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公開日:2026年5月29日

待機電力で電気代はどれくらいかかる? 電源プラグを抜いてはいけない家電、節電タップの選び方も解説

待機電力で電気代はどれくらいかかる? 電源プラグを抜いてはいけない家電、節電タップの選び方も解説
待機電力で電気代はどれくらいかかる? 電源プラグを抜いてはいけない家電、節電タップの選び方も解説

「電源を切っているはずなのに、でんき代が下がらない」「待機電力を減らしたいけれど、どの家電のプラグを抜けばよいのか分からない」と感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、待機電力の目安、見直したい家電、抜いてはいけない家電、節電タップの選び方までをまとめて解説します。

待機電力の仕組みと、まず見直したい家電

待機電力の仕組みと、まず見直したい家電
待機電力の仕組みと、まず見直したい家電

待機電力は年間では約7,100円の目安になる

待機電力は、1台ごとでは小さく見えてもまとまると見過ごしにくい金額です。何もしないまま払い続ける費用と考えると、早めに見直したい部分といえます。 待機電力は、1世帯では年間228kWh、全消費電力量の5.1%に相当します。31円/kWhの目安単価で置き換えると年間約7,100円で、1ヵ月あたりでは約590円ほどです。特に、家電が多いご家庭では、気づかないうちに差が広がりやすいでしょう。

待機電力が出やすいのは、待ち受けや設定保持がある家電

待機電力が出やすいのは、リモコンの指示待ち、時計表示、タイマー、設定保持がある家電です。テレビやレコーダーは、高速起動モードや時刻表示の設定で待機時の消費が増えやすくなります。給湯器は制御や凍結対策のために通電が前提になる場面があります。一方で、電子レンジのように、使っていないときに自動で電源を切って待機時消費電力をゼロにする機種もあります。家電ごとに事情が違うため、同じやり方で一律に減らそうとしないことが大切です。

待機電力が気になりやすい家電と、待機する主な理由の比較表

家電 待機電力の機器別構成比目安 待機する主な理由の例 見直し方のポイント
ガス温水器 19% 凍結予防や制御のため通電が必要になることがある 冬場や寒冷地では、むやみに電源プラグを抜かない
テレビ 10% リモコン待ち、高速起動設定 長期不在時だけ主電源オフやプラグ抜きを検討する
冷暖房兼用エアコン 8% 設定保持や待機動作がある 基本的に電源プラグの抜き差しはしない
BD・HDD・DVDレコーダー 6% 高速起動モード、時刻表示 まずは設定見直しから始める
電子レンジ・オーブンレンジ 3% 時計表示など。ただし最近はゼロ待機機能の機種もある 毎回抜く前に、仕様を確認する

主電源オフと節電タップでも削減効果はある

待機電力の節約は、いきなり全部のプラグを抜かなくても始められます。本体の主電源をオフにするだけでも、家庭の待機時消費電力量を約19%削減できるとされています。さらに、機能上問題のない機器にしぼってプラグを抜く、または節電タップを使う方法では、約49%の削減が見込まれます。毎日完璧にやろうとするより、続けやすい範囲から始めるほうが現実的です。

待機電力の節約で、電源プラグを抜いてよい家電と注意したい家電

待機電力の節約で、電源プラグを抜いてよい家電と注意したい家電
待機電力の節約で、電源プラグを抜いてよい家電と注意したい家電

長期不在のときだけ主電源オフしやすい家電もある

待機電力の節約では、「普段から電源プラグを抜く家電」と「長期不在のときだけ止める家電」を分けて考えるのがおすすめです。テレビは、旅行などで長く使わないときは、本体の主電源をオフにするかプラグを抜くことで待機時の電力を減らせます。ただし、番組表の自動ダウンロードが止まる機種があります。録画機能内蔵テレビでは、主電源を切ると予約録画ができなくなる機種もあります。レコーダーも、高速起動モードや時刻表示を見直すだけで節約につながりやすい家電です。

給湯器は節電のつもりで電源プラグを抜かないほうがよい場合がある

給湯器は、待機電力が気になっても、むやみに電源プラグを抜かないほうがよい家電です。特に外気温が零下に近い時期は、停電や電源断で凍結予防ヒーターが作動せず、機器や配管の故障につながる恐れがあります。冬場や寒冷地では、節電のためにコンセントを抜くより、取扱説明書に沿って使うことを優先する必要があります。
また、給湯器パネルの電源をこまめにオン・オフするのは故障につながるリスクが非常に低いため、問題ありません。給湯パネル自体の待機電力削減にもつながるので、長期間使用しない場合は給湯器パネルの電源だけオフにしておくのがよいでしょう。

エアコンは電源プラグの抜き差しよりもこまめなフィルター掃除のほうが有効

エアコンは、電源プラグの抜き差しで節約するより、設定温度、必要な時間だけの運転、フィルター掃除のほうが取り組みやすく、効果も見込みやすい家電です。使い始める時期に故障が見つかると、設置や修理が混み合いやすくなります。シーズン前には、電源プラグの汚れやゆるみを確認し、早めに試運転しておくと安心です。高齢者がいる家庭や、ペットのために冷暖房を使うご家庭では、暑さや寒さが本格化する前の確認が特に役立ちます。

最近の電子レンジは、抜き差しの手間より機能確認が先になることもある

電子レンジは、待機時消費電力ゼロの機能を選び方のポイントとして案内している製品です。最近の機種では、使っていないときに自動で電源を切る仕組みが広がっています。そのため、比較的新しい電子レンジなら、毎回プラグを抜く手間のわりに節約効果が小さいこともあります。まずは説明書や仕様を見て、待機時消費電力ゼロの機能があるか確認するとよいでしょう。

抜いてよい家電・長期不在時だけオフにしたい家電・抜かないほうがよい家電の早見表

家電 ふだんの考え方 長期不在時 注意したい点
テレビ まずはリモコンでオフにする 主電源オフやプラグを抜く選択肢がある 番組表の自動ダウンロードや予約録画に影響する機種がある
レコーダー 高速起動モードや時刻表示を見直す 録画予定がないときだけ候補にする 予約録画が止まると困る家庭には不向きな場合が多い
電子レンジ 仕様確認が先 比較的新しい機種は無理に抜かなくてもよいことがある ゼロ待機機能の有無で効果が変わる
ガス給湯器 基本は説明書どおりに使う 給湯器パネルの電源をオフにする。給湯器の電源プラグは基本的には抜かない。 給湯器の電源プラグを抜いてしまうと、凍結予防が働かず、故障や破損につながる恐れがある
エアコン 抜き差しより設定と掃除を優先する シーズンオフでも説明書優先で考える 本格使用前の試運転が大切

節電タップの選び方と、買い替えを考えるポイント

節電タップの選び方と、買い替えを考えるポイント
節電タップの選び方と、買い替えを考えるポイント

節電タップは便利だが、安全性を優先して選ぶ

節電タップは、プラグの抜き差しの手間を減らしやすい方法です。ただし、安さだけで選ぶのはおすすめしにくいでしょう。一般家庭で使う電気用品は、PSEマーク、事業者名、定格電圧などの表示が前提です。さらに、配線器具の火災事故は今も起きており、2019年から2023年の5年間に126件の火災事故がありました。2023年の件数は2019年の約2倍です。節電タップは、節約の道具である前に、安全に使えることが大前提です。

選ぶときは、表示と使い方の分かりやすさも確認したい

節電タップを選ぶときは、PSEマークの有無に加えて、合計で使える最大消費電力が分かりやすいこと、点検しやすい形であること、差し込み口やプラグまわりを掃除しやすいことを確認したいところです。使用中も、ほこりや水分をためないこと、コードに無理な力をかけないこと、接続可能な最大消費電力を超えないことが大切です。暖房器具や調理家電のように消費電力が大きいものをまとめてつなぐ使い方は避けたほうが安心です。

節電タップの選び方チェックリスト

確認項目 チェックポイント 理由
PSEマーク PSEマークがあるか確認する 法令に基づく表示の有無を見分けやすい
表示事項 届出事業者名、定格電圧、定格電流などが確認できるか見る 仕様が分かりやすく、安全確認につながる
最大消費電力 タップの上限と接続機器の合計を超えないか確認する 異常発熱や事故の予防につながる
差し込み具合 プラグに緩みがないか確認する 発熱やトラッキング現象の予防につながる
ほこり・湿気 ほこりや湿気がたまりやすい場所を避け、定期的に掃除する 火災事故の予防につながる
コードの状態 引っ張り、踏みつけ、ねじれ、変色、破損がないか確認する 断線や発火の予防につながる

まとめ

待機電力は、年間では約7,100円の目安になるため、何となく放置するより、節電の効果が出やすい家電から見直すほうが家計には役立ちます。ただし、給湯器やエアコンのように、通電や事前確認が大切な機器もあります。すべてのプラグを抜くやり方はおすすめしにくいでしょう。まずは、テレビやレコーダーの高速起動設定と主電源の使い方を確認し、次に長期不在時だけオフにする家電を決め、最後にPSEマーク付きの節電タップで配線を整理してみてください。