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在宅勤務をはじめとしたテレワークの普及、出社する社員数が減ったことに伴うオフィスの移転など、コロナ禍を経て企業のあり方は大きく変わりました。個人においても、キャリアに対する考え方が多様化し、スキルアップのための学習意欲が高まっているようです。 今回のブログでは、個人・企業の両方が必要としているリスキリング(学び直し)について、ソフトバンク株式会社の源田が語ります。
ソフトバンク株式会社
コーポレート統括 人事本部 本部長 兼 組織人事統括部 統括部長兼 未来人材推進室 室長 兼 ウェルネス推進室 室長
1998年入社。営業を経験後、2008年より現職。ソフトバンクユニバーシティおよびソフトバンクアカデミアの責任者、SBイノベンチャー・取締役を務める。
教育機関でのキャリア講義や人材育成の講演実績など多数。日本の人事部「HR アワード 2019」企業人事部門 個人の部 最優秀賞 受賞。
キャリアに対する考え方の変化について、源田は次のように話します。
「企業に来ることが減り、通勤時間や企業の人たちと接していた時間が少なくなり、コロナ禍では自分を見つめなおす時間ができました。
自身のキャリアを考える中で、まだまだ市場価値を意識してる人は多くありません。
社内の評価ももちろん大事ですが、自分自身は世の中に対してちゃんと貢献できる人材かどうか、つまり市場価値を確認することは、やったほうがいいと思っています。
これまでに起こった出来事を客観的に振り返るなどして、自分自身を知ることが実はキャリアを考えるときのスタートです。
自分に何ができるのか、どんな性格で何を目指してるのか、自分自身はまさに何者なのか。これらを、ちゃんと自分で言えたり感じられたりすることが、本当にキャリアの最初のステップです。
5年も10年も20年も働いていたら、世の中から自分がどう見られているか、世の中に対して自分がどう貢献できているのかといった価値が測れなくなってくる。だからこそ自分を見つめなおして意識することは、大事な第一歩なのです」(源田)
「昔とは異なり、『管理職を目指すぞ』のような単純な話でキャリアを考えることは難しくなっています。
何の仕事をやりたいか、その達成感、仕事を通して社会へ貢献している実感をどう持てるかのほうが大事だと考える人が増えているのです。
また、テクノロジーの発展によって、これまでの経験やスキルが今後も通用するとは限らない状況になっていることも一因です。
人生100年時代と言われる中で、1つのスキル、1つの経験でキャリアを終えることは、もはや現実的ではありません。
そんな時代で、自分が生き生きと働いたり、周りから認められたり、ちゃんと社会に貢献できるだけの実績を出したりするためには、リスキリングやリカレント教育(仕事で求められる能力を磨き続けていくこと)で成長し続けるということが必要ですし、すでに個人もそのために必要なことを求めています」(源田)
「コロナ禍で対面コミュニケーションが減った影響かもしれませんが、漠然とした不安を感じ、将来に向けて何か学習を始めなくてはいけないという動きが出てきています。実際、その意欲向上と同時に、リスキリングやリカレント教育に向けた学習時間も増えています。
ソフトバンクの研修を見ていると、特にAI系の学習内容が人気ですね。
アンケート結果でも、学びたいことの上位に挙がりますし、研修や講演会の満足度も高い傾向にあります」(源田)
AIを活用できる人材について、源田は次のように語りました。
「人事としても『高いITスキルを事業に活用できる人材』の育成が重要なミッションになっています。
その背景として、大きく2つの理由あります。
①DXやAIによって新しいビジネスを生み出すために人材が必要であるため
②今後日本のIT人材が不足していく中で、採用だけでは不十分であるため
高いITスキルを持つ人材を採用することは可能です。しかし、彼らが事業において活躍できるかというと、必ずしもそうではありません。
例えば、ある事業でAIの活用を推進するとき、AIの知識やスキルだけでは、事業プロセスのどこにAIを活用すれば変革が起こせるのか分かりません。最新のテクノロジーの知識がある社員だけでチームを作っても事業への理解がなくては、プロジェクトの完遂は困難です。
そのため、事業への理解と、AIなどテクノロジーに対する知識やスキルを併せ持った『AI人材』が重要になっています」(源田)
AIを活用できる人材を確保するためには、どういった取り組みが必要なのでしょうか?
高度なスキルを持つ人材を採用することも重要ですが、源田が語ったように、それだけではいけません。社内の人材育成も並行して取り組むことが必要です。
人材育成にあたって管理職が理解しておくべきことや、育成に必要なことはダウンロード資料でご確認いただけます。
AI人材育成のために
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