O2O2O「臉臉(Lian Lian)」のニューリテール事例

2020年3月11日掲載

日本でもそうであるように、中国の多くの都市で、ショッピングモールに人が集まります。以前はごった返していたのですが、近年の(生鮮)EC普及の波の中で利用者は明らかに減ってきているように見えます。

リアル店舗よりECのほうが安くなってしまいがちですが、それでもネットとリアルで最低価格を揃えるなど、努力もしています。とはいえ価格にうるさい中国人はどうしてもECサイトで買いがちです。

言わずもがなショッピングモールの強みもあります。様々な魅力的な店舗が並んでいて、実際の商品にふれることができ、気付きがあるという点です。リアル店舗の本屋では、本との出会いがあります。それがショッピングモールの商品に広がったといえるわけです。

「臉臉(Lian Lian)」のシステム「2元閃店」

ショッピングモールを楽しんでもらうために、中国全土のショッピングモールで導入されているのが「臉臉(Lian Lian)」という企業による「2元閃店」という仕組みです。

ショッピングモールの入口に2元閃店の巨大モニターが設置されています。設置されたのは最近ではないですが、ネットとリアルの連携手法として紹介します。

2元閃店の大きな画面の中央にはQRコードが掲載されています。またそれを囲むように、無数の店舗や商品のアイコンが並んでいます。何か特典があるんじゃないか、そう感じられる画面です。

QRコードをスキャンすると、スマホ上でそのショッピングセンターの会員登録を強いられます。会員登録が終了すると、2元か、そのショッピングセンターの100ポイントで1回簡単なゲームをプレイできます。

そのゲームの結果により、巨大画面にあるアイコンと連動して、様々な割引チケットが貰えるという仕組みです。iPhoneやダイソンの製品を特賞にしつつ、ファストフードでのポテト1食などスナック類のアイコンが多く並んでいます。当たるとその商品アイコンを出している店舗で景品を引き換えられるわけです。

家電系大手ショップの「蘇寧易購」も導入したことがありました。ショッピングモールの会員登録のプロセスの代わりに「蘇寧易購」のアプリをダウンロードしてもらうのです。これにより、万単位で「蘇寧易購」の利用者を増やすことにも成功しました。

各種報道によると、各地のモールでそれぞれ数日で数万人程度がこのキャンペーンを利用しています。またゲームの景品マスに積極的に商品を置いた「三只松鼠」には、キャンペーン期間に3200人がキャンペーンの影響で店舗を訪れたとのことです。

中国で普及する「O2O2O(Offline to Online to Offline)」の流れ

臉臉には別の使い方もあります。多くの人から資金を受け付けて、受付人数がいっぱいになったら申し込んだ人の中から1人に商品をプレゼントという、くじ引きのようなシステムです。

こうした仕組みを臉臉は「O2O2O(Offline to Online to Offline)」としています。つまり現地(オフライン)でスマホを利用して遊んでもらい(オンライン)、再度オフラインで買い物をしてもらおうというものです。中国のネット業界全般でもO2O2Oという言葉が多少普及しています。

日本でもショッピングセンターやデパートのポイントがあり、ポイントがたまると、そこで使える商品券に買えることができるというシステムが随分前から導入されています。中国でもあるにはあるのですが、日本と比べてもなかなか普及しなかったように思えます。それを引き寄せることができたのは、目で見て楽しいインタラクティブな仕掛けがあるからではないでしょうか。またサイト会員登録への誘導もできるのがこのシステムの利点です。

日本でもインタラクティブコンテンツを活用した現地での客寄せの仕掛けは作れるのではないでしょうか。

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