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2023年10月13日掲載
臨場での開催は4年ぶりとなったSoftBank World 2023。さまざまな最新技術やソリューションの展示などが行われた会場は、AIに関連した最新サービスを体験しようという大勢の人で賑わいました。本記事では協賛パートナー企業の出展ブースの中から、生成AIをテーマとしたさまざまな新しいソリューションや企業の取り組み、今後の展望についてご紹介します。
VR機能に加えてMR(複合現実)にも対応している新型ヘッドセット「Meta Quest 3」のデモ体験が行われていました。
現場レポート
話題の新製品をいち早く体験できるとして、大勢の人で賑わっていたこちらのブース。実際の景色を拡張する感じで画面が表示されるMRでは、世界中のさまざまな場所にいる人があたかも同じ空間にいるかのように表示されるそうですが、今回はシンプルにルームへの入退室などの体験をしてきました。担当者に製品の特徴を伺ったところ、「モノを縮小・拡大したり三次元表示することもできるので、トレーニングやシミュレーション、イベントや会議などさまざまなビジネスユースケースへの利用を見込んでいる」ということでした。
また、「従業員にとっておなじみのビジネスツールをQuest 3で使えるようにするとともに、それぞれの企業が、自分たち独自のMR体験を作れるようなプラットフォームを準備していきたい。新しい技術によって従業員同士がつながり、快適に過ごすことができる世界を作り上げるのは楽しくワクワクする、それが何より素晴らしいことだ」と担当者は語ってくれました。
「AIで仕事が変わる」をテーマにミニセミナーが随時開催され、生成AIでどんなことができるようになるのか、AI対応したデバイスMicrosoft Surfaceの活用方法とともに詳しく説明が行われていました。
現場レポート
こちらのブースでは、「Microsoft 365 Copilot」の具体的な紹介と、高性能でスタイリッシュなPC(Microsoft Surface)の展示が行われており、多くの人で賑わっていました。
担当者に今後の展望を聞いたところ、「全ての製品にAI機能を搭載させていくというCEOが掲げているビジョンを実現していきたい。生成AIは導入段階を過ぎ、今後はどうAIを使っていくのか、活用方法を学ぶという転換期に入ったので、AIによって生産性を向上させ、テクノロジーによって課題解決をし、それにより生まれた時間を企業や個人の成長につながるよう有効活用させていきたい」と話してくれるなど、人々の生活を豊かにするために必要とされるものを、企業として惜しみなく提供していくことへの担当者の熱意を感じました。
リアルタイムに対話しながら操作する自動車メーカー向けの次世代ナビゲーションや「3DMap」が展示されていました。
現場レポート
新たに進化した地図「Mapbox」が展示されていました。日本語だけでなく多くの言語に対応した生成AI音声アシスタントの「MapGPT」や、デザインを独自にカスタマイズできるのが強みだそうです。また、カーナビにさまざまなサードパーティツールを連携できるので、将来的にはレストラン予約や音楽を聞いたり、駐車場の予約、ガソリン支払い、などあらゆることを車の中で完結できるような世界を生成AIでコントロールすることを目指しているとのこと。どこの業界でも使われていて日々の生活にも欠かせない地図情報ですが、「今後はさらに自動車と物流にフォーカスし、自動車向けのさらなるプロダクトを増やし、ナビゲーションを強化していく予定」と担当者は言います。車での滞在時間がより楽しくなって私たちの生活が大きく変わるかもしれないソリューションだと感じました。
こちらのブースでは、電話サービス(コールセンター、固定電話、インサイドセールス)を1つのプラットフォームで実現するデモが展示されていました。
現場レポート
Dialpadの新たな強みとなる、通話をリアルタイムで文字に起こし、通話終了時に自動でサマライズしてくれる機能が公開されていました。これはすでにアメリカでは展開されているものですが、近い将来日本国内で提供することを目指していると担当者は言います。
「録音したデータの文字起こしは他企業でも提供されているが、リアルタイムで文字化することによってコールセンター業務などの確認業務が容易になり、より的確かつ効率的にサポートが行えるようになる」とのこと、リアルタイムで行うということがその後続業務に大きく影響を及ぼし、お客さまへの体験としては絶大な効果を上げることが見込まれます。業務上で感じる、あと少しこうだったらというユーザの希望を叶えてくれる機能だと感じました。
世界中の契約業務に携わる企業を支えるドキュサイン・ジャパン。紙と印鑑の文化をデジタルに変えていく電子署名のソリューション「DocuSign(ドキュサイン)」が展示されていました。
現場レポート
日本だけにとどまらず180ヵ国44言語とワールドワイドに対応している電子署名サービスの「DocuSign(ドキュサイン)」ですが、担当者によると「今後は契約書類作成、契約締結から管理までの一連の流れを全て管理するというCLM(契約ライフサイクル管理)の普及・浸透に尽力していきたいです」と語っていました。今後も新しいソリューションに期待できそうです。
生成AIの活用をお客さまとの「業務改革・AIを作る・システムに落とし込む」の一気通貫の流れで支援していくという、コンサルティングサービス提供会社アクセンチュアならではの取り組みを展示していました。
現場レポート
「AI導入のみではなく業務改革に入り込み、その投資対効果をみて経営に使えるものにするところも含め、上流からシステムまで、そして長く使えるものにするところまでしっかりお客さまと伴走してサービス提供するのがアクセンチュアの強みだ」と担当者は言います。
「今後、コンサルティングもAIに代わってしまうかもしれないという究極の未来の状況を踏まえ、AIに負けないように人とAIがどう棲み分けていくのかを常に考えて取り組んでいかなくては」と語ってくれました。お客さまの業務環境にどっぷりと入り込み、お客さまに寄り添ってAIの活用方法を検討してくれるのは安心感がありました。
こちらのブースでは、生成AIソリューションの「Now Assist」やITサービス運用とインフラ・アプリ運用を統合的に行う「ITサービスオペレーション」について展示されていました。
現場レポート
「これまではケース(問い合わせ)の案件管理、対応過程から解決までの流れを人が手を動かして管理していたが、アナログからの解放、デジタル化そしてよりよい環境づくりのために生成AIを活用しています」と担当者は言います。
「例えば、ばらばらのデータを1つにまとめたプラットフォームを用意することで組織の従業員全員が同じ情報を共有でき、手動の管理作業が自動化できます。働き方を変えることで、現場も管理者も全ての人のエンゲージメントを高められるように、生成AIを活用するのです。人間は人間だからこそできることに時間を費やす生活をする未来を描いています」とのこと。
ユーザや従業員の体験向上支援に尽力される企業として今後ますます発展が期待されます。
こちらのブースでは、Google Workspaceコラボレーションツールにおける生成AI「Duet AI」と、Google Cloud(GCP)クラウドの生成AIを、あらゆる企業で活用していただくためのデモが展示されていました。「Duet AI」はGmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどに組み込まれた生成AIで、Duet AIによって業務やコミュニケーションの生産性が大きく向上され、ワークフローの高速化や会議の充実など、多くの点でGoogle製品がアップデートされることを紹介していました。
現場レポート
「Duet AI」はユーザの「~したい」という思いに寄り添い、こんな資料が欲しい、スライドが作りたい、画像も作りたい、といった要望に対してGoogle Workspaceに入っているデータを使って作成してくれる機能のようです。上手に活用できれば最高に頼りになるツールになりそうですね。
また、Google Cloudの生成AIは実在する正確なデータ(例えば製品カタログ情報など)から情報を返してくれるなど、必ず決められた情報の中から返答をするので、担当者によると「生成AIの課題とされている、もっともらしい不正確情報(ハルシネーション)を返すことをせずに、正しい情報だけを返してくれるところが強み。さらに誰でも簡単に、精度の高いものがフルマネージドで作れるサービスである」と言います。
データサイエンティストでなくてもAIをササっと短時間に、そして精度の高いものが作れ、企業において安全・安心利用できるようサポートしてくれるのはとても心強いと感じました。
こちらのブースでは、生成AIを使ってシステム連携させることをローコードで実現するプラットフォーム、システム連携プロセスの開発・提案するソリューション「Boomi AI」や、マスターデータ管理、API管理のための製品、お客さま事例などが紹介されていました。
現場レポート
システム連携プロセスの開発・提案するソリューション「Boomi AI」によって自然言語を入力すれば、システム同士を連携でき、AI活用の仕組みづくりができるようになると説明してくれました。対話しながらやりとりをするだけで、本来、人が自分で考えてシステムの連携部分を作らなければならないところを、AIが代わって作ってくれるというのです。
担当者は「社内で複数のシステムを所有している企業にとって驚くほど業務効率が上がります。システムを作るだけでなく運用面なども含め、システム連携に関する業務全般をAIで対応できるような未来を『Boomi AI』で考えています」と言います。世の中の多くの企業が複数のシステムを所有していることを踏まえると、大幅に業務効率化が図れるこのソリューションによって、多くの人々の有効活用時間を生み出せそうです。
データをクラウドに保存し、ユーザ間でのデータ共有を可能とするクラウドストレージ機能を提供する「Dropbox」。個人向けのストレージ機能については広く知られていますが、今回はビジネス向けのサービスや、新しく加わった機能についての展示がされていました。
現場レポート
DocSendというデータのやりとりのその先を詳しく分析できる「追跡機能」が追加されました。これは、データを送ったあとユーザがどのページにどのくらいの時間費やしたのかなど分析できる機能です。さらにランサムウェア対策の機能も追加されセキュリティ面も強化されたそうです。このDocSend機能を拡販していくためにも、お客さまのニーズをしっかり把握していくそうです。「今はベンチャーや人事向けと考えていますが今後はDropboxとAIを掛け合わせて新しいものを生み出す未来を目指します」と担当者は語ってくれました。ブース内ではクイズ形式でDropboxの機能を紹介するなど、お客さまが楽しく参加していてとても賑わっていました。
LINE WORKSのブースでは、ビジネスにおけるさまざまな業務効率化機能を、LINEのような使い勝手で1つのアプリにまとめたコミュニケーションツールを展示、そして43万社の導入実績における事例を紹介していました。
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建設業や医療介護、小売業などそれぞれの業界において抱える課題に対して、自社のツールの強みによって解決方法を見い出すだけでなく、よりお客さまに寄り添って実感できるユースケースを紹介することで共感を得られている印象でした。「今後はAIカンパニーとして進化していくことを目指している」と担当者は話してくれました。
ワンストップでITハードウェアのみならず、パブリッククラウド、サブスク型サービスまで全てのクライアント製品、サーバストレージ製品を提供しているデル・テクノロジーズ。担当者は「いろいろなお客さまの好みや期待に合ったものを提供できるように展示しています」と語っていました。
現場レポート
幅広いポートフォリオで、サーバ、ストレージ、ネットワークあらゆるサービスをまとめて提供していると担当者は説明してくれました。将来的に、「ユーザにとっては生産性向上と、より幸せな生活をするためにITがどこまでリーチできるか、クライアントにとっては働く人にとって疲れないような製品やサービスをお届けしていきたい」ということなので、これからも次々と人に寄り添った製品やサービスが提供されると期待が高まります。
今や生成AIは、AIを使い始めるところから、上手く使いこなすためにどうしたらいいのか、という次のステップに進んでいます。
SoftBank World 2023に出展されていた新しい技術やサービスを見て、全ての企業が近い将来、AIと人間との共存を見据えて開発、提供を進めていることが実感できました。
ソフトバンクはこれからもお客さまに寄り添って課題解決に向けて伴走します。
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