【イベントレポート】SB Tech Festival 2022開催レポート

2021年1月24日掲載

2022年1月13日、ソフトバンクのエンジニア有志を中心にした技術コミュニティ「SB Tech Night」の大規模イベント「SB Tech Festival 2022」が開催されました。

SB Tech Nightとはソフトバンクのエンジニア有志によって2021年4月に立ち上げられ、これまで「クラウド&IoT」「AI/ML/DL」「MaaS」など、さまざまな分野で活躍するエンジニアが自身の研究結果などを発表してきました。

今回は「通信だけじゃない ソフトバンクの多様な技術を大公開」というテーマのもと、他ソフトバンクグループの多数のエンジニアが参加し、6時間のイベントで合計18のセッションが行われました。

本記事では全セッションの概要をレポートします。

目次

ソフトバンクの先進技術への取り組みを紹介

第一部はテーマは「ソフトバンクが取り組む先進技術」について。スマートシティ、AI、MaaSなどの技術が紹介されました。主な講演内容を紹介します。

ソフトバンク本社がある竹芝地区スマートシティ化計画

ソフトバンク本社がある竹芝地区スマートシティ化計画 ソフトバンク本社がある竹芝地区スマートシティ化計画

IT-OTイノベーション本部 の ソリューション企画部 部長の宮田聡さんはソフトバンク本社ビルのスマート化や竹芝地区のスマートシティ化の取り組みについて説明発表しました。

2020年秋にソフトバンクが本社を移転した東京ポートシティ竹芝(東京都港区)では、ビル内のさまざまなデータをAIカメラやセンサーによって収集し、リアルタイムに活用できるデータプラットフォームをクラウド上に構築しています。

エッジ × クラウドが生み出すAIソリューション

テクノロジーユニット AI戦略室 原聡志さんは「エッジデバイスとクラウドを組み合わせたAI分析」について発表しました。 エッジデバイス側でAI推論を行い、推論結果の二次的な分析結果をクラウド上で行うことで、お互いの特徴を活かしながら、よりスピーディで高精度な分析が可能になるようです。

AIプロジェクトの「PoC止まり」を解決する取り組み

テクノロジーユニット AI戦略室 木之下 滉大郎さんは「AI-OCRプロジェクトをPoCで終わらせないために」というタイトルで、AIを活用したサービスを開発する際の課題と解決策について発表しました。

木下さんは開発時のさまざまな課題を解決する方法として「適切な業務運用フローの整備」「実データを使わないAI学習」「マイクロサービス基盤でのAPI提供」「ユーザがより使いやすい環境の整備」の4つを挙げ、自身が経験したAI-OCRプロジェクトの体験談も紹介しました。

自動運転バスを動かすMaaS技術

BOLDLY株式会社 CTO 須山温人さんは「自動運転バスを動かすMaaS技術」について発表しました。 BOLDY(ボードリー)はさまざまな地域で自治体と連携した自動運転バスの運航を行っております。講演ではBOLDLYが提供する自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher」の裏側の技術について詳しい説明が行われました。

空飛ぶ基地局「HAPS」で人類未踏領域に挑む

テクノロジーユニットの西原純さんは「空飛ぶ基地局で人類未踏領域に挑む」というタイトルで成層圏を飛行する無人航空機を利用した通信プラットフォーム「HAPS」の取り組みを発表しました。 成層圏に位置する通信プラットフォーム HAPSの無人航空機は太陽光エネルギーを電力として、機体重量も大型航空機の100分の1以下のため、1回のフライトで最大6カ月間の飛行が可能になるようです。化石燃料を利用せずに飛行するため、一般航空機と比較して環境への負荷も抑えることができるようです。

AIで空間を自由に結ぶトラッキング光無線技術

テクノロジーユニット 今井弘道さんは「AIで空間を自由に結ぶトラッキング光無線技術」というタイトルで発表しました。5Gの次の世界「6G」では電波による通信だけでなく、光による通信が重要な技術となっていくようです。光通信は有限資源である電波を節約することができるため、持続可能な社会の実現にも貢献できると今井さんは語り、ソフトバンクが独自開発した画像認識AIによる「トラッキング光無線技術」の取り組みを紹介しました。

最新技術デモンストレーション

第一部のセッション終了後にはソフトバンク本社にある「Executive Briefing Center(EBC)」より技術者の熱のこもった最新技術デモンストレーションをライブ配信しました。

第二部は「パブリッククラウド」の技術を紹介

第二部のテーマは「パブリッククラウド」について。Amazon Web Serivices(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、Alibaba Cloudなどのパブリッククラウドの構築や運用に関わるエンジニアによる講演が行われました。

AzureのGPU 技術

ソリューションエンジニアリング本部の鈴木 岳彦さんはGPUをテーマに講演。Microsoft Azureが提供しているGPUサービスの紹介やデモンストレーションを行いました。

Google CloudではじめるMLOps入門

ソリューションエンジニアリング本部の小川潤さんは「Google CloudではじめるMLOps入門」について発表しました。Googleの考えるMLOpsとは機械学習のシステム開発(Dev)とシステム運用(Ops)の統合を目的とする手法です。MLシステムには「継続的な学習・配信」「複数の異なる目標のバランス調整やメンバーとの意思疎通」「信頼とスケーラビリティ」などの課題がありますが、Google Cloudの統合AIプラットフォーム「Vertex AI」を利用することで効果的なMLOpsが実現できるようです。

AWSの大容量ログ可視化でビッグデータ活用

ソリューションエンジニアリング本部 葉山 恵一さんは「ビッグデータ活用の第一歩、AWS環境での大容量ログ可視化」について。AWSを利用したことがない方でもビッグデータ分析を行う方法について発表しました。

AWS SAMで作るバス予約Lineアプリ

クラウドエンジニアリング本部 西川 耕平さんは「AWS SAMで作るバス予約LINEアプリ」について発表。AWSのサーバーレスサービスにて開発した自動運転バス予約アプリのインフラ構成などを紹介しました。

ダブルイレブンを支える技術2021

クラウドエンジニアリング本部 吉村真輝さんはアリババグループが毎年11月11日に実施している世界最大規模のショッピングフェスティバル「ダブルイレブン」を支えるAlibaba Cloudの技術について紹介しました。

第三部は若手セッション

第三部はソフトバンクに所属する若手エンジニアを中心に発表が行われました。

爆速1dayスプリント ~ソフトバンク新入社員のアジャイル実践

テクノロジーユニット 古川広一さんはソフトバンクの2020年度新入社員研修で行われた問題解決型学習(Project Based Learning、PBL)の取り組みについて発表しました。

モデルベースインターフェースデザイン

テクノロジーユニット 中井 崚日さんは「モデルベースインターフェースデザイン」をテーマに発表し、ソフトバンク社内の物流管理システムを「オブジェクト指向UI(OOUI)」によって改善した事例などを紹介しました。

Webとエッジコンピューティングのこれから

テクノロジーユニット森岡 優一さんは「Webとエッジコンピューティングのこれからについて話そうじゃないか」というタイトルでSSR(Server Side Rendering)のパーソナライズとSSG(Static Site Generator)の高速配信の両方の技術を実現する「Edge Functions」の有用性について発表しました。

ボケ・ツッコミを入れて返す対話型エージェント

ボケ・ツッコミを入れて返す対話型エージェント

テクノロジーユニット 呉 健朗さんは「ボケ・ツッコミを入れて返す対話型エージェント」というタイトルでSiriやAlexaなどの対話型エージェントとユーモアなやり取りを実現する対話システムについて発表しました。

P4によるデータプレーンプログラミング

テクノロジーユニット 熊谷 渉さんはオープンソースのデータプログラミング言語「P4(Programming Protocol-Independent Packet Processors)」を活用したユースケースについて発表しました。

私のSRE探求

テクノロジーユニット 北崎 恵凡さんは「私のSRE探求」というタイトルで、ネットワーク保守運用現場におけるソフトバンク流のSRE(Site Reliability Engineering)について発表しました。

今回の登壇資料の一部はこちらからご確認いただけます。

次回のテーマは「NTN/非地上系ネットワーク」

次回のイベントは3月10日に「SB Tech Night 06 NTN/非地上系ネットワーク」が開催されます。ソフトバンクでも注力しているNTN(Non Terrestrial Network、非地上系ネットワーク)について、さまざまなセッションが行われるようです。

イベントの詳細はconnpassのイベントページをご覧ください。

3/10開催!SB Tech Night #6 NTN/非地上系ネットワーク

NTN事業に実際に携わるエンジニアの発表を楽しみにしてください。

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