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公開日:2023年9月8日

自分の安全は自分で守る!災害に備えるための防災グッズと防災対策

自分の安全は自分で守る!災害に備えるための防災グッズと防災対策
自分の安全は自分で守る!災害に備えるための防災グッズと防災対策

毎日のように流れてくるニュースの中で、災害のニュースは年々その範囲が広がり、規模が拡大しているように感じます。 地震・火山の噴火、台風、浸水害、土砂災害、雪害など、日本各地ではさまざまな災害によって被災する可能性があるのです。今年8月の台風でも、多くの場所で自宅に留まると危険が生じる人に向けた「警戒レベル4・避難指示」が発令され、避難が呼びかけられたことは記憶に新しいと思います。

皆さんはそんな災害に備えるために、どんな準備をされているでしょうか。
災害発生から3日を過ぎると生存率が著しく下がってしまうため、 この3日間は人命救助が最優先。道路の復旧や避難所への物資輸送も災害直後にはすぐ行えないため、最低3日間は自力で生き延びて安全に過ごせるような準備が必要だと言われています。

そこで今回は、日頃から備えておきたい防災グッズや、確認しておきたい防災対策・防災行動についてご紹介します。
備えあれば憂いなし。この機会に、ご自宅の防災を見直してみてはいかがでしょうか。

何を用意すればいい?知っておきたい防災グッズの揃えかた

9月1日の「防災の日」は、1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災に由来していることをご存じの方も多いと思います。
今年は関東大震災から100年の節目に当たることもあり、日本赤十字社が防災に関する調査を行いました。(日本赤十字社『防災の日に関する意識と実態調査(2023年)』)

データでは、家庭の防災備蓄品について「十分に備えている」と回答した人は約1割弱の9%、「十分ではないが、一応備えている」と回答した人は約6割に当たる59.7%でした。一方、外出時に持ち歩く防災グッズについては、「何も備えていない」と回答した人が6割以上(63.4%)に上っています。

また、防災白書によると、災害に対する備えを行っていない理由について尋ねたアンケートでは、「忙しくて時間がない」、「お金や手間などのコストがかかる」、「きっかけや機会がない」、「何をすればいいか情報がない」などの回答が多く寄せられたといいます。

ここでは、防災グッズを備えるきっかけや情報として活用していただけるよう、どんなときにどんなものが必要になるのか、具体的に例を挙げて見ていきます。

防災グッズは目的別に用意しよう

防災グッズを揃えても、実際に使用する場所は自宅だけとは限りません。外出先で災害に巻き込まれる場合も考えられますし、地震や浸水で自宅が危険となる可能性があるようなら避難所などに逃げることも必要です。
そこで、防災グッズは「持ち運び用」「避難用」「在宅避難用」と3つのタイプに分けて揃えることをおすすめします。

常に持ち歩く「持ち運び用」

持ち運び用の防災グッズは、外出先や勤務先への通勤で被災したときに活躍します。コンパクトなサイズで最低限の備えを、バッグの中に入れておきましょう。
少量の飲料水や手間なく食べられる飴・チョコレートなどの食料も、あると安心です。

また、勤務先では、交通機関が使えなくなった場合のことを考えて、帰宅経路が分かる地図や徒歩で帰宅する場合のスニーカーなどを備えておくと役に立ちます。以下のリストを参考に、持ち運べる範囲内でグッズを備えておきましょう。

「持ち運び用」防災グッズチェックリスト
「持ち運び用」防災グッズチェックリスト

災害時にさっと持ち出せる「避難用」

避難所などへ移動する際に持ち出す避難用の防災グッズ(非常用持ち出し袋)は、人数分に分けてすぐに持ち出せるような場所に備えておきましょう。
また、車で避難したり待機したりする場合に備えて、車内にも防災グッズを常備するようにしましょう。

「避難用」防災グッズチェックリスト
「避難用」防災グッズチェックリスト

被災生活に備えた「在宅避難用」

移動ができず、救助や救援物資が届くまで自宅で過ごすための防災グッズです。大きな災害が発生すると電気、ガス、水道などのライフラインが止まってしまうため、そんな緊急時を見据えた備えとして、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。
なお、防災のためにと特別なものを用意するのではなく、できるだけ普段の生活で食べ慣れた食品を備えることをおすすめします。

以下のリストは1週間分の在宅避難に備えた、備蓄参考例となります。
こちらは前述した「避難用バッグ」に、プラス4日分の水や食料などを備蓄することにより、合計で1週間分の在宅避難ができる想定をしています。あくまでも参考例なので、家族の構成によっては消化のいいものや食べやすいものに変更するなどして備えてください。

「在宅避難用」防災グッズチェックリスト
「在宅避難用」防災グッズチェックリスト

いざというとき、大丈夫?防災グッズは定期的なメンテナンスを

いざというとき、大丈夫?防災グッズは定期的なメンテナンスを
いざというとき、大丈夫?防災グッズは定期的なメンテナンスを

防災グッズを揃えたことに安心して、いつまでもただ保管しているだけ、ということはありませんか。いざというときに「使えない」「足りない」などの事態で困らないためにも、定期的な見直しやメンテナンスが必要です。

「防災の日」をきっかけに、あるいは衣替えのタイミングなどで、防災グッズをチェックしましょう。いつでも使える状態であることを確認しておけば、心の準備も万全です。

おうちの防災グッズはここをチェック!

防災グッズのなかには備蓄のための食品も含まれます。古くなった食品は食べて、新しいものと入れ替える「ローリングストック」を心がけましょう。
また、バッテリーや携帯ラジオ、懐中電灯などは、長期間の保管によって劣化したり破損したりする可能性もあります。使用できる状態かどうか、定期的にチェックしておきましょう。

何を確認すればいい?前もってやっておきたい防災対策

家族と共有する行動チェックリスト
家族と共有する行動チェックリスト

災害の備えについては、防災グッズを準備するだけでは十分ではありません。

例えば、自宅の周辺にある危険を把握したり、勤務先や学校などで家族が別々に被災した場合にどうするか確認したり、家財などを守る対策も必要です。

日頃から家族みんなで情報を共有しておき、いざというときに落ち着いて行動できるようにしたいものです。そのためにも前もってやっておきたい防災対策をご紹介しますので、この機会にご家族や身近な人と話し合ってみては。

家族と離れて災害にあった場合の集合場所を決めておく

家族が別々の場所で被災しても、自宅以外に集合場所を決めておけば安心です。住んでいる地域の自治体のホームページや国土交通省のハザードマップポータルサイトなどから、常に最新の防災マップやハザードマップを入手して家の周辺にどんな危険があるのか把握し、避難場所や避難経路について家族で共有しておきましょう。

大雨や地震など災害の種類によっては、避難場所や避難経路が異なる場合もあります。例えば大雨のときには、川を渡るような経路は危険となる可能性も。指定の避難所であっても、危険な個所は避けて通るか、別の避難所に向かったほうが安全です。
さまざまな災害の可能性を考えて、複数の避難場所や避難経路を確認しましょう。

また、家族の一員であるペットについては、同伴できる避難所が限られているので事前にチェックが必要です。受け入れ可能な場合には、ワクチンの接種を済ませておくことや、日頃からケージに入る訓練を行っておくなど、周囲に迷惑をかけないように備えるのも防災のひとつです。

どうやって安否を確認するか、連絡方法を決めておく

災害の影響で交通機関がストップしたとき、むやみに移動するのはかえって危険な場合があります。職場や学校や避難所など、すぐ近くの安全な場所に身を寄せて安全を確保してから、家族の安否確認を。
家族間では、お互いにどうやって安否を確認するか、事前に連絡方法を決めておきましょう。

災害の該当地域に家族や友人知人がいる場合は、「まず電話をかけて確認する」という人が多いと思います。しかし、被災地に大量の電話が殺到すると、電話はつながりにくくなります。

被災地では連絡手段が制限されることも多いので、公衆電話などから利用できるNTTの「災害伝言ダイヤル171」や携帯電話の「災害用伝言板」などのサービスについて活用方法を知っておくと便利です。

災害時に最もつながりやすい連絡手段は、スマートフォンによるインターネットです。電話が使用できない状況でも、スマホによるWEBは使える可能性があります。LINE(ライン)などを使った安否確認が行えるよう、日頃から家族グループなどを作っておくことを推奨します。

災害用伝言ダイヤル

災害時にNTTが提供しているサービスで、30秒以内の安否確認などのメッセージを登録・確認できるシステムです。局番なしの「171」に電話をかけるだけで伝言を録音できて、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できます。 こうしたサービスでは、確実に安否確認ができるとともに、利用することで災害救助に必要な警察・消防などの電話回線を確保できるメリットもあります。

毎月1日と正月三が日などで利用体験のできる体験デーが設けられているので、日頃から慣れておくためにも体験版を利用してみてください。

災害用伝言板

震度6以上の地震など大規模な災害が発生した場合には、携帯電話各社のポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示され、こちらから安否確認ができます。災害時に音声発信が集中してつながりにくくなったときに、預かったメッセージを伝えたい相手に届けるサービスです。

利用する場合は「無事です」「自宅にいます」「避難所にいます」「移動中です」など、被災した自身の安否を文字情報にして災害用伝言板に登録します。登録された安否情報は携帯電話やパソコンなどからも確認することができます。

災害用伝言板にも毎月1日・15日など体験サービスの利用できる日が設定されているので、事前に確認してみましょう。

防災対策もチェックリストで確認しよう

家族で共有する情報はチェックリストなどでまとめて、紙に出力したりスマートフォンなどにデータで保管したりして、家族がそれぞれに分かりやすい方法で持ち歩くようにしましょう。

迫る災害に備えて!家の内外で準備できる防災対策

防災グッズを備え、家族で避難場所や連絡方法を共有したら、実際に家の内外で準備できる防災対策を行いましょう。以下は自宅でできる防災対策の例です。できるところから、少しずつ始めてみませんか?

  • 家具の転倒を防止するために、天井や壁に正しく固定する。
    また家具が倒れて出入り口をふさぐことがないよう、家具の向きや配置を工夫する。
  • 地震などで落下した際に危険なので、重たいものや硬いものは棚の下の方に置く。
  • 大きな窓や食器棚などのガラス面には透明の飛散防止フィルムを貼り、万一に備えてカーテンは閉めておく。
  • 就寝時は手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルなどを備えておく。

もしものときも安心なサポートサービスをチェック

いろいろなサポートサービスを利用して、安心を得る方法もあります。
例えば「ソフトバンクでんき」をお申し込みいただくと、こちらのサポートサービスもご利用いただけます。

「おうちレスキュー」は、水漏れや配管のつまりといった水のトラブルをはじめ、カギの紛失、ガラスのひび割れや破損など家のお困りごとに対して出張料・作業料無料で駆けつけ、応急処置を行うサービスです。24時間365日対応しているので、もしものときに頼れる窓口のひとつとしてチェックしてみてください。

シミュレーションしておきたい、緊急時の防災行動

シミュレーションしておきたい、緊急時の防災行動
シミュレーションしておきたい、緊急時の防災行動

防災グッズを揃えて防災対策を万全にしていても、いざ災害の現場に遭遇したり、緊急速報のアラームが鳴ったりすると、どう行動していいか分からずに慌ててしまうことも多いもの。そこで大切なのが、緊急時に自分の身を守る防災行動の知識です。

地域の防災訓練などで対応策を体験できればいちばんいいのですが、参加できなくても最低限の知識は持っておいて、しっかりシミュレーションしておきましょう。日常でも、地震が起こったときのことをイメージして「今、ここで地震が起きたら、あるいは速報を聞いたらどうすべきか」について考える習慣をつけておけば、落ち着いて行動することにつながるはずです。

自宅で災害にあったとき

  • 地震の場合
  • 緊急地震速報が鳴ったら、あわてて外へ飛び出さず、座布団などで頭を保護するか、丈夫な机の下などに隠れる。
  • 玄関などの扉を開けて避難路を確保する。
  • 使用中ならば火の始末を行い、火元から離れている場合は無理して火元に近づかない。
  • 家具の下敷きになるなどして動けない場合は、叫ばずに、スマホのアラーム音や物を叩くことで自分の居場所を知らせる。
  • 大雨・台風などの場合
  • 避難に時間がかかる方は「警戒レベル3:高齢者等避難」、その他の方は「警戒レベル4:避難指示」の段階で速やかに避難を開始。
  • 自宅が土砂災害リスクの高い立地の場合は、もっと早い段階で避難場所へ。道路が冠水するなどして行けない場合は、2階以上に垂直避難を。

外で災害にあったとき

  • 地震の場合
  • 商業施設などではあわてて出口・階段などに殺到せず、誘導係員の指示に従う。ガラス製の陳列棚や吊り照明などの下からは離れる。
  • エレベーターは最寄りの階で停止させて、速やかに降りる。
  • 街中では、塀や自動販売機など倒れてきそうなものから離れ、さらに看板や割れた窓ガラスが落下することもあるので建物の周囲からも離れる。
  • 自動車運転中のときは急にスピードを落とさず、徐行しながら周囲の状況を確認して道路左側に停車させる。エンジンを止めて揺れが収まるまで車内で待ち、収まったら、ドアをロックせずキーをつけたまま車外に出て、安全な場所へ避難する。
  • 大雨・台風などの場合
  • 地下街や地下鉄など浸水が想定される場所にいる場合は、すみやかに地上へ避難を。
  • 浸水して足もとが見えない場合は、マンホールや側溝などのふたが外れていて転落する危険があるため、道路を歩かない。

まとめ

災害への備えは必要だと分かっていても、人間にはリスクを過小評価して「自分だけは大丈夫だろう」と思い込む傾向があります。しかし、実際に災害は毎年どこかで起こっていますし、昨日まで普通の生活を送っていた人が一瞬で被災者になることも。

防災グッズを備え、防災対策を施して、防災行動を知っておくことは、誰にとっても有用です。日本人が多くの災害から体得した防災の知恵を上手に取り入れて、自分の安全は自分で守れる環境を整えましょう。