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臨場での開催は4年ぶりとなったSoftBank World 2023。さまざまな最新技術やソリューションの展示などが行われた会場は、AIに関連した最新サービスを体験しようという大勢の人で賑わいました。このブログではソフトバンクが提供する最新のソリューションやサービスを紹介した展示ブースの様子を、5つのエリアごとにわけてご紹介していきます。
ここでは、「トラカン」、「サキミル」、「STAION」と「CLOVA Vision」を連携させたサービスについて話を聞いてきました。
Agoop社が提供する「トラカン」は、道路の交通量や人流を可視化し、きめ細やかな分析ができるソリューションです。主にリテール業界が出店候補地の人流調査に活用できます。
現場レポート
これまでは出店を計画する担当者が、検討する場所に足を運んで目視で調査していたことが画面上で分かるようになります。実際に現地でデモ画面を見せてもらうと、移動手段や速度、移動方向、性別、年代という要素を時間帯別に分けて確認できました。以前、某スーパーマーケットの出店担当者から、「新店を100店舗出したいが候補地を300ヵ所以上回る必要があり、人手がないのでとても回りきれない」と相談された際にも、この分析ソリューションが課題解決に貢献できることを伝えたところ、とても関心を持ってもらえたそうです。
コロナ禍を経た社会情勢を背景に人流にも変化が生じています。人が足を運ばずに、経験や勘に頼らないデータによる裏付けを得られることは、リテール業界の課題や業績の向上にも貢献すると感じました。(トラカンについて、詳しくはこちらをご覧ください)
「サキミル」は人流統計データと気象データを活用したAI需要予測サービスです。店舗情報を取り込むことで、店舗単位の来店客数予測が可能になります。
現場レポート
ブース担当者によると、11月末にはウェブダッシュボード版がリリースされる予定とのこと。これまではAPI型で主に大企業向けの提供が中心だったようですが、ウェブダッシュボード版はブラウザ完結型なので、インターネット環境があればすぐに利用ができ、さらに多くの層への課題解決に貢献できるようになると話していました。
この「サキミル」は、最近ではリテール業をはじめ、飲食業やドラックストアなど幅広い業界で使われ始めているようです。客数予測を活用したシフトの最適化や発注の最適化で、さらなる業務効率化が期待でき、小売業や飲食業の課題となっているフードロス削減にも貢献していくのではないかと感じました。(サキミルについて、詳しくはこちらをご覧ください)
「STAION(スタイオン)」はカメラ映像をAI技術で分析する、AI映像解析プラットフォームです。店舗や工場などに防犯カメラの設置があれば、専用のエッジデバイスを導入するだけで利用できるのが特長です。今回はCLOVA Visionというクラウド型映像録画サービスと連携したデモを行っていました。
現場レポート
デモ体験させてもらうと、各関節点(青丸)と骨格(緑の線)が体の動きに合わせてリアルタイムに認識され、立ったりしゃがんだりしても即座に画面に反映されていました。
設定された危険エリア(画像右下)に手を伸ばすと、音と光で警告され、設定によってはスマホアプリのBuddycomやLINEによるアラート通知も可能になるようです。
ここでは、AI基盤サービスやプライベート5Gの紹介を行っていました。
企業向けのDX・AI人材育成サービスで、Eラーニング、研修・ワークショップ、定着化支援の3軸で展開しています。最近は生成AI活用のお問い合わせが増えているとのことです。
現場レポート
AIを検討する企業が増えてきて、近い将来には業務利用が一般的になりつつあるとはいえ、現状としてはまだ定着はしておらずどのように使ったら業務効率ができるのか、サービス化につながるのかを、模索中なのではないかと思います。そんな現状の中、専門家からさまざまな形でノウハウを学ぶことで、業務効率化や他社との差別化にいち早くつながるサービスだと感じました。担当者は、「多くの企業が生成AIやChatGPTに興味を持っている今、企業のデジタル化に役立つ教育コンテンツにより一層力を入れ展開していきたい」と、展望を語ってくれました。(Axross Recipe for Bizについて、詳しくはこちらをご覧ください)
AIモデル開発にとって欠かせない、アノテーションデータ(教師データ・学習データ)の収集・加工を代行するサービスです。AI開発市場は今、驚異的なスピードで成長しています。
現場レポート
AI開発における課題として、大量の高品質な学習データ作りが重要であるがゆえにアノテーション作業に多くの時間を費やす必要があるという問題があります。このソリューションを利用すると、だれでも一流の要件定義ができ、開発作業を大幅に効率化することができます。ブースの担当者に解説してもらいました。
「アノテーション代行でまるごとAI開発を任せることができます。セキュリティ観点でTASUKI Annotationが代行できない場合でも、アノテーションを自身でおこなうための専用のツールを活用することで効率的に行うことができます。また、生成AI用の業務データを作成することもできます。ChatGPTはインターネットに公開された情報を集約して回答してくれますが、そこにカスタマイズした社内データを加えることで、業務マニュアルや営業マニュアルなどの社内専用のツールを作成するサービスです」
今は市場がどんどん広がっているのでさまざまな業種のお客さまから問い合わせがあるそう。ITリテラシーの高いお客さまだけでなく、どう取り組んだらよいか分からないという企業からもコンサルティングの支援依頼が増えているとのことです。今後の展望としては、広がるニーズに対応していき、猛スピードで成長するAI開発の市場を支えていきたいと語っていました。(TASUKI Annotationについて、詳しくはこちらをご覧ください)
ソフトバンクが提供する法人向けの5Gソリューションで、共用型と占有型が存在します。共用型は、ソフトバンクが提供するパブリック5Gから「ネットワークスライシング技術」を使い、設備の一部を共有して利用するサービスです。
現場レポート
今回はもう一方の「占有型」について話を聞きました。これは共用型とは異なり、お客さまの敷地内に基地局を設置することができる5Gサービスで、電波の届きづらい工場や倉庫など、これまでWi-Fiのネットワークでは不安定であった課題を解決してくれるとのこと。
「2030年問題」では、日本国内の人口の約3割が高齢者となることで少子高齢化や地方の過疎化などが問題視され、その影響は企業にも及ぶと言われています。担当者は、「この技術でプライベート5Gとつながるソリューションを増やしていき、高スペックな5Gで世の中の通信を支えていきたい」と語りました。ものづくりの現場における人手不足の課題に、通信が支える技術の可能性を感じました。(SoftBank 5Gについて、詳しくはこちらをご覧ください)
ここでは、sXGPサービス、AI×グループウェア、「ConnecTalk」について話を聞いてきました。
Google Workspaceやマイクロソフトの各種ソフトとAIをかけ合わせることで実現できる業務効率化について、デモを行っていました。
現場レポート
資料をつくる際、チャットに問いかけるように「どんなことをしてほしい」という指示をすれば簡単に資料ができてしまうので、メールや表計算、資料作成、議事録等、AIによってこれらがどんどん進化していく未来を感じることができました。担当者に今後の展望を聞くと、「工数のかかる作業はAIに任せて、人間はクリエイティブな仕事、新しいアイディアを生み出すことに注力していく。これこそが本来のAIを使う目的であるし、今後そうなっていってほしい」と語っていました。(統合型グループウェアについて、詳しくはこちらをご覧ください)
固定電話と携帯電話をつなげることができるクラウドPBXサービスで、受電集約としても注目を集めています。
現場レポート
会場では、お客さまからコールセンターに電話がきた際に、コールセンターから携帯電話やスマートフォンに転送するデモを見せていただきました。受電集約により、取り次ぎ業務をなくすことで各段に業務の効率化を実現します。
多店舗展開する業界の導入事例が多く、某ディスカウントストアでは、受電を全てスマートフォンに集約。固定電話番号で全てやりとりが可能となっただけでなく、これまでのように電話対応のためだけに帰社をする必要がなくなったといいます。
今後の展望としては、スマホを活用した店舗DXに貢献していきたいと話してくれました。
また、10月5日の午後に行われたConnecTalkのミニセミナーには、「AI社会と真のデジタル化」と題して対談を行った落合 陽一氏も参加し、満席で立ち見の人もでるほど話題を集めていました。(ConnecTalkについて、詳しくはこちらをご覧ください)
ここでは、「ビジネスダッシュボード」と「ZEPETO」について話を聞いてきました。
ソフトバンクグループ企業のあらゆるデータを活用し市場の分析や競合の状況を可視化できるツールです。
現場レポート
ソフトバンクグループ企業のデータを通して、市場の動向を見ることができます。簡単に事業の可視化ができ、課題の洗い出しから施策の検討を行うことをサポートしてくれるツールだと感じました。
リテール業での利用について今後の展望を伺ったところ、「搭載できるデータを増やして一元化できるようにし、より一層深堀してPDCAを回していけるサービスにアップデートしていきたい」と語っていました。(ビジネスダッシュボードについて、詳しくはこちらをご覧ください)
世界で4.6億人が参加するアジア最大規模のメタバースプラットフォームです。メタバース空間で自分のアバターを作成し、ほかの人と交流することができます。
現場レポート
アバターで外見や服装などを自由に設定することができ、現実世界とは違う「理想の自分」になりきり、他のユーザーとコミュニケーションを楽しむことができるのが人気の理由で、ユーザの多くがZ,α世代の女性だそうです。若い世代が楽しむイメージの多いメタバース空間ですが、コロナ禍では、企業の入社説明会や入社式、会議などでも使われていたそうです。ZEPETOがここ数年で浸透した背景には、コロナ禍で学校や会社がリモートや休校になり、リアルな世界での人との交流が減ったことでSNSやアプリケーションの利用が増えたことが要因といえるでしょう。
アバターが着用する服、靴やメイク等も自由にセレクトすることができるので、アパレルやコスメブランドの参入が多いとのこと。担当者は、「イベント会場や店舗への集客など、法人での使い方は無限大」だと語ってくれました。
こちらでは、「ゼロトラストセキュリティ」についての紹介をしていました。リモートワークへの対応や多様化する環境での業務、高度化するサイバー攻撃に備えるためには、ゼロトラストセキュリティによるセキュアな環境整備が有効です。
現場レポート
さまざまな場面でAIが利用されている今、サイバー攻撃への対策をどうしたら良いのかをブース担当者に伺ったところ、「これまで主流であった”境界型防御”では対応が難しくなってきています。全てを信用しないことを前提としたゼロトラストセキュリティへの移行が有効ですが、ゼロトラストセキュリティを実現するには、このソリューションを入れればよいという正解がなく、さまざまなソリューションを複数組み合わせて対策することが重要」だと話してくれました。
それには個々の企業の状況にあった内容の検討が必要なので、導入から運用までワンストップでサポートすることが可能な点がソフトバンクの強みだということです。取材をしていたわずかな時間でもブースには個々に相談する人の姿が絶えませんでした。
また、展示ブース付近で開催されていたミニセミナーにも多くの人が参加していました。企業のセキュリティ課題として「セキュリティ人材不足」をあげていました。その課題解決のためにも、最新のセキュリティソリューションの検討は重要です。ソフトバンクでは、AIを活用したさまざまなセキュリティ対策製品を揃えています。
ぜひこちらもご覧ください。
以上、SoftBank World 2023で展示ブースを取材した様子をお伝えしました。2日とも多くの人で賑わいを見せていただけでなく、課題解決に取り組むために個別相談に来られる様子や、セミナーに立ち寄って視聴される姿を多く見ることができました。
ソフトバンクは、これからもお客さまのさまざまな課題を解決します。ぜひ、気になるソリューションのページをご覧ください。
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