内側から見たソフトバンク。
エンジニアはどんな魅力を
感じているのか?
今回集まったのは、ソフトバンク全社のミッションクリティカルなITインフラの運用や自動化の企画・推進をする
阿久根 憲、AIや機械学習を活用してモバイル事業の顧客データのビッグデータ分析を行う
金子 剛樹、IoTプラットフォームの開発と導入を行う葉 斐の3人。いずれも2017年~2018年に中途入社。
転職を考えたきっかけは?
- 阿久根
- 私は大手ITベンダーでクラウド技術の研究をしていました。研究職だと、最先端の技術に触れられる一方で、現場の課題を直に解決しているという実感は希薄なところがあると感じていました。そこで、現場で仕事に従事するためにインフラ技術者への転職を考えました。
- 金子
- 前職では、企業のリスクマネジメントに関するコンサルティング会社に所属しており、さらにそこから出向という形で、親会社である総合商社のリスクマネジメント部に在籍していました。取引先のリスク管理や財務分析、また企業の信用度を測る格付けモデルの開発などがメインの業務です。もともと大学院で理論物理学の博士号を取っていて、データ分析の仕事を極めてみたいという思いがあったのですが、商社ではゼネラリストとしてのキャリアになってしまうため、専門性を追求できる環境に身を置くには転職する必要がありました。
- 葉
- 以前は外資系コンサルティングファームのITコンサルタントとして、さまざまな業種のお客さまにシステム導入のアドバイスをしていました。転職を考えたのは、事業会社側の立場で上流から一貫的な仕事ができるところで働きたいと思ったのが理由です。コンサルティング内容は顧客ニーズによって多種多様で一つの業界に精通することが難しく、プロジェクトベースのスポット案件もあり、専門性を高めてキャリアアップするために事業会社に行く必要性を感じていました。
無数にあるエンジニアの募集の中から、ソフトバンクを選んだ理由
- 阿久根
- 私はシステム規模の大きさと、自由度が高いこと、チャレンジできそうな企業であることを重視して他社も含めて検討しました。システム規模が大きい企業は他にもありましたが、インフラ技術者としての自由度という観点では、ソフトバンクが一番高かったです。選考前は外からは見えにくい部分がありましたが、選考の中で業務の進め方や裁量権を確認して、面接官とも意気投合できたので、ここなら楽しく仕事ができると思って決めました。
- 金子
- 私はデータ分析を極めるという観点で探し、最初はコンサルのデータサイエンティストや金融機関の専門職も検討したのですが、案件を最上流から下流まで一気通貫で見られるかという点や、ミドルやバック部門に所属したときのフロントへの影響力なども考えると、希望に沿うものには巡り合えませんでした。ソフトバンクに決めた理由は、AIに力を入れていることと、モバイル事業を通じて膨大なビッグデータを保有しているので、分析しがいがあると思ったからです。
- 葉
- 事業会社でのキャリアを考えたときに、その会社がこれから拡大する新しい技術に力を入れているかが重要です。ソフトバンクにはIoTに特化したボジションがあり、前職のコンサルでのプロジェクトマネジメントや過去に在籍した通信ベンダーでの経験、グローバル案件に対応できる自身のバックグラウンドともマッチしたため、入社しました。
入社しての率直な感想は?
- 阿久根
- 自由度が高いというのは想像通りで満足しています。ちょっと想定外だったのは、思ったよりまだシステム管理に改善できる点があるということ。でも、その改善に関する提案ができるので、やりがいを感じていますね。多くの人が使う基盤なので、斬新すぎず、使いやすくて、運用しやすいものの提案と実装を進めたりしています。
- 金子
- 顧客ビッグデータ分析を通じて、顧客行動の予測や、最適なマーケティング施策のための分析など、自分のやりたいことができています。むしろスキルが足りなくて、周りの人たちに頼ることもあります。私の所属部署にはAIやデータサイエンス領域でとんでもないスキル・知識を持つ人材がたくさんいるので…。若手も優秀です。新卒1年目からバリバリプロジェクトに入っていて、新人扱いできないですね。
- 葉
- 私もチャレンジしたかったIoTの仕事ができているので楽しいです。今はプラットフォーム導入を担当しています。エンジニアにとって魅力だなと感じたのは、研修が充実しているところですね。新しいテクノロジーやプロダクトに触れながら勉強できる環境があるのはうれしいです。また、以前よりも休暇が取りやすいのは良いところですね。
- 金子
- 前職との社風の違いもありますね。前の会社は細かいところまでお作法やマニュアルがあるような大企業だったのですが、それに比べると非常にフラットで自由。変なところに気を遣わず、やるべきことに集中できるのが良いなと思いました。
- 阿久根
- 分かります。私も前職ではソフトバンクと同じ規模感の会社にいて、一つのことに注力する時間が今と比べて全然なくて。不完全燃焼のままで終わることが多かったです。
- 金子
- ギャップといえば、もっとエキセントリックな会社で尖った人たちばかりがたくさんいるのかなと思っていたら、思いのほか普通だったことでしょうか(笑)。イケイケドンドンなイメージでしたが、組織立っていて理路整然と動いているのだなと思いました。
- 阿久根
- 確かに尖った人ばかりということではないですね。組織としては、新しいことに取り組み続けいている会社なので、すごいスピード感で意思決定されて、あっという間に組織も変わりますね。目的・目標から逆算して、この日までにはリリースしたいとなれば、実現に向けてすごい勢いで会社が動きますよね。
最先端を極め、ビジネスを見据えた事業も行う
- 金子
- ソフトバンクの魅力は、最先端を極めていく側面と、事業会社としてお客さまに新しいサービスを提供するという側面の、両方のバランスが取れているところ。同じ思考のエンジニアにとっては、とても良い会社だと思います。逆に研究だけをやりたい、もしくはお金を稼ぐことしか興味がないという人だとちょっと厳しいかもしれませんね。
- 葉
- ゼロから新しい企画を立ち上げたり、企画から開発まで全部をやりたいというエンジニアには向いていると思います。
- 阿久根
- そうですね。ソフトバンクだと開発して終わりではなく、その後のサービスを回していくところまで考えなければならないですからね。それを一人ではなく、数名でワイワイ協調してできるのが良い。一人で頑張って、一人で回して…という会社だと、「あの人が抜けたらヤバイ」という状況が作られて、破たんしてしまいますからね。
- 金子
- 良し悪しかもしれませんね。さまざまなバックグラウンドを持つ人がいて、それぞれ強みを発揮していますが、バリバリのスターエンジニアみたいな人でも、ビジネス寄りの視点での提案が求められるので、バランス感覚の良いエンジニアがより活躍できる環境かもしれないですね。
ソフトバンクで描くこれからの未来
- 金子
- 肩書がデータサイエンティストなので技術特化型に見られがちですが、将来は技術の言葉をビジネスの言葉に翻訳し、逆にビジネスの要件を技術に落とし込めるような、ハブというか、トランスレーターのような人になりたいと思っています。
- 葉
- 私も金子さんと近いのですが、よりビジネス側に行きたいなと思っています。企画や新規ビジネスの立ち上げをやっていきたい。ベースに技術があればより現実的な提案ができますし、自分の強みが発揮できると思います。将来的にはグローバルな新規ビジネスをやってみたいと思っているので、今いろいろと勉強中です。
- 阿久根
- 私はアプリやネットワーク、サーバーなど、さまざまな技術のレイヤーをつなぐハブになりたいと思っています。ネットワークレイヤからサーバーレイヤに移ったのですが、ネットワーク視点でサーバの会話ができると、組織として上手く回ると感じました。専門職、管理職に問わず、ソフトバンクが手掛けているさまざまな技術の話ができるようなエンジニアになりたいですね。
- 金子
- 最後に月並みな言葉ですが、ソフトバンクの魅力を一言でいうとやっぱり〝自由〟でしょうか。やる意思さえあれば何でもできますし、そのリソースも規模もある。それを認める社風もある。そこが私にとって、ここで働く魅力だと思います。
- 葉
- そうですね、魅力を一言でまとめると、いち早く新しい技術を商用化して世の中に展開したい。ビジネス展開したい気持ちが強い会社ですね。
- 阿久根
- ビジネスと社会インフラに貢献できる会社、だと思います。
- ※2018年11月時点の情報です。