5Gを実現するネットワーク技術

ソフトバンクでは、ミリ波・Sub6・NR化（5G転用周波数）それぞれの周波数特性を活かし、5Gエリアの構築を行っています。
全国でNR化周波数による5Gエリアを構築した上で、多くの人が集まる場所では、5G新周波数であるミリ波とSub6を用いて高速大容量の通信環境を拡大していきます。
さらに、お客様一人ひとりの使用感を大切にし、実際のご利用シーンでストレスなくつながる体験の提供を最優先にしています。通信の“速さ”だけでなく、“つながりやすさ”や“安定性”を徹底的に追求することで、誰もが安心して使える5Gネットワークの実現を目指しています。

• ⾼速⼤容量5G（新周波数）は限定エリアで提供しています。詳細はエリアマップをご確認ください。
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ミリ波

ミリ波は、5Gで使用される30GHz前後の高周波数帯を指し、Sub6よりもはるかに広い帯域幅を活用できるという特長があります。この周波数帯では、高速大容量のデータ通信が可能であり、4K・8K動画の配信や、AR／VRなどリアルタイム性が求められるサービスにも適しています。ただし、ミリ波は直進性が高く、建物や木々などの障害物に弱いため、屋外や開けた場所での利用が中心になります。ソフトバンクでは、28GHz帯を活用し、イベント会場やスタジアムなど高密度な通信需要のある場所での高速通信を実現しています。

Sub6

Sub6（サブシックス）は、5Gで使われる6GHz未満の周波数帯を指し、ミリ波よりも広い範囲で電波が届きやすいという特長があります。この周波数帯は、ミリ波よりも障害物に強く、屋内や街中でも比較的安定した通信を実現できます。また、4Gより広い帯域幅を利用できるため、動画の視聴や大容量データの送受信もスムーズに行えるのが魅力です。ソフトバンクでは、3.7GHz帯の周波数で高速大容量通信が可能です。

NR化（5G転用周波数）

5G転用周波数は、従来4G（LTE）で使用されていた周波数帯を5Gでも活用する方式で、広いエリアに届くため、安定した5G通信を実現できるという特長があります。ソフトバンクが使用する周波数である700MHz帯や1.7GHz帯などは、障害物に強く、建物の中や地下でも届きやすいため、日常生活の中での通信品質向上に大きく貢献しています。また、通信速度は基本的に4Gと同等である一方、5Gネットワークとしての一貫した接続性を提供できるのがメリットです。既存設備を活かした迅速なエリア拡大が可能で、ソフトバンクではこれらの周波数帯を活用することで、全国各地でシームレスな5G体験を提供しています。

5G SA（5G スタンドアローン）とは、基地局だけでなく無線を制御するコア設備も含め、5G専用の技術と設備で構成されたネットワークシステムです。5G SAの特徴は、高速大容量の通信に加え、ネットワークスライシングなどの高度な技術をベースにした通信機能を提供できることにあります。

• 高速大容量通信は5G新周波数（28GHz、3.7GHz）の特徴です。
• ネットワークスライシングは今後導入予定の技術です。

VoNR（ブイオーエヌアール）とは、5G SAのネットワークで提供される音声通話サービスで、5G SAエリアの一部で提供されています。現在提供されている、4G LTEネットワークを用いた音声通話サービスの「VoLTE」では、5G SAネットワーク接続時に通話をする場合、通信を一時的に4Gに切り替える必要がありました。VoNRを利用することで、4Gへの切り替えが不要となり、提供エリアでは5G SAの通信を続けながら通話も同時に行うことができ^※1、5G SAネットワーク接続時の通話開始までの時間は「VoLTE」の利用時より短縮され、スムーズな発信を行うことができます^※2。

1. ※1
   提供エリア内においても、5G SAネットワークの一時的な混雑などにより対応機種が5G SAネットワークに接続していない場合には、VoNRによる音声通話サービスは利用できません。
2. ※2
   発信ボタンを押してから呼び出し音が鳴るまでの時間が短縮されます。

提供エリア

VoNRのサービスは、5G SAエリアの一部から順次開始します。

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対応機種

Xperia 10 VII

• 上記以外の機種についても、対応拡大予定です。

5G RedCap（レッドキャップ）は、5Gネットワークをより幅広い用途に対応させるための新しい通信技術です。スマートフォン向けに提供されている5Gとは異なり、5G RedCapは通信速度や機能を抑えることで、IoTや産業用途に最適化する目的で検討された通信方式です。スマートウォッチなどのウェアラブル端末や監視カメラなどのライトな通信ニーズへの採用が見込まれています。スマートホームやヘルスケア分野、産業機器など、さまざまなシーンでの5Gの活用がより身近になっていきます。

MIMO（マイモ）とは、送信側と受信側で複数のアンテナを用意し、複数に分割された異なるデータを同時に送信、また受信をして通信速度をあげる技術です。
その発展型であるMassive MIMO（マッシブ マイモ）は、多数のアンテナを利用してビームフォーミング（電波の放射技術）などを実現し、従来複数人でシェアしていた電波を、ひとりひとりに割り当てることができます。そのため、通信速度が遅くなりがちだった駅や繁華街などの人が多く集まる場所にも快適なモバイル通信を提供することができます。

ネットワークスライシングとは、1つのネットワークを仮想的に分割（スライス）する技術です。スライスされたネットワークはモバイルでの高速大容量ダウンロード、自動運転に必要な低遅延、複数デバイスでの多接続など、異なるさまざまな要件に合わせて構築されることで最適化されたネットワークを実現します。

MEC（メック）とは、ユーザーの使うデバイスにより近い場所にサーバーの代わりをするコンピューターを置くことによって、通信の効率化を図る技術です。ユーザーに近い場所でデータ処理が行われるため、低遅延を実現することができます。

• ネットワークスライシング・MECは今後導入予定の技術です。