Google Cloudの組織機能 〜組織なしプロジェクトの移行編〜

2023年4月10日掲載

キービジュアル

皆さんこんにちは!ソフトバンクでソリューションアーキテクトをしている長岡です。

前編の記事ではGoogle Cloudの組織があるとどのようなメリットがあるのかを解説しました。後編では組織に所属しない野良のプロジェクトを組織に移動する手順を解説します。

目次

1.はじめに

組織なしプロジェクトは、組織にリンクされていないプロジェクトで、個人アカウントやチームのアカウントが作成したプロジェクトです。今回は、組織なしプロジェクトを組織配下に移動する方法について解説します。

2.シナリオ

<前提>
・移行元プロジェクトは組織に属さないプロジェクトである

<プロジェクト設計>
■移行前(図1)
・移行元プロジェクト(組織なし):refreshing-cat-2302207
・移行先組織:組織ID275735759727


pic1

■移行後(図2)
・移行先組織:組織ID275735759727
・refreshing-cat-2302207

pic2

3.手順

・移行元プロジェクトで”IAMと管理“を表示
・移行元プロジェクトでプロジェクトを操作するユーザーに以下権限を付与
①ProjectIAM管理者
②プロジェクト移動

pic3

・移行先組織で”IAMと管理”を表示
・移行先組織で移行元組織でプロジェクトを移行するユーザーに対して、以下権限を付与しユーザーを作成する

①プロジェクト作成者

pic4
 

・リソースの管理コンソールにアクセス(https://console.cloud.google.com/cloud-resource-manager)
・移行したい組織を押下した状態で、移行ボタンを押下
・ペインが表示されるので、移行先組織をプルダウンで選択
・移行ボタンを押下

pic5

以上の数ステップでプロジェクトの移行が完了しました。試しにGoogle Cloud管理コンソールで組織配下にプロジェクトが入っているかをご確認ください。

4.まとめ

この記事では、Google Cloudの組織なしプロジェクトを組織配下に移動する方法を説明しました。

組織なしプロジェクトを組織配下に移動させることで、チームのコラボレーションやセキュリティ管理が向上し、Google Cloud Platformをより効果的に活用できるようになります。今後もGoogle Cloudの機能を最大限に活用して、ビジネスやプロジェクトの成功につなげましょう。

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