ホワイトクラウド ASPIRE 日次バックアップでセキュリティ対策!仮想マシンをランサムウェア攻撃から守る

2024年12月13日掲載

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この記事は、クラウドエンジニアの中村と山田が執筆していきます。ソフトバンクアドベントカレンダー2024に参加しています。13日目の記事です。

近年ランサムウェアによる被害が深刻化しています。

本記事では、ホワイトクラウド ASPIREが提供する仮想マシン日次バックアップ機能をランサムウェア対策の一つとして紹介します。

目次

ホワイトクラウドASPIREにおけるランサムウェア対策

ランサムウェアによる被害が、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の発表した『 情報セキュリティ10大脅威 2024 [組織] 』で2021年から4年連続で1位となりました。

ランサムウェア感染は、サーバーデータの暗号化や提供サービスの停止などビジネスに与える影響が大きく、被害が深刻化することはご存じの方も多いのではないでしょうか。

通常、仮想マシンのバックアップデータがなければ、ランサムウェアに感染した場合に復旧ができません。そこで、今回はホワイトクラウド ASPIREが提供する、仮想マシン日次バックアップを紹介します。

バックアップは大事ですが、同じネットワークにバックアップサーバーがある場合、バックアップサーバーもランサムウェアに感染してしまう事例も報告されています。当然ですが、バックアップサーバーがランサムウェアに感染した場合はバックアップから復旧することもできません。

ホワイトクラウド ASPIREのバックアップ機能の場合、お客さまの仮想マシンセグメントから疎通性のない領域に保管され、バックアップ自体が暗号化されないため、正常なバックアップデータから復旧が可能となります。

ホワイトクラウド ASPIREバックアップの特長

バックアップ取得するためのソフトウェアは不要でストレージリソースに仮想マシンの日次バックアップを取得可能

②バックアップデータは、仮想マシンと異なる領域に保管されるため、お客様の仮想マシンが被害に遭われた場合でも、バックアップデータは水平感染しません

仮想マシンを停止せずにオンラインでバックアップ取得が可能

ホワイトクラウド ASPIREバックアップ仕様

・保持期間:

 - 1世代バックアップ:日次バックアップを1世代保持。
 - 7世代バックアップ:日次バックアップを7世代保持。

※1世代バックアップの場合は1日経過後、バックアップデータが削除されます。
 7世代バックアップの場合は7日経過後、バックアップデータが削除されます。
(7世代バックアップが保持期間が長いのでおすすめです!)

・日次バックアップ取得時間帯:

 24時台から7時台までの1時間ごとに設定可能(初期設定は任意の時間で設定済)

・影響:

 仮想マシンを停止せずにオンラインでバックアップ取得が可能

・対象情報:

 仮想マシン構成情報(vCPU、メモリ、ストレージ)およびデータ

・注意事項:

 バックアップデータはご契約のストレージ容量を消費しません

 ファイル単位でのデータバックアップには対応しておりません。必要に応じてお客さまにてバックアップ         ソフトウェアを導入し、ご利用ください。

 また、ホワイトクラウド ASPIREオプションメニューの「Acronis Cyber Backup powered by               ASPIRE」をご利用いただくことでファイル単位のデータバックアップが可能となります。

リストア手順

セルフポータルサイトへアクセスします。※URLは、『開通通知書』の「ホワイトクラウド ASPIRE セルフポータルサイト ログイン情報」に記載されています。

「バックアップ」タブをクリックし、リストアする仮想マシンをクリックします。

画面下部の「バックアップ一覧」にて対象の日次バックアップを右クリックしウィザードを進めることで「リストア」が可能です。詳細はホワイトクラウド ASPIRE サービスご利用ガイドを参照ください。

仮想マシンの日次バックアップの世代数の変更手順

※日次バックアップを新規でご利用いただくにはストレージ(バックアップあり)のお申し込みが必要なため、当社担当営業までお問い合わせください。

セルフポータルサイトから「仮想マシン」タブをクリックします。変更する仮想マシンを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。左ペインで「ハードウェア」をクリックします。ディスク単位で、ハードディスクのストレージ区分を変更することで、日次バックアップの取得有無およびバックアップ世代数を変更できます。(仮想マシンを停止せず通信影響なく実施できます!)

詳細はホワイトクラウド ASPIRE サービスご利用ガイドを参照ください。

まとめ

仮想マシンへのセキュリティ侵害や故障といった、万が一の事態に備えた復旧の手だてを準備しておくことは重要です。今回はホワイトクラウド ASPIREの仮想マシンが持つバックアップ機能を活用する方法を紹介しました。

7世代バックアップであれば障害時やランサムウェアに感染した場合も最長7日前の状態に復元することができます。

ランサムウェアの手法も多様化してきているため、今回紹介したバックアップ機能に加えて、ホワイトクラウド ASPIREオプションメニューの「Acronis Cyber Backup powered by ASPIRE」を組み合わせることで、よりセキュアなクラウドサービスをご利用頂くことが可能です。Acronis Cyber Backupについて詳しくはホワイトクラウド ASPIRE サービスご利用ガイドを参照ください。

また、その他の操作はホワイトクラウド ASPIRE サービスご利用ガイドにマニュアルを用意しているのでぜひ参照ください。

今回の記事がランサムウェア対策や障害時の対応でお悩みになられている管理者様の一助になれば幸いです。

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