フェムトセルのしくみ
ホームアンテナFT、ホームアンテナFT(4G LTE)で利用するフェムトセル機器の仕組みを詳しく解説します。
フェムトセルのしくみ
半径数十メートルの狭い範囲をカバーする基地局の通信エリアです。通常の基地局は半径数百メートル~十数キロメートルの広範囲をカバーしますが、電波の特性から建物の奥や地下では電波強度が弱くなる場合があります。
このような屋外基地局からの電波が届きにくい住宅内など向けに作り出す小さな通信エリア、これがフェムトセルです。
フェムトセルのメリット
屋外基地局からの電波が届きにくい住宅内などの電波を改善し、携帯電話をつながりやすくすることができます。※1また、フェムトセルは住宅内など、限られたエリア内にいる人で電波を占有できるメリットがあります。
基地局と携帯電話の関係がほぼ1対1に近くなるため、いつでも快適に使うことができます。
- ※1BBサービスの通信品質や周囲の電波状況が変化した場合、そのほか周囲の環境によっては、電波改善効果が十分に得られない場合がございます。
電波改善のしくみ
自宅やオフィスでインターネット接続に使用しているブロードバンド回線にLANケーブルを用いてフェムトセル機器を接続します。
携帯電話側には特別な機器や設定は不要です。
携帯電話はフェムトセル機器とだけ無線通信をおこない、これより先はブロードバンド回線を介してソフトバンクのネットワークにつながります。
高度なセキュリティ
携帯電話からフェムトセル機器までの無線区間は、通常の基地局と同じ“3GPP Ciphering”、これより先の伝送区間は、“IPSec VPN”という暗号化技術により守られています。
また、フェムトセル機器は音声データや通信データを中継するだけなので、通話記録などのログは残りません。
通信区間 | セキュリティ技術 |
---|---|
携帯電話~フェムトセル機器 | 3GPP Ciphering |
フェムトセル機器~ネットワークセンター | IPSec VPN |
基地局の運用者
小型とはいえ、ホームアンテナFT、ホームアンテナFT(4G LTE)で設置するのは携帯電話の基地局。お客さまにはご自宅・オフィスに設置する基地局の運用者になっていただきます。
運用者とは
実際にフェムトセル小型基地局を運用する人のことをいいます。
フェムトセル小型基地局は、電波法に規定される無線局に該当するため、ホームアンテナFT、ホームアンテナFT(4G LTE)ご利用のお客さまを、フェムトセル小型基地局設備の「運用者」として、総務省に届け出なければなりません。
届け出手続きはソフトバンクが行いますが、サービスのお申し込み時に、お客さまには「運用者届出」に関する同意をいただく必要があります。
電波法
電波の公平で能率的な利用をはかるための法律です。1950年(昭和25年)に制定され、放送局などすべての無線局の免許・設備・従事者・運用・監督などについて規定しています。
運用者となるお客さまへの注意とお願い
運用者のお客さまには、ソフトバンクの指示のもと、機器の操作や管理をしていただきます。
お客さまが勝手に機器の電源を切ったり、移動したりしてはいけません。
電波法に反した行為を行ったお客さまは、ご利用を停止させていただく場合があります。