ソフトバンクの掲げる次世代社会インフラにおいて、重要な位置づけとなるソブリンクラウドサービス。デジタル社会の発展に伴い、膨大なデータを管理できるクラウド環境の重要性が高まる一方で、経済安全保障の観点から、データ主権(ソブリン性)を備えた日本国内での安全なデータ管理・運用が求められている。その実現に向けて、ソフトバンクは自社でソブリンクラウドサービスの開発に取り組んでいる。クラウド基盤を導入した日本国内のデータセンターを、ソフトバンクがクラウドプロバイダーとして管理・運用することでデータの安全性を確保することを目的とするソブリンクラウド。その開発を担うエンジニアの一人である古谷は、実現したい価値を次のように語った。
「生成AIの発展により、クラウドプラットフォームは単なるインフラではなく、データの蓄積・流通・活用を支える価値創出の基盤として、これまで以上に重要な存在となります。よりよい基盤が出来上がることでデータ活用がさらに加速し、社会により大きな価値が創出されていく。そんな未来を実現していきたいです」
クラウドプラットフォームにおけるコンセプトを技術的にどう実現するかを担い、機能の設計から、実装まで手がける古谷。目指すのはユーザーがやりたいことを自由に実現できるプラットフォームであるという。
「これからはデータを個別に囲い込むのではなく適切に共有して価値化してく「共有資産」としての活用が重要になると思います。そのためには、暗号化やアクセス制御、改ざん対策などを通してデータ自体の安全な管理を担保しつつも、データの所有者自身がその所在や利用を確実に制御できる状態を前提として、それを利用者が過度に意識することなく効率的かつ効果的に活用できることが不可欠です。クラウドプラットフォームそのものをユーザーが意識せずに、何でもつくれる。やりたいことが実現できる。そんな基盤となることが私たちのプラットフォームに求められていることであり、実現しなければいけないことだと思っています。プラットフォームに乗るサービスが大きく成長していけるよう、しっかりとした土台として開発することが求められています。そこが難しいところでもあり、同時にやりがいを感じるところでもあります。サービス側ともディスカッションしながら技術的なアプローチを考え進めていくなかで、少しずつプラットフォームが形になってきている手応えを感じています」
今後のAI活用を支えるプラットフォームを基盤から開発できることは、自身にとっても大きな成長機会であると語る古谷。プロジェクトにかける思いを次のように語ってくれた。
「このプロジェクトは日本のAI活用やソフトバンクの事業をさらに飛躍させられるチャンスであり、その一端を担えることに大きなやりがいを感じています。同時に事業視点の高いところからアプローチできることや、システムの基盤から開発できる貴重なチャンスであり、私自身にとっても大きな成長機会だと感じています。ソフトバンクでの仕事を通じて、社会に対して大きな変革やインパクトを与える一端を担いたいという思いをずっと抱いていました。このプラットフォームが後の世の中で、『社会を変えたターニングポイントだった』と評価されたらとても嬉しいですね。これからも新しい技術に挑戦し、人々の生活をより良くすることに貢献したいと思っています」