NVIDIA GTC 2025現地リポート:AIの未来を探る5日間、会場の熱気をリポート

2025年4月8日掲載

キービジュアル

こんにちは。ソフトバンクの松田です。

今回は、2025年3月17日から5日間にわたって開催されたNVIDIA GTC(GPU Technology Conference)に、ソフトバンクの社員が現地参加し、その革新的な技術を直接体感してきました。何回かに分けて未来を見据えた最先端の情報をリポートします。

NVIDIA GTC(GPU Technology Conference) とは、AIの最先端技術を活用した取り組みを紹介するNVIDIA最大のカンファレンスです。世界中のIT企業や技術者、業界のリーダーたちが集結し、最先端のテクノロジーについての基調講演や展示会場におけるデモンストレーションが行われます。

本記事では、会場の熱気、基調講演の様子やNVIDIA本社訪問の様子をリポートします。

続編では、さらに具体的な企業出展ブースや、その他の会場の様子などについてお伝えする予定です。お楽しみに。

目次

はじめに

サンノゼの街が緑色に染まる3月。世界中のAI関係者が一堂に集う「NVIDIA GTC 2025(以下、GTC)」が2025年3月17日~3月21日(米国時間)で開催されました。「AI Woodstock」とも呼ばれるこのイベントはまさにAI業界最大の祭典。今年は昨年の倍以上となる25,000人以上が現地参加し、オンラインを含めると30万人もの参加者になると事前発表されています。私も5日間にわたるカンファレンスに参加し、最新のAI技術と未来の可能性、会場の熱気を肌で感じてきました。

GTC 会場の様子

メイン会場となったサンノゼ・コンベンションセンターは、まさにAIの祭典にふさわしい熱気に包まれていました。連日大盛況で歩き回るのも困難なほどの人で溢れかえっていました。

GTC会場周辺は一般道路も封鎖され、GTCののぼり旗が街の至るところに設置されていました。

大人気セッションは20分前から並ばないと会場内に入れないほどでした。

お昼はランチ等を楽しむことができ、夜はまるでお祭りのような雰囲気でした。

Jensen Huang(ジェンスン)氏のキーノート(基調講演)

イベントの2日目には、NVIDIAのJensen Huang氏によるキーノート(基調講演)が開催されました。Jensen Huang氏はSAP Centerに集まった数千人の聴衆を前に、「AIは転換点を迎えている」と力強く宣言し、その未来を見据えた力強いメッセージは多くの参加者に深い印象を残しました。

基調講演の会場であるSAPセンター。GTCメイン会場のサンノゼ・コンベンションセンターから車で10分ほどのところにあります。

基調講演は午前10時開始でしたが、Jensen Huang氏を一目見ようと、午前8時の時点ですでに長い行列ができていました。

会場内の様子。3階席まで全て埋まる大盛況ぶりでした。

10時に開幕!と思いきや、Jensen Huang氏が突如、開幕前に登場。何やらおもちゃを持ち出し、観客に向けてサプライズの演出を行っていました。

10時に開幕!と思いきや、Jensen Huang氏が突如、開幕前に登場。何やらおもちゃを持ち出し、観客に向けてサプライズの演出を行っていました。

その後、Jensen Huang氏がNVIDIA創業時の話から、現在のAIの驚異的な進化について語りました。

その後、Jensen Huang氏がNVIDIA創業時の話から、現在のAIの驚異的な進化について語りました。

現在の生成 AIから、この先のAI エージェントやフィジカル AIへとつながるAIの進化についても語りました。

AIの推論性能について。スループット(処理能力)(縦軸)と回答の速さ(横軸)の関係性が図示されました。こうして図式化されると関係性がとても分かりやすいです。

GPU製品ロードマップの紹介がなされました。

「Blackwell Ultra」「Rubin」「Rubin Ultra」「Feynman」(AI技術の進展に対応するために開発されたGPUアーキテクチャー)が発表されました。 

「DGX Spark」は隣のノートPCと比較してもとても小さいのが分かります。

発表会の最後には、ヒューマノイドロボット開発のためのフルカスタマイズ可能なオープンな基盤モデルを発表。Disney Researchが開発した「BDXドロイド」が基調講演に登場し、会場も大盛り上がりでした。

発表会のまとめ。「BDXドロイド」も一緒に見守ります。 発表会のまとめ。「BDXドロイド」も一緒に見守ります。

今回のキーノート(基調講演)では、ここに上げたもの以外にも、これからのAI技術を飛躍的に進化させるための技術が多数発表されました。

キーノート(基調講演)の模様はNVIDIA社からもアーカイブが公開されています。日本語字幕(YouTubeの設定で字幕をオンにしてください。)もついてますので、ぜひ一度視聴し、最新のAI技術と未来の可能性について感じてみることをオススメします。

【YouTube】GTC March 2025 Keynote with NVIDIA CEO Jensen Huang

【番外編】NVIDIA本社

なんと今回、NVIDIA様のご厚意により、NVIDIA本社にも訪問させていただきました。GTCの会場から車で15分ほどのサンタクララにある本社は、「Endeavor」「Voyager」と呼ばれる大きく2棟の建物で構成され、非常に開放的な空間が広がっていました。

大きな2棟の建物が並んでいます。左手前が"Endeavor" 右奥が"Voyager"。 大きな2棟の建物が並んでいます。左手前が"Endeavor" 右奥が"Voyager"。
Voyagerの中。柱や壁が少なく、とても開放的な空間が広がっています。 Voyagerの中。柱や壁が少なく、とても開放的な空間が広がっています。
VoyagerとEndeavorをつなぐ中庭。自然を基調としており、とても気持ちがいいです。 VoyagerとEndeavorをつなぐ中庭。自然を基調としており、とても気持ちがいいです。
今回GTC 2025に参加したソフトバンクのメンバー4名でNVIDIAロゴの前で一枚。参加メンバーは左から坂田、小林、松田(筆者)、金田。 今回GTC 2025に参加したソフトバンクのメンバー4名でNVIDIAロゴの前で一枚。参加メンバーは左から坂田、小林、松田(筆者)、金田。

さいごに

今回、GTCとNVIDIA本社の訪問を通じて、AIがもたらす未来の可能性と熱気を肌で感じ、技術の進歩と社会への影響について深く考える機会を得ました。また、AIが単なる技術革新を超えて、私たちの社会や生活を根本から変える可能性を秘めていることを強く実感しました。自動運転車やロボット、エネルギー効率の高いデータセンターなど、これまでSF小説の中でしか描かれなかったような技術が、現実のものとなりつつあります。

こうした時代の変遷を肌で実感できることに今からワクワクが止まりません。

本ブログの続編では、さらに具体的な企業出展ブースや、その他の会場の様子などについてお伝えする予定です。お楽しみに。

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