経営層向け
AIを活用した映像解析で実現する未来

近年、AI映像解析サービスが増加しています。映像解析が進化していくことで、将来どのようなことが実現できるのでしょうか。本セッションでは、先端的なAI映像解析技術を持つニューラルポケットの重松路威氏を招き、映像解析の最新事例、ソフトバンクが提供するソリューションとかけあわせて実現できる未来について語られました。

※記載内容は2021年9月時点のものです。

登壇者

ニューラルポケット株式会社
代表取締役社長
重松 路威 氏

ソフトバンク株式会社
デジタルオートメーション事業第1統括部 部長
弓削 考史

エッジAI処理は2025年までに40倍に増える

本セッションでは、「AIを活用した映像解析で実現する未来とは」と題して、ニューラルポケットの重松氏とソフトバンクの弓削のディスカッションが行われました。

重松氏「ニューラルポケットは2018年に創業し、独自開発するAI技術を用いて映像分析の分野でさまざまなサービスを提供するスタートアップ企業です」

弓削「AIを活用した映像解析という点では、人物や物体をAIで解析してリアルタイムに観察したり、データを蓄積するサービスが生まれていますよね。ニューラルポケットではどのように見ていますか?」

重松氏「ディープラーニング登場から約10年経ち、AIはより複雑なものを解析できるようになりました。物体や人物の検知だけでなく、さまざまな分析が可能になっています。また、小売や交通を中心にAI解析を実際にビジネスの場に導入する事例が出てきたことも大きな変化です。

一方、AI解析はこれまで導入にあたっての課題がありました。1つ目は導入に際しての技術的な難しさ。学習データをどう集めて、どう扱えばいいのかなど、悩んでいる企業様も多いと思います。また、AIは導入に対するROIの検証が難しくて導入に踏み切れないというケースや、個人情報の取り扱いが課題になっているケースもあります」

弓削「AIの処理の仕方として、クラウド型処理とエッジ型処理の大きく2つがありますが、ニューラルポケットはどのような方式を取っていますか?」

重松氏「当社ではクラウド型処理からエッジ型処理へと移行しています。エッジAIは撮影した映像をカメラ内の小型チップの中で瞬時に処理をします。これにより、サーバを購入したり、クラウドサーバを設定する必要がなくなります。通信負荷と消費電力も抑えることができるため、コストを抑えてROIを担保。さらに、撮影した映像は端末内で即座に消去できるので、個人情報にも配慮できます。

アナリストの予測では2025年に向けてクラウド処理されるデータ量の増加は1.5倍なのに対し、エッジ処理されるデータ量の増加は40倍になると想定されています」

サイネージ、空車管理、在宅勤務支援。広がるAI映像解析の事例

弓削「続いて、エッジAIを活用した映像解析についてです。ニューラルポケットではどのようなサービスを提供しているのでしょうか」

重松氏「3つ事例をご紹介させてください。1つ目はAIを搭載したデジタルサイネージです。小型カメラで周囲を撮影し、サイネージ内の並行処理により、リアルタイムで来客数、属性や服装、視聴状況など分析します。エッジAI処理をすることで、来館者のプライバシー情報は削除して必要なデータのみを収集することができ、AI活用とプライバシー保護の両立が可能となります。現在、小売店舗、ビルや商業施設に導入いただいています。

2つ目はデジタル駐車場『デジパーク』です。電柱に搭載されたカメラ1台で最大100台の駐車場の空き状況がリアルタイムで分析され、レポートとして可視化されます。100以上の車室の空き状況を高い精度で解析するには、世界的にも卓越した技術水準が不可欠です。当社では100万以上の車室の学習データを人が手作業で仕分けし、この技術を確立させました。ご利用いただくお客さまは一切の煩わしい作業はなく、手軽に満室状況を把握することができます。

3つ目は在宅勤務支援ツール『リモデスク』です。以前はコールセンターなどお客さま情報を扱う業務は在宅化が難しいとされてきました。『リモデスク』はオペレータのPCの内蔵カメラでモニタリングすることでセキュリティを担保。オペーレータの違反作業があった場合は監督者に通知します。モニタリング自体はオペレータ自身のPC内部のエッジ処理で行われるので、オペレータのプライバシーも確保されます」

弓削「リモデスクはソフトバンクでも導入しています。表情を検知できるので、在宅で働く方の健康をケアするツールとしても最適だと感じています」

重松氏「エッジAIには高品質の通信ネットワークが必要不可欠です。当社の持つAI技術とソフトバンクさんの通信技術を組み合わせることで、お客さまニーズの理解とそれにもとづく適切なAI映像解析サービスの提供が可能になると思います」

弓削「ソフトバンクとしてもニューラルポケットと連携しながら、AI映像解析によって社会課題を解決し、よりよい社会を作っていきたいと考えています」

<編集後記>
AI映像解析は技術検証フェーズから実践導入フェーズへと入っています。今回、AI映像解析の事例として紹介されたデジタルサイネージ、「デジパーク」、「リモデスク」はすでに多くの企業で導入されており、私たちの暮らしをより便利なものへと変えてくれています。今後5年でさらに社会に広まっていくのは明らかであり、AI映像解析の普及によって、これまで解決できなかった社会課題の解決も加速するでしょう。

このセッションはオンデマンド配信でご覧いただけます

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