Alibaba Cloud SMCでWindows Server 2012を移行してみた ※構築手順付き

2022年7月25日掲載

キービジュアル

Alibaba Cloud Server Migration Center (SMC) は、サーバを移行してくれるプラットフォームです。クラウドサービスの恩恵を生かした技術の一つで、例えば、老朽化したサーバ、複雑な構成になってるサーバ、保守運用が必要とするサーバ環境でも、SMCを使うことで新しいサーバ環境へ自動移行をしてくれるサービスです。

今回はAlibaba Cloud SMCを使って、Windows Server 2012をAlibaba Cloud ECSのWindows Serverへ移行してみます。

目次

Server Migration Center (SMC)とは

オンプレサーバなど既存環境をクラウドへ移行する際、移行対象の抽出、システム設定、アプリケーション、プログラム、VMイメージエクスポート、ファイル転送、抽出した移行対象の再構築、リストア、サイジング、など煩雑な手作業が発生します。

これを解決してくれるのが、Alibaba Cloudのマイグレーションプロダクトサービスです。Alibaba Cloudは幅広い範囲でマイグレーションをサポートしてくれます。例えば、サーバ移行を支援してくれるServer Migration Center (SMC)、VMware VMマイグレーションを支えてくれるHybrid Backup Recovery (HBR) 、データベースをマイグレーションしてくれるData Transmission Service (DTS)、データをマイグレーションしてくれるData Online Migrationがあります。

今回は、AlibabaCloudのSMCを使ってWindows Server 2012 R2をAlibabaCloudに移行する方法を紹介します。 これは非エンジニアでもとても簡単に移行することができます。SMC自体の料金は無料です。

主要クラウドサービスのマイグレーションツール

マイグレーションツールとしてServer Migration Center (SMC)を紹介いたしましたが、他社クラウドではどんなサービスがあるのでしょうか?こちらに対象となるプロダクトサービスをまとめてみました。

また、これらのマイグレーションツールに関する検証記事も当ブログで公開していますので、参考にしていただければ幸いです。

移行手順 1. Agentのインストール

閑話休題、AlibabaCloudのSMCを使ってWindows Server 2012 R2をAlibabaCloudに移行してみます。

まずはコンソールからServer Migration Center (SMC) ページを開きます。そこでAgentをダウンロードできたら、今度は移行元となるサーバにAgentをインストールします。

移行手順 2. 移行タスクの作成

移行元となるサーバにAgentのインストールが無事出来たら、今度はコンソールのServer Migration Center (SMC) ページにて、画面通りに移行タスクを作成し、実行します。

30分くらいで移行タスクが完了し、Image fileが生成されます。

移行手順 3.  ImageからInstanceの作成

移行タスクが無事完了したら、Image fileが無事生成されます。これを使って、ECSインスタンスを作成します。

ECSのコンソール画面にて、ECSインスタンスを新たに作成します。そこでImage fileを先ほど生成したImage fileへ選定しながら、ECSインスタンスを作成します。

ECSインスタンス作成後は、以下の通り、移行元となるサーバと同じログイン方法でログインすることができます。

さいごに

今回、Alibaba Cloud SMC(Server Migration Center)を簡単にご紹介しました。Alibaba Cloudはオンプレミス環境等で利用されてるいくつかのリソースを、作業負荷を軽減しつつ迅速にAlibaba Cloud環境へマイグレーションする方法が多くあります。もちろん、AWSやAzureにも同様のサービスがありますので、こちらも参考にしてみるといいでしょう。

関連サービス

Alibaba Cloud

Alibaba Cloudは中国国内でのクラウド利用はもちろん、日本-中国間のネットワークの不安定さの解消、中国サイバーセキュリティ法への対策など、中国進出に際する課題を解消できるパブリッククラウドサービスです。

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