リテールテックJAPAN 2024 会場レポート
〜「あなたのお店の課題解決策が見つかる」全13ブースをご紹介〜
2024年3月18日掲載
小売業の課題を解決するソリューションが一堂に集う展示会「リテールテック JAPAN 2024」が、3月12日(火)から4日間にわたって東京ビックサイトで開催されました。
本ブログでは、ソフトバンクブースの展示内容を小売業の課題にあわせてご紹介します。
小売業の課題解決を支援する
ソフトバンク展示の全13ブースをご紹介
小売業が成長を続けていくためには、人手不足、消費者のニーズと購入行動の多様化、デジタルを活用した顧客とのコミュニケーション、そしてAIに代表される新たなテクノロジーの活用など、多くの課題に向き合わなければなりません。
ソフトバンクは、出店から店舗運営、販売、アフターサービスといった小売業に関わるすべてのフェーズでの課題解決を支援するため、自社やグループ企業各社が持つソリューションと培ってきたノウハウを集約させ、「バリューチェーンの総合支援」としてのご提案を行っています。
今回の展示では、お客さまのお悩みを13個に定義し、それを解決できるソリューションをブースごとにご紹介しました。全13個のブースの内容を簡単にレポートします。
出店計画を定量的に行いたい
お店の前の交通量を知りたい、出店エリアの絞り込みを効率化したいとお困りではありませんか? そんなお悩みを解決するソリューションとして、人流データソリューション「マチレポ」「トラカン」を展示していました。
特長は業界最小クラスの5mメッシュ区切りで交通量を把握できることで、任意のエリアの「通行量」や「来訪者数」のほかに、道路単位での「移動手段」「通行方向」「速度」などの統計データを出店計画や店舗運営にご活用いただけます。
潜在ニーズを理解したい
その棚割り、裏付けはありますか? お客さまの潜在ニーズを読み取るためのソリューションとして、LINEヤフーが保有するビッグデータを分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT(ディーエスインサイト)」を展示していました。
消費者の興味関心やニーズを正確に把握することで、棚割りの最適化をはじめ、新規施策検討など幅広いシーンでご活用いただけます。
>DS.INSIGHTの詳細はこちら
廃棄ロスや欠品ロスを改善したい
経験や勘に頼る予測で、多くの廃棄・欠品ロスが生まれていませんか? そんなお悩みを解決するため、AIによって仕入れを最適化できるサービス「サキミル」を紹介していました。
スタッフに経験値がなくても高精度な在庫管理が可能になり、店舗利益の向上を実現します。
>サキミルの詳細はこちら
効果的な販促をしたい
販促施策や商品ラインナップを勘と経験に頼らずに行えるようになるソリューション「STAION(スタイオン)」では、 既存の防犯カメラを用いた来店者分析により、店舗来店者計測やサイネージ視聴時間といった定量的なデータを取得することができます。
今回は入口分析のデモも行っており、実際にソフトバンクブースを訪れた方の人数、性別、年齢をカウントしている様子を確認することができました。
>STAIONの詳細はこちら
スマートフォンで業務を効率化
店舗運営をもっと効率化したいというお悩みに対して、このブースではスマートフォン活用を切り口にした店舗運営効率化に役立つソリューションを「専用端末の置き換え」「固定電話の受電集約」「セキュリティ強化」という3つのフェーズに分けてお伝えしていました。
特に「専用端末の置き換え」フェーズでは、スマートフォンにバーコード読取機能を持たせてハンディ端末化できる「AsReader(アズリーダー)」、インカムとしてお使いいただける「Buddycom(バディコム)」など、業務中の活用シーンをすぐにイメージできるソリューションが多い点が印象的でした。
>AsReaderの詳細はこちら
>Buddycomの詳細はこちら
>ConnecTalkの詳細はこちら
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デジマを使いこなしたい
デジタルを活用した顧客との接点作りについて、ノウハウがないとお悩みではないですか? こちらのブースでは、「LINE公式アカウント」「PayPay」といった消費者にもなじみ深いものから、オウンドHPで顧客体験をより向上させるための「Firework(ファイヤーワーク)」「Contentsquare(コンテンツスクエア)」、デジタル広告の店舗層客効果を計測する「Cinnara(シナラ)」まで、幅広いデジタル活用ソリューションが紹介されていました。
>Fireworkの詳細はこちら
>Contentsquareの詳細はこちら
>Cinnaraの詳細はこちら
顧客応対の効率化と最適化したい
コールセンターの運営コストにお困りではないですか? そんなお悩みを解決するため、音声認識・音声合成・会話制御を組み合わせて、AIによる自然な対話応答を実現するソリューションが「LINE WORKS AiCall(ラインワークス エーアイコール)」です。例えば、本ソリューションを導入すれば、問い合わせ内容に応じて対応を振り分けることができ、オペレータの工数削減につながります。
導入によって入電の70%を「AIで対応完結」させているというエピソードも紹介されており、印象的でした。
アプリケーションを自由に開発したい
このブースでは、紙の会員証をデジタル化するアプリを内製で開発できればというお悩みを解決するソリューションとして、スマートフォンをはじめとするあらゆる端末向けにネイティブアプリやWebアプリをシングルコードで開発可能なローコードプラットフォーム「HCL Volt MX」を展示していました。「HCL Volt MX」による内製のサポートだけではなく、開発受託も請け負うことが可能とのことです。
>HCL Volt MXの詳細はこちら
店舗運営のデジタル化を図りたい
店舗運営に残るアナログ対応に悩まされていませんか? この課題を改善するソリューション群が「Microsoft Power Platform」です。例えば、紙で行っていた業務日報をデジタル化し、生成AIがフィードバックするといったアプリの開発をローコードで実現できます。
ChatGPTを使いこなす人材を育成したい
ChatGPTを導入したけど、使いこなせる人材がいないとお悩みではないですか? 「Axross Recipe for Biz(アクロスレシピ フォービズ)」は、現役エンジニアによるAIに関するテクノロジーを基礎から応用までオンライン学習・研修・ワークショップを通じて学ぶことができるソリューションです。
生成AI活用に関するプログラムでは「ChatGPT入門」「AI倫理」「プロンプト実践集」まで幅広い内容が網羅されている点が印象的でした。
>Axross Recipe for Bizの詳細はこちら
生成AIで社内データを使いたい
生成AIで社内データを使いたいけど、精度がイマイチとお悩みではないですか? ChatGPTなどの生成AIに社内文書を参照させるRAGの検索精度向上のため、データ構造化/評価を自動化するツールが「TASUKI Annotation Tool(タスキ アノテーション ツール)」です。
大量のデータを素早くかつ自動でデータ構造化する機能や、構造化済みデータの自動評価ツールと連携する機能で、社内データを元にした精度の高い回答生成が可能になります。
>TASUKI Annotation Toolの詳細はこちら
CDP活用に最適なデータ基盤を整備したい
ビッグデータを活用するための基盤を整備したいとお悩みではありませんか? データ活用のためのプラットフォームとして、国内・海外ともにシェアNo1のCDP「Treasure Data CDP(トレジャーデータ シーディーピー)」を展示していました。会員データなど、多くのデータを一元管理することで、チャネル横断で施策の実施・効果検証が行えるようになります。
>Treasure Data CDPの詳細はこちら
通信基盤を活用しDXを推進したい
店舗DXを進めるにあたり、通信環境に不安はありませんか? こちらでは、通信基盤とWi-Fi、来店者分析、デジタル広告サービスなど複数の機能を1本の回線にプラスして利用できる「Internet Plus」を紹介していました。人員不足や来店促進といった店舗の課題を解決し、ネットワークコストを抑制・DXの推進に貢献するソリューションとのことです。
>Internet Plusの詳細はこちら
まとめ
これからの小売業界は、AIを中心としたテクノロジーを活用して行くことが求められます。テクノロジーは人から仕事を奪うものではなく、お客さま、そこで働く従業員の双方にとってより良い体験やコミュニケーションを手助けする存在です。
リテールテックJAPAN 2024 でのソフトバンクの展示が、お客さまのお店の課題解決の一助となれば幸いです。