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公開日:2022年3月3日

節約

引越しで電気代が安くなる?一人暮らしもおトクに

引越しで電気代が安くなる?一人暮らしもおトクに
引越しで電気代が安くなる?一人暮らしもおトクに

春は入学や就職、転勤などで新生活が始まるという人も多いもの。特に、引越しで一人暮らしを始める人や新しい土地へ向かう人にとっては、ワクワクした期待とともに慣れないことへの不安もあるのではないでしょうか。
引越しをすると日々の生活環境が変わるだけでなく、電気・水道・ガスといった暮らしの基盤となるライフラインも新しくなりますが、新生活をスムーズに始めるためにはさまざまな手続きが必要です。

そこで、「電気」について知っておきたい引越しの際の手続きをはじめ、電気契約に関するプランの見直しや家電製品などに関するおトクな情報をご紹介します。
引越しを機会に電気代を節約できる可能性も高いので、記事を参考に検討してみてはいかがでしょう。

電気の引越し手続きには何が必要?そのタイミングは?

電気の引越し手続きには何が必要?そのタイミングは?
電気の引越し手続きには何が必要?そのタイミングは?

引越しの際の電気の手続きでまず知っておきたいのは、これまで住んでいた家(旧居)の電気使用停止と、引越し先の家(新居)の電気使用開始という2つの手続きが必要だということです。
これらの手続きがスムーズに行われないと、切り替え時期がずれ込んでしまうこともあります。停止の手続きが遅れた場合には、引越した後で退去した前の家の電気料金を余計に支払うという事態にもなりかねません。

基本的に電力会社では、前回の検針日から検針日の前日までを1ヵ月の電気料金としており、その間に引越しの日を迎えた場合は日割り計算ができるようになっています。きちんと計算して、払い過ぎなどの無駄を出さないことも節約のひとつです。

電気の利用手続き、停止と開始のタイミングはいつ?

電気の使用停止や開始の手続きは、1ヵ月先までの申し込みが可能です。余裕をもって手続きが行える引越し日の1ヵ月前から、遅くとも3日前(できれば土日をのぞく1営業日前)までの間に電力会社へ連絡をしておきましょう。

申し込みの連絡は、インターネットと電話で行えます。インターネットでは電力会社のホームページにアクセスするだけなので24時間いつでも申し込みができて便利ですが、引越しの日程が迫っている場合は受け付けてもらえないこともあるので注意が必要です。

電話で申し込む場合はコールセンターなどで直接伝えられるため、当日でも受付可能という所が多いのですが、3月から4月などの引越しが多い繁忙期には混雑で電話がつながりにくいこともあります。また、受付時間が限られているので、つながらないまま対応時間を過ぎてしまうと、翌日の受付開始までかけ直せないというタイムロスが出てしまいます。
どちらの方法にしても、早めに行っておけば引越し当日に電気の使用を停止できるので安心です。

退去する旧居の電気使用停止手続き

電気の使用を停止するときは、現在住んでいる家で契約中の電力会社に連絡して使用停止の手続きを行います。
インターネットでも電話でも手続きは可能ですが、解約時にはいずれも以下のような情報が必要となります。すべての情報を手元に準備した上で、手続きを始めましょう。

  • 現在住んでいる家の住所
  • 氏名
  • お客さま番号※1
  • 退去日(電気の供給を停止する日)
  • 引越し先の住所
  • ※1
    「お客さま番号」は、検針票(電気ご使用量のお知らせ)や電気料金領収証などで確認することができます。

引越し先でも同じ電力会社を利用する場合は、旧居での電気使用停止と新居での電気使用開始をまとめて申し込むことができるので、引越し先のエリアで使用する電力会社について前もって確認しておくことも大切です。
電気の供給を停止する際に、立ち合いは必要ありません。また、退去時には万一の漏電事故などの場合を考えて、必ずブレーカーは落としておきましょう。

引越し先・新居の電気使用開始手続き

新居で電気使用を開始するときも、手続きには以下のような情報が必要となります。電気使用開始に必要な手続きは、インターネットで行うか、新居に備え付けられている「電気使用申込書」に必要事項を記入してから郵送してください。使用開始まで3日以上の猶予がある場合、インターネットから行った方が手続きに時間がかからず早く済むようです。

  • 契約者の氏名
  • 電気を使用開始する住所
  • 電気の使用開始希望日
  • 支払い情報
    (銀行口座・クレジットカードなど)※2
  • 希望する電気料金プラン
  • ※2
    ただし、請求書払いの場合は不要です。

実際に電気の使用を開始する方法は、新居の電気メーターのタイプによって違います。引越しをする前に、どのタイプの電気メーターなのか、必ず把握しておきましょう。

従来型の電気メーターの場合は、玄関脇などに設置されている分電盤で、アンペアブレーカー→漏電遮断器→配線用遮断器の順に、つまみを「入」にしてください。スイッチが入れば、すぐに通電します。

電気メーターが「スマートメーター」という新タイプの場合は、事前に使用開始手続きが済んでいれば、ブレーカーの操作なども行わずに電気が使えます。スマートメーターは、電力会社から通電の停止・開始が遠隔操作で行われるため、契約さえ済んでいれば、引越し当日に使えるように自動で設定されます。しかし、申し込んでから開通まで2営業日ほどかかることがあり、引越し前の申し込みを忘れると通電に時間がかかるので、注意が必要です。

新居で電気の使用を開始する場合も、基本的には立ち会い不要です。手続きなども早めに済ませておけば、引越しと同時に快適に電気を使うことができます。
電気メーターのタイプに合わせて電気使用開始手続きを速やかに行い、新生活をパッと明るくスタートさせましょう。

引越しは電力会社の見直しを行うチャンス!

引越しは電力会社の見直しを行うチャンス!
引越しは電力会社の見直しを行うチャンス!

引越し先で電気が使えるようになれば生活には問題ありませんが、実は引越しのタイミングというのは契約する電力会社を見直すチャンスであるということをご存じでしょうか?

これまで家庭や商店向けの電気は、各地域の電力会社(東京電力・関西電力・中部電力など10社)だけが扱っており、自由に電気を購入することはできませんでした。
しかし、2016年(平成28年)に電力が自由化されて以降は、契約する電力会社を複数の事業者から選ぶことができるようになったのです。今では、新規参入して「新電力」と呼ばれる会社が、全国各地で749社にものぼります(2022年2月21日現在)。

自分のライフスタイルや価値観に合った電力会社を選ぶ中で、料金プランやサービスをうまく活用して電気代を節約できるケースも増えてきました。
引越しを行えば、必ず電気の使用に関する手続きは発生します。これを機に電力会社の見直しを行うことで、自分に合った新電力でおトクに新生活を始められるとしたら、知っておいて損はないはずです。

それでは、どんな新電力があるのか、またどんな選び方があるのかについて、ご紹介しましょう。

新規参入の電力会社による新たな料金プラン・サービスが続々登場!

「電力の小売全面自由化」で新たな電力会社が誕生することによって、これまでとはどんな違いが出てくるのでしょうか。

ひとつは、時間帯によって変化する時間帯別料金など、多彩な料金メニューから自分のライフスタイルに合わせたプランを選べるようになることです。
また、電気とガスをセットにした割引メニューや家庭の省エネ診断、ポイントサービスの適用など、事業者の特性を生かした新しいサービスが受けられる可能性もあります。
環境問題に関心のある人にとっては、太陽光、風力、水力、地熱といった再生可能エネルギーを中心に発電を行う会社から電気を購入できるのも、電力会社選びのポイントになってくるでしょう。

地元の自治体が運営する会社から購入することで、電気の地産地消も実現できます。さらに、住んでいるエリア外で発電された電気の購入も可能となるため、都会で暮らしていてもふるさとの電気を買うことができるのです。

それぞれの特性を知り、自分のライフスタイルや価値観に合った電力会社を選ぶことで、より快適におトクに電気と付き合える時代がやってきました。

確認しておきたい電気代の見直しポイント

では、実際に電気の契約を見直す場合は、どんな点に注意する必要があるのでしょうか。ここでは、知っておきたい選び方のポイントについて紹介します。

1 基本料金と電力量料金

一般的に電気料金は、毎月定額でかかる「基本料金」と、月々の電気使用量に対して課金される「電力量料金」によって決まります。
電気を多く使う場合は、1kWh(キロワットアワー)あたりの単価が低い電力会社を選べば電力量料金を安く抑えられますし、電気をあまり使わない場合は、基本料金が低い電力会社を選ぶ方がおトクです。家族での生活か一人暮らしか、電化製品の使用頻度はどうかなど、ライフスタイルに合わせて比較してみてください。

2 多彩な料金プラン

電力会社には、さまざまな料金プランが用意されています。例えば一定の電気使用量までは定額になるプランや、電力量料金の単価が夜間や休日などの時間帯によって下がるプランなども出てきました。中には、電気料金の支払い方法をクレジットカードにするとポイントが貯まっていくプランもあります。自分の生活のスタイルに合わせて使いやすいプランを選びましょう。

3 セット契約による割引やポイント加算

ほかのサービスとまとめて契約できるかどうか、というのも見逃せない点です。
ほかの業種と提携している電力会社の場合は、提携企業のインフラサービス・通信サービスなどとまとめて契約することで、割引が適用されることがあります。セット契約にするとポイントが多く貯まる場合もあり、月々の電気代がそこまで変わらなくてもポイント還元率によってはおトクになるケースもあるので、比較してみる価値はあります。

4 アンペア数を確認

ブレーカーの容量によって基本料金が決まるブレーカー契約の場合、電気料金で基本となるのは、契約しているアンペア数です。
契約アンペアの数値は、同時に使える電気の量を表しており、電気使用量が多いのにアンペア数が低いとブレーカーが落ちて停電する恐れがありますし、使用量に比べて設定したアンペア数が高すぎると基本料金も上り費用の負担も増えてしまいます。自分の家の電気の使用量を考えたときに適正なアンペア数になっているか、検討してみましょう。
ちなみに、一般家庭の契約アンペア数の平均は34.88A(アンペア:2015年度末時点)という統計もあるので、電気使用量が少ない家庭では30A、多い家庭では40~60Aを目安として考えることをおすすめします。

これらの見直しポイントを踏まえて、適正なアンペア数や生活時間帯に合わせた、おトクなプランを選んでみてください。

一人暮らしにおすすめのプラン選び

例えば一人暮らしの場合で、考えてみましょう。
政府の家計調査では、単身世帯の平均的な電気代は5,000~6,000円(2021年)というデータがあります。また、先ほどの一般家庭の電気使用量データからみても、単身世帯の契約アンペアは20~30Aというのが平均的なところです。

基本料金と電力量料金について考えたとき、電気使用量の少ない一人暮らしでは、電力量料金が一定額のプランの場合に割高になってしまう可能性があります。これだけ使っても一定金額のままという特典は、電気を使わなくても支払う金額は同じということでもあります。
さらに、基本料金が0円でも、電力量料金が高めの設定になっていれば、やはり割高となります。基本料金も電力量料金も、どちらも低めの料金設定で使える電力会社がおすすめです。

ただ、新電力の事業者によっては最低契約アンペア数が決まっている所もあり、少ないアンペア数ではプランが利用できないこともあるので、注意が必要です。

また、一人暮らしのメリットとしては、自分の生活スタイルに合わせて料金プランが選べるという点があります。
さらに、自分の使っているクレジットカードで支払うと適用されるセット割や、スマートフォンとセットで契約することで月々の割引が発生するプランなども設定できます。

自分のライフスタイルに合った、おトクなプランを探してみてください。

例えば、ソフトバンクの「おうちでんき」なら、以下の窓口で相談・受付ができますよ。
ソフトバンクでんき・ガスサポートセンター 0800-170-3710
受付時間:午前9時から午後8時まで(年中無休)

家電製品も見直して、節電と節約でおトクに引越しを

家電製品も見直して、節電と節約でおトクに引越しを
家電製品も見直して、節電と節約でおトクに引越しを

電気代を見直すにあたって、引越しの際に買い替えを考えている家電製品があれば、それもチェックしてみましょう。型式の古いもので消費電力量が多いものから、機能も高性能になった省エネタイプの電化製品に買い替えることで、節電はもちろん電気代の節約にもつながります。

ちなみに、日本の家電製品の電源周波数は、富士川(静岡県)周辺と糸魚川(新潟県)周辺を境に、東日本側は50Hz(ヘルツ)、西日本側が60Hzとなっています。東西をまたいで引越しを考えている場合は、持っている家電製品が対応しているかどうかも確認して、無駄な出費にならないように気を付けてください。

また、不用品を処分することで、引越し費用の軽減にもなります。節電と節約で、おトクな引越しを実現しましょう。

省エネタイプの家電製品で電力も電気代も節約!

ひと口に省エネタイプの家電製品と言っても、その性能はさまざまです。それでは一般的に、どんな機器でどれくらいの省エネにつながっているのでしょうか?

例えば、冷蔵庫では10年前のものと比べると約40~47%、テレビでは9年前と比較して約42%の省エネ効果が測定されています。照明機器の場合は、電球形LEDランプにすると一般電球に比べて約86%も省エネです。
そう考えると、古いタイプのものを使い続けて2倍も3倍も消費電力が増えるのは、環境にも財布にも負担がかかるということになります。

電力も電気代も節約できる省エネ製品を選びたいと考えた場合、目安の一つとなるのは「省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)」で定めた基準を満たしているかどうかを分かりやすく表示する「省エネルギーラベル」です。
このラベルには省エネ基準の達成状況を示すマーク、省エネ基準達成率、年間消費電力量などが表示されています。製造業者が製品本体かカタログに表示するものなので、購入の際には確認してみましょう。

機器の選び方にも、いくつかポイントがあります。
冷蔵庫では、インバーター機能や真空断熱技術を用いた製品は省エネ性能が高くなっています。容量(リットル)は大きさに比例して必ず消費電力量が大きくなるわけではありませんので、家族の人数やライフタイルに合わせて適切なサイズを選ぶのがよいでしょう。
テレビは基本的に画面が大きいほど電力を消費しますが、液晶、有機ELなどパネルの種類によっても消費電力量が異なりますので購入時に確認しましょう。明るさセンサー、オフタイマー、無操作自動オフ、無信号自動オフなどの省電力機能を搭載した機種を選べばより節電になります。

引越しのタイミングで家電製品を買い替えるなら、こうした省エネタイプの機器を上手に組み合わせて、節電も節約も同時に叶えてください。

まとめ

引越しの際に必要な電気の手続きをはじめ、このタイミングで見直したい電気の契約や料金プラン、省エネ家電などについて紹介してきました。

引越しは、電気の使い方を見直すよい機会となります。また、見直しを行うことで電気代の節約や省エネにもつながることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
このチャンスをいかして、自分のライフスタイルに合った電気を選び、新生活をおトクに始めましょう。

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監修:
節約・家電製品・消費生活アドバイザー
和田 由貴(わだ ゆうき)

暮らしや家事の専門家として講演、執筆、テレビ出演など多方面で活躍。
2007年には「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱されるなど、環境問題にも精通している。
「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、暮らしや家事の専門家として快適と節約を両立する賢い節約生活を提案している。

和田由貴オフィシャルホームページ

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