多いアプリを複数入れている場合、積み重なって無視できない消費量になるでしょう。
設定画面から、不要なアプリの通知をOFFにしてみてください。すべてをOFFにすると重要な連絡を見逃す可能性があるため、優先順位の高いアプリだけ通知をONにしておくのがおすすめです。
Wi-FiやBluetoothをONにしたままにしていると、接続先を探し続けるために電力が消費されます。使用しないときはOFFにしておきましょう。
また、位置情報サービスが「常に許可」に設定されていると、アプリを起動していないときもバッテリーを消耗します。不要な場合はOFFにするか「アプリの使用中のみ許可」に変更するとよいでしょう。
なお、通信をまったく使わない場面では、機内モードをONにするのも有効です。電波の送受信が停止するため、バッテリーの消費を抑えられます。
バッテリーは、使い方によって劣化のスピードが変わります。劣化が進むと同じ使い方をしていても電池の減りが早くなり、充電回数が増えてしまいます。ここでは、バッテリーの寿命を縮めないために避けたい行動を3つ紹介します。
スマホを充電しながら操作すると、バッテリーに大きな負担がかかります。充電中の操作は本体が熱くなりやすく、高温状態はバッテリーの劣化を早めるだけでなく、画面のフリーズや故障の原因にもなりかねません。
特に、ゲームアプリや動画のストリーミング再生、GPSをONにしたままの使用など、消費電力の大きい操作をしながらの充電は避けましょう。
スマホに使われているリチウムイオン電池は、残量が0%になった状態(過放電)で長時間放置されると電圧が下がり、電極の損傷などによって劣化が早まります。ダメージが大きくなると、充電自体ができなくなるケースもあります。
また、極端な過放電はショートの原因にもなりかねません。さらに、0%の状態から充電を始めると、通常よりも多くの電力と時間が必要になります。残量が20%程度になったら、早めに充電するよう心がけましょう。
充電が完了しているのにコンセントにつないだままにしておくことも、バッテリーの寿命を縮める原因になります。特に就寝中に充電すると、必要以上に長くつないだままになりがちです。朝や日中など目の届く時間帯に充電し、終わったら抜きましょう。
なお、微量ではあるものの、充電完了後の挿しっぱなしには待機電力がかかります。使っていない充電器はコンセントから抜いておくのがおすすめです。
スマホ1回の充電にかかる電気代は約0.49円〜0.66円、1ヵ月あたりでも約15.19円〜20.46円です。毎日充電を繰り返しても、家計への影響はわずかといえるでしょう。
さらに電気代を抑えたい場合は、バッテリーの消費を抑えて充電回数を減らすことがポイントです。根本的に電気代を下げたいときは、電力会社の切り替えや契約プランの見直しも検討してみてください。
また、充電しながらの操作や0%まで使い切る習慣は、バッテリーの劣化を早めてしまいます。日々の使い方を少し見直して、スマホを長く快適に使い続けましょう。