フォーム読み込み中
ソフトバンク アドベントカレンダー 2024 の4日目の記事です。
ついにGemini アプリがコアサービスとしてリリースされました!
特にコアサービスとしてのGemini アプリとその他のサービスのGemini アプリは見た目が同じで一見違いがわかりにくいところがあり、結局どう違うのか?というご質問をいただくことが増えてきました。そこで、今回はGemini アプリの違いについてまとめました。
なお、本記事は主にGoogle Workspace をご利用いただいていユーザー目線での記事となっており、Gemini アドオンは保有しておらずGoogle Workspace のライセンスのみ持っていらっしゃる方が、コアサービスとしてどこまで使えるのか?という点に焦点を当てています。
※本記事は執筆時現在の仕様であり変更となっている可能性がございます。
このセクションでは、Gemini アプリが提供する3つの異なる種類について、それぞれの特徴を解説し、利用可能なユーザーや提供される機能の違いを説明します。
法人アカウントで利用できるGemini アプリが3種類になりました。
コアサービスとしてのGemini アプリは
Gemini 1.5 Flash を利用可能です。Gemini Advanced と異なりより高性能な Gemini 1.5 Pro は利用できません。
エンタープライズグレードのデータ保護(※1)、各種コンプライアンスにも対応しています。ここはGemini Advanced と同じです。
※1)コアサービスとしてのGemini アプリを使用するユーザーのチャットとアップロードされたファイルは、人間のレビュアーによって確認されることも、生成 AI モデルの改善に使用されることもありません。
表でまとめると以下の通りです
| コアサービスとしてのGemini アプリ | Gemini Advanced | その他のサービスとしてのGemini アプリ |
---|---|---|---|
利用できる人 | |||
必要なライセンス | Google Workspace | Gemini Business Gemini Enterprise | 左記以外 (Cloud Identity Freeなど) |
基礎技術 | |||
モデル | Gemini 1.5 Flash | Gemini 1.5 pro | Gemini 1.5 Flash |
エンタープライズグレードのデータ保護 | ◯ | ◯ |
|
日本語対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
◯ | ◯ |
| |
◯ | ◯ |
| |
◯ | ◯ |
| |
◯ | ◯ |
|
このセクションでは、3種類のGemini アプリの機能面での違いを詳細に比較し、それぞれのアプリで何ができて何ができないのかを示します。
Gemini Advanced と比べてできることの差が顕著になってきます。
| コアサービスとしてのGemini アプリ | Gemini Advanced | その他のサービスとしてのGemini アプリ |
---|---|---|---|
コーディング/分析 | |||
コードを編集して実行する(Python) |
| ◯ |
|
| ◯ |
| |
生産性機能 | |||
◯ | ◯ |
| |
| ◯ |
| |
画像生成 | |||
◯ | ◯ | ◯ | |
人物の画像生成 |
| ◯ |
|
このセクションでは、3種類のGemini アプリのユーザーインターフェースの違いを、スクリーンショットを交えて視覚的に解説します。
Gemini アプリとGemini Advanced は画面左上のロゴが違うので、こちらは迷うことはありません。しかしながらコアサービスのGemini と、その他のサービスとしてのGemini はロゴが同じなので注意が必要です。画面の違いがわかるようにそれぞれのスクリーンショットと区別する点を記載しましたのでご参考にしていただければと思います。
画面左の設定を押すと、拡張機能が表示されます。
プロンプト入力部に鍵マークがあります。鍵マークがついているものはエンタープライズグレードの保護が適用されています。
画面左の設定を押しても、拡張機能がありません。
プロンプト入力部に鍵マークがありません。
このセクションでは、管理コンソールにおけるGemini アプリの設定方法と、設定の違いがユーザーのアクセスにどのように影響するかを解説します。
管理コンソール > 生成AI > Gemini アプリ > Gemini アプリの設定 > ユーザーアクセス にて 誰がGemini アプリを使用できるかを設定できるようになっています。
※現在ロールアウト中のため画面が異なる可能性があります
設定のオン/オフによる動作モードの違いは以下の通りです。設定値がオフの場合はGoogle Workspace のライセンスを保有するユーザーだけがコアサービスとしてのGemini アプリを利用することが可能です。オンの場合は、その他のサービスとしてのGemini アプリが使用できてしまう可能性がありますので情報流出等のセキュリティの観点ではオフとすることが推奨です。
設定値 | Google Workspace ライセンスあり | Google Workspace ライセンス無し |
---|---|---|
オン | コアサービスとしてのGemini アプリ | その他のサービスとしての Gemini アプリ |
オフ | Gemini アプリの利用不可 |
今回の管理コンソールの変更にあたって、以前は可能だったGemini アドオンを持つユーザーのみにGemini アプリの使用を制限することができなくなってしまいました。
もし制限したい場合は
というように利用できる範囲を絞る工夫が必要となります。
この記事では、Gemini アプリの3つの種類、コアサービス、Gemini Advanced 、その他のサービスの違いについて解説しました。
Google Workspace ユーザーであれば、まずは追加費用なしで利用できるコアサービスのGemini アプリを試してみてはいかがでしょうか。エンタープライズグレードのデータ保護で安心して利用できるようになりました。また、シャドーAI対策としても有用です。
さらに高度な機能を利用したい場合は、Gemini Advanced を検討していただくと良いと思います。Gemini 1.5 Pro の使用、ファイルのアップロードや高度なデータ分析、Gemsなど、より高度かつ多くの機能を利用することができます。Gemini アプリは、私たちの働き方を変える可能性を秘めた革新的なツールです。
本記事を参考に最適なGemini アプリを選んでいただいて最大限に活用いただきたいと思っております。最後まで読んでいただきありがとうございました。
IDaas(Identity as a Service)サービスであり、企業向けデバイス管理(EMM)サービスです。Cloud Identity を利用することで、管理者は Google 管理コンソールからユーザ、アプリケーション、デバイスを一元管理することができます。
Google Workspace は、あらゆる業務に合わせて、すべてのビジネス機能をそろえた統合ワークスペースです。お客さまのご利用に合わせたサポートとオプションをご用意しています。あらゆる働き方に対応する業務効率化を実現します。
条件に該当するページがございません