公開日:2024年5月29日
買い替えて電気代節約も! スポーツ観戦に適したテレビって?


今年の夏は自宅でスポーツ観戦をする機会が増えそうですね。この機会にテレビの買い替えを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今は高画質・高機能なテレビが続々と販売されています。古いテレビを買い替えれば、電気代を節約しながらスポーツを臨場感豊かに、そして快適に楽しめるでしょう。
そこで今回はテレビを買い替える際に確認すべきポイントや、スポーツ観戦に適したテレビのスペックなどをご紹介します。
「テレビの電気代が気になる」「テレビの買い替えを検討している」「自宅でも臨場感あふれるスポーツ観戦を楽しみたい」という方に役立つ内容となっているので、参考にしてみてください。
テレビを選ぶときに確認すべきポイント


快適にテレビを視聴するためには、いくつか確認すべきことがあります。そこで、最適なテレビを選ぶための3つのポイントを解説します。
解像度
解像度は画素数で表され、画素数が多いテレビほど緻密で美しい映像になります。スポーツ観戦をするなら解像度の高さは欠かせないポイントです。
テレビの解像度を確認する際には、画面が「フルHD・HD」「4K」「8K」のどれに該当するか確認しましょう。
画面の種類 | 特長 |
---|---|
フルHD・HD | 解像度は4Kや8Kよりも低いが、価格がリーズナブル。 |
4K | フルHDの4倍の画素数。精細感の高さと立体感を感じやすく、 フルHDよりもきれいな映像を楽しめる。 |
8K | フルHDの16倍の画素数。非常に高画質の映像を視聴でき、 立体感も加わることで臨場感のある映像を体感できる。 |
4Kや8Kになると映像が高精細化するだけではなく、表現可能な色が増えたり、画像を高速表示できたりするため、映像がより鮮やかでなめらかになります。
例えば、サッカーやラグビーなどの競技では遠くにいる選手の動きや背番号も鮮明に映し、個人競技では喜びや悔しさの表情、みなぎる緊張感をも克明に描写してくれるでしょう。
現地さながらのリアリティーを楽しみたい方は、4Kや8Kのテレビがおすすめです。
画面サイズと視聴距離
テレビ画面は大きすぎても小さすぎても快適に視聴できません。画面酔いを防ぎつつ、迫力ある映像を楽しむには視聴距離が重要です。
視聴距離の目安は、フルHDテレビなら「画面高さの約3倍」、4K・8Kテレビなら「画面高さの約1.5倍」といわれています。例えば、24V型のフルHDテレビの場合は高さが約30cmなので、推奨される視聴距離は約90cmです。
部屋の広さに応じた画面サイズの目安は下記の通りです。
画面サイズ(フルHD) | 視聴距離 | 部屋の広さ |
---|---|---|
24~32V型 | 約90~約120cm | 4.5~6畳 |
40~48V型 | 約150~約180cm | 7~9畳 |
50V型~ | 約186cm~ | 10畳~ |
画面サイズ(4K・8K) | 視聴距離 | 部屋の広さ |
---|---|---|
43~49V型 | 約80~約90cm | 4.5~6畳 |
50~55V型 | 約93~約100cm | 7~9畳 |
60V型~ | 約110cm~ | 10畳~ |
家の間取りや家具のレイアウトを加味しながら、適したテレビを探してみてください。
スポーツ観戦に適したテレビのスペックとは


次に、スポーツ観戦に適したテレビのスペックを紹介します。
4K以上かつ部屋に適した画面サイズである
前述したように、4Kや8Kのテレビであれば美しい画質でスポーツ観戦を楽しめます。その場にいるかのような臨場感を求める場合は、8Kのテレビが望ましいでしょう。
また、画面は大きければよいというものはでありません。適切な視聴距離を確保しないと場合によっては画面酔いを引き起こしてしまいます。部屋の広さや間取りに合っているテレビを選びましょう。
HDRに対応している
HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」の略で、明るさの幅を広げる映像技術です。
HDR対応のテレビは従来のテレビよりも豊かな明度の表現が可能なため、実際に見たときの印象に近い映像を楽しめます。
搭載機能が充実している
テレビの種類ごとに機能は異なります。生活スタイルに合わせてスポーツ観戦を楽しむためにも、どのような機能が搭載されているのかを事前に確認しておきましょう。
テレビの機能の例として、下記が挙げられます。
・倍速機能
・録画機能
・立体音響機能
・省エネ機能
・動画配信サービス対応
倍速機能があればテレビの残像感が低減され、激しい動きが発生するスポーツの映像も見やすくなります。また、視聴できない時間帯の試合でも、録画機能が搭載されていればあとからじっくり見返せるでしょう。
テレビによっては立体音響機能として映画館でも採用されている「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に対応しているモデルもあります。
ただし搭載機能が増えるほど価格も高くなる傾向にあるため、自分に必要な機能を見極めることも大切です。
接続端子が多い
接続端子が多ければ、さまざまな用途でテレビを活用できます。特にスポーツを録画する際に外付けのレコーダーやHDD(ハードディスクドライブ)を使用するのであれば、端子の数は必ずチェックしたいポイントです。
ほかにも、「サラウンドスピーカー」や「サウンドバー」といったオーディオ機器をつなぐときにも接続端子が必要になります。
端子の数が不十分だと、抜き差しの手間が発生したり、テレビの機能を生かせなかったりする場合があります。接続する予定の機器を把握したうえで、スペックを確認してみてください。
スポーツ以外でも高画質なテレビが活躍するシーン


高画質なテレビが活躍するのはスポーツ観戦だけではありません。具体的にどのようなシーンでメリットを感じられるか解説します。
ドラマ・映画鑑賞
ドラマや映画であれば、キャストの表情が鮮明に表現され、プロによる映像美術も堪能できます。4K・8Kのテレビは色彩の豊かさや明暗のメリハリが際立ち、作品の雰囲気がより伝わります。
さらに、立体音響機能が搭載されているテレビであれば、映画館で見ているような臨場感を自宅で味わえるでしょう。
テレビゲーム
近年はゲーム機の映像表現も進化していますが、最新のゲーム機の性能を活かすにはテレビ自体の画質も求められます。
高画質のテレビでゲームをプレイすれば、ゲームの世界により深く没入できます。アクション、RPG、ホラーなど、さまざまなジャンルのゲームを楽しめるでしょう。
また「スマートテレビ」という機能を搭載しているテレビであれば、インターネットに接続してゲームを楽しめます。オンラインプレイを楽しみたい方は、機能面にも着目してみてください。
テレビの買い替えで電気代の節約も可能


最後にテレビの電気代についても見ていきましょう。種類別による年間電気代の平均金額は下記の通りです。
テレビの種類 (液晶テレビの場合) |
年間電気代の平均金額 |
---|---|
フルHD(2K)・50インチ未満 | 1,925円 |
フルHD(2K)・50インチ以上 | 3,846円 |
4K・50インチ未満 | 3,853円 |
4K・50インチ以上 | 5,522円 |
8K | 12,275円 |
このように、テレビの電気代は解像度の高さや画面の大きさに比例して高くなることが分かります。「高性能のテレビに買い替えると電気代が高くなるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、テレビの省エネ性能は年々進化しています。政府広報オンラインによると、2019年時点のテレビは2010年のテレビに比べて約42%省エネであり、年間にすると1,620円も電気代が安くなっています(40V型液晶テレビの比較)。
ほかにも、テレビ画面の輝度や音量を抑える、「無操作自動オフ」や「無信号自動オフ」といった省エネ機能を活用する、などの節電方法があります。
長年テレビを使っている場合は、省エネ性能が高いテレビに買い替えつつ、普段の使い方も見直せば節約効果を得られるでしょう。
テレビの電気代や節約方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
まとめ
快適にテレビを見る際に意識すべきポイントは「解像度」「画面サイズ」「視聴距離」の3つです。部屋の広さや間取りに応じて、最適なテレビを選びましょう。
スポーツ観戦を楽しむには、4K以上のテレビを購入するのがおすすめです。また、HDRや倍速機能に対応しており、音響に優れたテレビを選べば、よりスポーツ観戦の時間が充実します。
長年使っているテレビから新しいテレビに買い替えると、節約効果を得られます。自分の趣味や生活スタイルに合ったテレビを選びつつ、節電機能や普段の使い方にも意識を向けてみてはいかがでしょうか。