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皆さま、こんにちは。
2024年12月14日に、Google Cloud から新しい AI プラットフォームの Agentspace が発表されました。
Agentspace ではどのような機能があるのか、どのようなことができるのかは別記事で紹介しました。
今回は Agentspace のアプリの作成手順を権限の付与から動作確認まで分かりやすく紹介します。
これから Agentspace を使ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください!
※今後、ユーザーインターフェース および仕様などが変わる可能性がありますのでご留意ください。
Google Agentspace は、2024年12月にGoogle Cloud が発表した、企業向けの AI エージェントプラットフォームです。Google の生成 AI 技術、特に Gemini を活用し、社内の様々な情報源から必要な情報を見つけ出す検索機能と、自然言語の指示で Google Agentspace が代わりに複雑な作業をおこなうことのできる AI エージェント機能を備えています。
Agentspaceは、Vertex AIにあった検索機能とエージェント機能が独立し、さらに拡張したようなサービスだとイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
Agentspace の機能詳細については他の記事「Agentspace とは?何ができる? Agentspace の機能紹介!」にて紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
Agentspaceで開発するアプリのことをAgentspaceアプリと呼びます。
今回作成するAgentspaceアプリは、Google Cloud Storageの中にある検索対象のファイルに関して、対話型チャットで質問できるような簡単なアプリを作成していきます。
このアプリの作成を通して手順を解説します。
まず、アプリを作成する前に、アプリ・データストア作成とアプリを使用するために必要な権限を付与します。
Google Cloud コンソールの「IAM と管理」にて [+アクセスを許可] をクリックします。
表示されるポップアップに権限を付与するアカウントと、必要な権限を入力して [保存] をクリックします。
※権限の付与は IAM のオーナー権限を持つアカウントを使用してください。
付与する権限は以下になります。
データストア、アプリを作成するのに必要な権限:
アプリにクエリを実行するために必要な権限:
これで権限の付与は完了です。
では、アプリを作成していきます。
AI Applications(旧 Agent Builder)にて [アプリを作成する] をクリックします。
[エンタープライズ検索とアシスタント] を選択します。
アプリ名、会社名、リージョン、階層を設定して保存をクリックします。
※階層の種類によってアプリの機能が異なります。
「検索」では検索機能のみですが、「検索+アシスタント」ではアシスタント機能(Gmail の送信、Google カレンダーの作成など)を使用することができます。
今回は「検索+アシスタント」で作成をしていきます。
次にデータストア選択画面の [データストアを作成] からデータストアの作成をします。
データソース毎で作成方法が違います。今回は Google Cloud Storage をデータソースとした場合の作成方法を1例としてご紹介いたします。
また、接続できるデータソースは、
の多くから選択することができます。
データストアの選択画面で [Cloud Storage] を選択します。
Google Cloud Storage のバケットを指定して [続行] をクリックします。
データストア名を入力して、[作成] をクリックしてデータストアの作成は完了です。
最後に作成したデータストアを選択後、作成をクリックしてアプリ・データストアの作成は完了です!
今回は動作確認用の資料として、以下の資料を使用しています。
引用元:ソフトバンク株式会社 2024 年 3 月期 決算説明会資料
先程データストアに指定したバケットにアップロードしたファイルが検索対象となりますので、検索対象のファイルはバケットにアップロードします。
では、早速アプリが正常に動作するか確認してみましょう。
※アプリが使用できるようになるまで1〜2分ほどかかります。
プレビュー画面にて質問を投げてみます。
質問:営業利益は何%増加しましたか?
回答:
資料該当箇所:
正確な回答が返ってきました!
また、回答生成のために参照された資料はコンテキストに含めることができたり、レビューとして表示することができます。
また NotebookLM に資料を追加することもできます。NotebookLM の詳細については別記事にて紹介予定です!
いかがでしたでしょうか。今回は Agentspace の作成手順を1からまとめました。
Agentspaceでは、このように簡単に企業向けのアプリを作成できることが伝えられたかと思います。
Agentspace では多くのデータソースの接続をすることができ、接続したデータソースの中から回答生成に使用するデータソースを自由に選択できます。また Gmail の生成、Google カレンダーの設定など多くの機能を使うことができますので、企業の生産性向上に大きく寄与できると感じています!
公開時点では、限定的な企業向けに早期アクセスが提供されている段階で、一般のユーザーはまだライセンスを購入できない状況ですが、2025年4月9日から開催されるGoogle Cloud Next 2025 にてなんらか発表されるのではないかと楽しみにしています。
公開されたらぜひ皆さんも利用してみてください!
今後もソフトバンクのテックブログで、多くの機能の詳細を紹介していきますのでお楽しみに!
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