プロジェクトストーリー ソブリンクラウドからデータセンターまで
次世代のAI活用を支える新たな基盤をつくる

ソフトバンクが目指す次世代社会インフラの構築

ソフトバンクは、誰もがいつでもどこでも当たり前につながることができる
コミュニケーションインフラを構築してきた。
そんなソフトバンクが現在取り組む「次世代社会インフラ」は、
AIの活用が当たり前となる社会を実現するために、
必要不可欠な仕組みを構築することを目指すプロジェクトだ。
国内での安全なAI活用を実現するソブリンAI、
それを開発・運用するためのソブリンクラウドプラットフォーム、GPUなどの計算基盤、
そしてAI時代に急増するデータ処理を担う次世代データセンター。
これら4つのレイヤーで、ソフトバンク独自のサービスを垂直統合的に立ち上げ、
AI時代の社会インフラを構築する。
その大きな目標に向けて、幅広い領域でソフトバンクの社員が活躍している。

技術戦略立案、プラットフォーム開発、データベース・アプリケーションの設計、データセンターの構築など、それぞれ異なるプロジェクトから次世代社会インフラ実現に取り組む4名のプロフェッショナルたち。
彼らがどのような取り組みを行い、何を実現しようとしているのか。その思いを語ってもらった。

  • 竹田 佑介Yusuke Takeda

    次世代技術開発本部
    技術戦略統括部 インフラ戦略部
    インフラ戦略1課 課長
    2011年度キャリア入社

  • 澤畠 千隼Chihaya Sawahata

    次世代技術開発本部
    基盤技術統括部 クラウド技術企画戦略部
    パートナー推進課
    2019年度新卒入社

  • 古谷 拓万Takuma Furuya

    次世代技術開発本部
    基盤技術統括部 技術部
    技術2課
    2020年度新卒入社

  • 岩下 有紀Yuki Iwashita

    次世代技術開発本部
    アーキテクチャ統括部 デジタルイノベーション部
    デジタルシステム開発課
    2022年度新卒入社

  • 所属・役職は2026年3月取材時点のものです。

Episode.1 未来のAI活用を支えるプラットフォーム開発を通じて世の中に大きなインパクトを与える

ソフトバンクの掲げる次世代社会インフラにおいて、重要な位置づけとなるソブリンクラウドサービス。デジタル社会の発展に伴い、膨大なデータを管理できるクラウド環境の重要性が高まる一方で、経済安全保障の観点から、データ主権(ソブリン性)を備えた日本国内での安全なデータ管理・運用が求められている。その実現に向けて、ソフトバンクは自社でソブリンクラウドサービスの開発に取り組んでいる。クラウド基盤を導入した日本国内のデータセンターを、ソフトバンクがクラウドプロバイダーとして管理・運用することでデータの安全性を確保することを目的とするソブリンクラウド。その開発を担うエンジニアの一人である古谷は、実現したい価値を次のように語った。

「生成AIの発展により、クラウドプラットフォームは単なるインフラではなく、データの蓄積・流通・活用を支える価値創出の基盤として、これまで以上に重要な存在となります。よりよい基盤が出来上がることでデータ活用がさらに加速し、社会により大きな価値が創出されていく。そんな未来を実現していきたいです」

クラウドプラットフォームにおけるコンセプトを技術的にどう実現するかを担い、機能の設計から、実装まで手がける古谷。目指すのはユーザーがやりたいことを自由に実現できるプラットフォームであるという。

「これからはデータを個別に囲い込むのではなく適切に共有して価値化してく「共有資産」としての活用が重要になると思います。そのためには、暗号化やアクセス制御、改ざん対策などを通してデータ自体の安全な管理を担保しつつも、データの所有者自身がその所在や利用を確実に制御できる状態を前提として、それを利用者が過度に意識することなく効率的かつ効果的に活用できることが不可欠です。クラウドプラットフォームそのものをユーザーが意識せずに、何でもつくれる。やりたいことが実現できる。そんな基盤となることが私たちのプラットフォームに求められていることであり、実現しなければいけないことだと思っています。プラットフォームに乗るサービスが大きく成長していけるよう、しっかりとした土台として開発することが求められています。そこが難しいところでもあり、同時にやりがいを感じるところでもあります。サービス側ともディスカッションしながら技術的なアプローチを考え進めていくなかで、少しずつプラットフォームが形になってきている手応えを感じています」

今後のAI活用を支えるプラットフォームを基盤から開発できることは、自身にとっても大きな成長機会であると語る古谷。プロジェクトにかける思いを次のように語ってくれた。

「このプロジェクトは日本のAI活用やソフトバンクの事業をさらに飛躍させられるチャンスであり、その一端を担えることに大きなやりがいを感じています。同時に事業視点の高いところからアプローチできることや、システムの基盤から開発できる貴重なチャンスであり、私自身にとっても大きな成長機会だと感じています。ソフトバンクでの仕事を通じて、社会に対して大きな変革やインパクトを与える一端を担いたいという思いをずっと抱いていました。このプラットフォームが後の世の中で、『社会を変えたターニングポイントだった』と評価されたらとても嬉しいですね。これからも新しい技術に挑戦し、人々の生活をより良くすることに貢献したいと思っています」

Episode.2 ユーザー目線に立ったデータ構造を実現し価値あるシステムをつくりあげていく

インフラとともに提供されるサービスの開発も、次世代社会インフラプロジェクトにおける重要な取り組みの一つ。アーキテクチャ統括部 デジタルイノベーション部に所属する岩下は、その一つであるデジタルツインシステムの開発に携わっている。デジタルツインで扱う3Dデータなど、さまざまなデータを1つのプラットフォームに集約するために適したデータ構造の設計を行うとともに、機能面の開発までを手がける岩下。プロジェクトにかける思いについて次のように語ってくれた。

「私が所属する組織は、デジタルツインに関連するデータの取り扱いや格納方法の検討・構築を行っています。保有データをどう活用すべきかを、開発者側の視点だけでなく、ビジネス側やデータを研究活用するユーザーの視点を考慮しながら、汎用的で使いやすいデータ基盤の構築を目指しています。以前携わっていたプロジェクトでは、医療分野に特化したデータのみを扱っていましたが、現在のプロジェクトでは多種多様なデータを扱うことができます。さまざまなデータを見ていくうちに、それぞれが連携することで、新たな価値が生み出せるのではないかと考えるようになりました。例えば以前関わっていた医療領域のデータと、今手がけているデジタルツインに関連するデータが連携したら、どのような未来が実現できるのか、そう考えたりするようになりました。現在手がけているデータ基盤が完成して広く活用されるようになれば、社会に大きな変化をもたらせるのではないかと思うとワクワクしますね」

形式の異なるデータを汎用的に利用できるようにするための設計には多くの困難も伴う。さまざまな技術を調査し選定しながらデータ基盤を設計するうえで、ソフトバンク内でそれぞれに専門知識を持つ各部門との連携がおおいに助けになるという。実際にデータを扱うユーザーの声を聞けることも大きな強み。それらを活かして岩下が実現したいデータ活用のあり方について語ってもらった。

「ソフトバンク社内には開発部門だけでもさまざまな専門知識を持ったチームが多数あります。また、技術研究を担う組織もあり、必要に応じて専門家の意見を聞ける環境が整っていることは非常に心強いと感じています。研究部門などさまざまな部署からユースケースなどを直接共有していただくこともできます。現在扱っているデータの一つに災害対策に関するものがありますが、例えば火山噴火発生時の被害想定や必要な対策の検討に、データをどのように活用できるかといった具体的なユースケースが挙がっています。実際にユーザーがどのようにデータを活用するのかを見据えながらデータ構造を設計できるエンジニアへと成長していきたいです。そしてそのシステムを通じて社会に貢献していくことが私の目標です」

Episode.3 新たなAIサービスに不可欠な技術をビジネスサイドから支える大きなミッション

次世代社会インフラの実現を担うのは、エンジニアばかりではない。協業パートナーとのリレーション構築やAIサービスを提供していくためのGPUの調達などを担うビジネスサイドのスペシャリストも活躍している。基盤技術統括部 クラウド技術企画戦略部に所属する澤畠もその一人。世の中を変えられる大きな可能性をこのプロジェクトに感じ、自ら手を挙げて参画したという。

「次世代社会インフラプロジェクトに参画するまでは、コンシューマー向けのモバイル事業に携わっていました。自身のキャリアとしてAIの領域で専門性を高めたいと思ったこと、そして社会に大きな影響を与えられる仕事がしたいと考え、挑戦を決めました。現在担っている役割は、パートナーとの役割分担や契約条件を含めた事業スキームの設計、GPUの調達、社内ステークホルダーとの調整など多岐にわたります。協業パートナーと連携しながら、ソフトバンクが調達したGPUを活用した最適なアーキテクチャの実現に挑みました。その取り組みは従来にない進め方であり、パートナーとの契約内容を含むさまざまな検討事項について各所と議論を重ねながら進めるプロセスには多くの苦労もありました。しかし自分の考えを仕事に反映できることが増えたことで、やりがいと成長実感を得られています」

ソフトバンクのAIサービスを支えるデータセンターの構築など、携わる仕事のスケールの大きさが魅力であると語る澤畠。実際にデータセンターを目の当たりにしたときの思いを語ってくれた。

「サーバーを構築するデータセンターを実際に見に行ったときには、あらためてプロジェクトのスケールの大きさを実感しました。広大でまっさらな敷地にサーバーが搬入され、『ここから新しいクラウドサービスが提供できるようになるんだ』ということが目に見えたことで、私自身とてもワクワクしていました」

自ら手がけた仕事が世の中にインパクトを与えていく。その魅力を澤畠は語る。

「AIで国力を上げたいという目標をソフトバンクとしても打ち出しており、自身の役割を通じてその目標に貢献していきたいという気持ちを強く感じています。ソフトバンク独自のAIサービスを付加価値として競争力を高めるとともに、社会の発展に役立つソブリンクラウドサービスを実現していきたいです。インターネットが登場して世の中が大きく変化したとき以上のインパクトを、AIはもたらすと言われています。そんな大きな仕事に携われることがこの仕事の魅力です。今後もさらにAIの専門知識を深め、エンジニアと対等に会話できる知識を持ったビジネス職として、AI活用の推進に貢献していきたいです」

Episode.4 AIと共存する未来を実現するために技術戦略から次世代社会インフラを牽引する大きなやりがい

技術戦略統括部に所属し、次世代社会インフラを社会実装するための技術戦略を描く竹田。課長職として組織をマネジメントするかたわら、日々目まぐるしく変わる社会情勢を見据えて戦略を立て、事業に落とし込む役割を担っている。その大きなミッションを手がける手応えについて竹田はこう語る。

「次世代技術開発本部は社長直下の組織であり、社長と密にコミュニケーションして戦略を推進しています。そのスピード感は非常に速いです。AIや社会を取り巻く状況は、その日の朝と夜でも大きく変わっていることが多々あります。その環境のなかで戦略を随時チューニングして推進していくことは大変なところでもあり、同時にやりがいのある点でもあります。自分が考え抜いた戦略が、ソフトバンクの次世代社会インフラの戦略の一部となっていくことには大きな充実感を覚えていますね」

社会課題を解決すること、それが次世代社会インフラの出発点の一つ。労働人口不足や、経済安全保障など、日本が抱えるさまざまな課題を解決するため、AI活用のさらなる加速に大きな期待が寄せられている。ソフトバンクの次世代社会インフラが目指す未来について、竹田は次のように語ってくれた。

「労働人口不足を解決するためには、単に労働人口を増やすだけでは限界があります。解決のためには、AI活用により業務の変革を実現し、生産性を高めることが重要です。また経済安全保障の観点として、日本国内でAIのモデルからプラットフォーム、計算基盤、データセンターまでを、ソブリン性を担保させた形で持続的かつ安定的に運用できる体制が必要だと考えています。現在のAI活用においては、海外企業にAIモデルや計算基盤を依存している部分が大きいですが、今後社会情勢の変化や規制変更などにより、これらの技術が日本で利用できなくなる可能性も否定できません。海外技術を活用しつつも、特定の国や特定企業への依存が過度に集中しないよう備えることが重要です。そのためにも、日本として国産AIモデルの開発を進めるとともに、AIモデルを運用するプラットフォーム、さらには計算基盤そのものも国内で賄える体制を整備していく必要があります。これらの課題を解決していく上で、ソフトバンクの次世代社会インフラはなくてはならないものです。私自身もさらに視座を高めながら、技術戦略の側面から次世代社会インフラの実現に貢献していきたいと考えています」

進化を続けるAIと共存する未来を実現するための、ソフトバンクの挑戦。その最前線には次世代のITスペシャリストとして成長できる環境が広がるとともに、新たな社会を創造していく大きなやりがいに満ちていることが伺えた。

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