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ソフトバンクアドベントカレンダー 18日目の記事です。
会議が終わった後の議事録作成、面倒ですよね...
皆さんは、会議の議事録作成にどれくらいの時間を費やしていますか?議事録作成は、会議の記録を残す上で欠かせない作業ですが、議事録を作成するのは大変です。
議事録というのはスピード勝負であり、会議終了後から(鮮度が劣化しないうちに)どれだけ短い時間で作ることができるかが重要です。しっかり作っても配布が1ヶ月後とか、早くできても内容が不正確では意味がありません。
しかしながら、現実問題として会議が終わってすぐ議事録ができあがる/作成に着手できるなんてことはなく、間髪を入れずに次の会議がやってきて議事録の作成がどんどん後回しになっていきがちです。そうして時間が空いてしまうと、記憶もあやふやになりメモを残しておいても書いた自分でもなんのことだかわからなくなる。では、会議と同時に取ればといっても議事録に集中しすぎるあまり会議に集中ができず聞き漏らすという本末転倒なことも・・・。
と、スピードと品質の折り合いをつけるのが非常に悩ましく必勝法というものが中々見つかりません。
「NotebookLM 」は、そんな悩みを解決してくれる、画期的なAIツールです。本記事は、NotebookLM の活用の一例として録音データを使って議事録作成を簡単にしてしまおう!という使い方をご紹介したいと思います。
※本記事は執筆時現在の仕様であり変更となっている可能性があります。
NotebookLM を使えば、様々な種類のファイルをアップロードして、その内容を簡単に分析・検索することができます。例えば、会議の録音データ、PDFファイル、Google ドキュメントやスライドなど、様々な形式のファイルに対応しています。
NotebookLM では、アップロードしたファイルに対して、様々なことができます。
たとえば・・
NotebookLM の最も魅力的な機能の一つが、会議の議事録作成を自動化できる点です。厳密には議事録を作成する機能があるわけではないのですが、音声データを文字に変換してくれる機能があるのでこの機能を併用することで議事録作成ツールとして使うことができます。
具体的な手順
操作の流れは以下の通りです
新しいNotebookを作成し、「ソースをアップロード」から議事録を作成したい音声データをアップロードします。
ファイルをアップロードするとソース登録&テキスト化が始まります。
処理が完了すると、どのようなことが話し合われたのか?というようなソースデータ(会議)の概要が表示されます。これだけで簡易な議事録として使えそうです。
従来の方法との違い
従来、会議の議事録を作成するには、会議の内容を聞きながら、逐一メモを取ったり、録音した音声データを聞き起こしたりする必要がありました。しかし、NotebookLM を使えば、これらの作業を自動化できるため、大幅な時間短縮が可能です。おおよその感覚ですが1-2時間程度の会議の録音データであれば5分以内でテキスト化されます。
NotebookLM は、議事録を作成するだけでなく、その内容に関する質問にも答えることができます。
例えば、「ToDoを教えて」と依頼すると人別に整理してまとめてくれます。
例えば、「ToDoを教えて」と依頼するとこのように文字起こしデータから会話の内容を整理してToDoをまとめてくれます。議事録に含める目次のようなものが決まっていれば、その切り口に沿ってプロンプト入力するだけで議事が出来上がってしまいます!
議事録は同じものを見ているからこそ意味があります。議事録用に用意したNotebookを参加者で共有すれば全員が同じデータを見ることができるので参照先に違いが出ることはありません。さらに決定事項を「メモ」として保存しておけば、文字として残したものを全員が参照できるので認識の相違も起こりにくくなります。
こちらは、アップロード直後に表示されるノートブックガイドから「ブリーフィング・ドキュメント」というボタンを押してメモを生成したものになります。これだけでそれなりの議事録としてまとまっています。これをメモとして保存することができます。
最速で議事録を作りたい!という場合は
これで完成!です。
マウスを数回クリックするだけで議事録ができてしまいます。
いいことづくめのNotebookLM ですが、利用にあたって注意が必要なこともいくつかあります。
Google Workspaceユーザー向けの項目はありますが、適用される利用規約がコンシューマ向けであり企業では積極的に活用していくとはなりづらい状況です。ただ機能としては非常に優秀で、規約の問題さえなければ活用したい! と思わせるだけの非常に魅力的なサービスとなっています。それだけに企業として安心して使っていくためにビジネス版NotebookLM の早期リリースが望まれるところです。もしご興味がありましたらパイロットへのご参加を申込されてはいかがでしょうか?
と、ここまで本記事を読んでくださった方の心の声が聞こえてきます。私も最初思いました。利用目的により異なると思いますが、Gemini for Google Workspace とNotebookLM の比較は ”点”での比較でしかないというところは注意が必要です。その上で、筆者の目線で誤解を恐れずに比較すると主だったところは以下になると思います。
NotebookLM が有利な点
Gemini for Google Workspace が有利な点
Gemini for Google Workspace とNotebookLM (ビジネス版)両方を使うことができる状態が最も望ましいです。
非常に端的に使い分けをそれぞれ1行に絞って申し上げると
NotebookLM は単体でも非常に便利なツールですが、Gemini for Google Workspace と連携させることで、さらに効果的に活用することができます。Gemini for Google Workspace は、Google Workspace の機能全体を強化する AI サービスです。リアルタイムでの議事録作成、要約、翻訳など、会議をよりスムーズに進めるための機能も豊富に搭載されています。
Gemini for Google Workspace と NotebookLM を組み合わせることで、以下のような使い方もできそうです。
※前提として、無償版Google アカウントでのNotebookLM 利用は情報管理の観点からもお勧めはいたしません。有償版Google Workspace アカウントを保有した上でご利用いただくことを強く推奨いたします。
会議の議事録作成を劇的に効率化するツールとしてNotebookLM の活用例を紹介しました。企業で利用するには課題はあるものの機能としては十分なものを有しており音声認識、テキスト化、議事録作成、質問応答など、様々な機能が搭載されており、会議の記録や共有をスムーズに行うことができます。
もし、会議の議事録作成に悩みを抱えていらっしゃるのであれば、ぜひNotebookLM を試してみていただきたいと思います。そして私と同じようにビジネス版NotebookLM が1日も早くリリースされてほしい!!と思われる方が1人でも増えてくれたら嬉しいなと思っています。
Google Meetは使っておらず他社の会議ソリューションを使っているが、安全にNotebookLM の議事録機能を使用したい方は有償版のGoogle Workspaceを導入する使い方もよいのではと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ソフトバンクアドベントカレンダー 19日目もおたのしみに!
IDaas(Identity as a Service)サービスであり、企業向けデバイス管理(EMM)サービスです。Cloud Identity を利用することで、管理者は Google 管理コンソールからユーザ、アプリケーション、デバイスを一元管理することができます。
Google Workspace は、あらゆる業務に合わせて、すべてのビジネス機能をそろえた統合ワークスペースです。お客さまのご利用に合わせたサポートとオプションをご用意しています。あらゆる働き方に対応する業務効率化を実現します。
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