Databricks Data + AI World Tour Tokyo
参加レポート

2026年1月13日掲載

キービジュアル

筆者は、データブリックス・ジャパン株式会社主催の2025年11月28日に開催された「Data + AI World Tour Tokyo」に参加してきました。

会場にはデータエンジニアやAI担当者だけでなく、経営企画やIT部門の責任者など幅広い層が集まり大盛況。日本企業における「データ×AI」活用の熱量が、これまで以上に高まっていることを肌で感じた一日でした。

本記事では、「Data + AI World Tour Tokyo」の様子とアナウンス内容を技術視点でレポートします。また、関連するソフトバンクの取り組みについて紹介します。

今回のイベントを一言でまとめるなら、

「データインテリジェンスの民主化」と、「AI との融合」

だと感じました。

単なる分析基盤にとどまらず、データと AI を業務に深く統合する方向性が、多くの技術発表から明確に伝わってきました。

以下では、イベントで発表されたアナウンス内容を技術視点でレポートします。

目次

Databricks の提供範囲は Spark の枠を超えて広がりつつある

Databricks に対し「Apache Spark を基礎とした高速バッチ分析基盤」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

もちろん Apache Spark は今でもプラットフォームの重要なコア技術であり、高速な分散処理を支える存在であることに変わりはありません。

一方で今回のイベントでは、Databricks が Spark を基礎技術として維持しながら、データ管理・AI・アプリケーション領域へとプラットフォームを拡張している姿が随所で感じられました。

具体的には次のような機能群です:

  • Unity Catalog:データ & AI 資産の統合ガバナンス
  • Lakeflow:データ取り込み〜変換〜ワークフローの統合
  • Lakebase:Lakehouse と統合されたフルマネージド Postgres OLTP
  • Genie:AI / BI ダッシュボードと自然言語によるデータ探索 UI

近年のアナウンスを俯瞰すると、Databricks は処理エンジンの枠を超え、より高度な「データインテリジェンス・プラットフォーム」へ転換を図っているように思えます。

こうした一連の機能を統合するビジョンとして、同社が提唱する「Databricks One」という概念があります。強力な Spark エンジンを内包しながら、データ、AI、アプリを一つのプラットフォームで完結させる。今回のキーノートで直接的な言及こそなかったものの、これらの機能群はまさに、データ活用を横断的に支える企業OSとしての地位を確立しようとする同社の方向性を示していると解釈できるでしょう。

Databricks のリーダーシップ

基調講演では Databricks のリーダーシップも強調されました。

  • 競合の約2倍規模となる R&D 投資
  • APJ 地域の売上が前年比50%増
  • 1,000社を超えるパートナーエコシステム

こうした数字からも、“データインテリジェンス・プラットフォーム”としての存在感が世界規模で高まっていることが伝わってきます。

    「答えるだけの AI 」から「業務を完遂する AI 」へ

     AI エージェントも注目を集めていました。

    • Agent Bricks:AI エージェント群の構築・管理

    AI が自律的にツールを使い、業務を実行・完遂する世界。これを支えるのが Agent Bricks です。

    衝撃的だったデモ:議事録から営業アクションを自動化

    デモでは、議事録を投入するだけで、複数の専門エージェントが連携し、以下のプロセスが自律的に行われました。

    1. スーパーバイザー AI がタスクを分解
    2. 人事エージェントが空き状況を確認し、日程調整案を作成
    3. CRM / 見積エージェントが顧客 DB を検索し、情報を取得
    4. 過去事例に基づいた提案書ドラフトを自動作成

    単に文章を作るだけでなく、「カレンダー確認」「DB 検索」「資料作成」といった具体的なアクションまでを AI が行う姿は、まさに新時代の到来を感じさせました。

    企業導入のハードルを取り除く「ユーザー代理認証」

    大きな課題となるセキュリティへの対応についても、明確な回答が提示されました。エージェントが実行ユーザーの権限内でのみデータにアクセスする、認証と認可機能を組み込んだ設計です。非常に現実的なアプローチに思えました。

      SoftBank としての取り組みと共創の方向性

      ここからはイベント本編とは少し離れて、ソフトバンクの取り組みの話になります。

      Databricks の方向性に共感しつつ、ソフトバンク でもお客さま企業のデータ活用を支援する取り組みを進めています。

      たとえば、Databricks を活用したデータアドバイザリーサービスの提供を開始しました。ソフトバンク 自身が膨大なデータを扱う中で培ってきた「データ民主化」の知見を、お客さまにも展開しています。

      「Databricks のパワーを、複雑な企業システムの中でどう活かすか」

      マルチクラウドやオンプレミスを含む現実的な環境を前提にした、統合ノウハウをご提供することが、日本企業に求められる「データインテリジェンスの標準」への一歩だと考えています。

      成功の鍵は「クラウド基盤設計」にあり

      Databricks は単独で完結するサービスではなく、お客様のクラウド環境(AWS / Azure / Google Cloud)のリソース上で動作するプラットフォームです。

      そのため、Databricks の価値を最大化するには以下が重要となります。

      • クラウド IAM × Unity Catalog の権限設計
      • PrivateLink / 閉域網などのネットワークセキュリティ設計
      • ストレージ/コンピュート分離を踏まえたコスト最適化
      • マルチアカウントを前提とした運用ガバナンス

      クラウドリセラーとしての私たちの役割

      私たちは、AWS をはじめとするパブリッククラウドの導入支援・リセールを行っています。また、国内最大級の環境で Databricks を日々運用している「ヘビーユーザー」でもあります。

      その実体験に基づき、Databricks を安全・高速・最適コストで動かすためのクラウド基盤設計まで、一気通貫で支援可能です。

      こうした要望・課題をお持ちであれば、ぜひ私たちにご相談ください。

      データと AI を支える足元となるクラウドインフラから、一緒に整えていきましょう。

       

      関連サービス

      ソフトバンクはAWS アドバンストティアサービスパートナーです。「はじめてのAWS導入」から大規模なサービス基盤や基幹システムの構築まで、お客さまのご要望にあわせて最適なAWS環境の導入を支援します。

      Microsoft Azureは、Microsoftが提供するパブリッククラウドプラットフォームです。コンピューティングからデータ保存、アプリケーションなどのリソースを、必要な時に必要な量だけ従量課金で利用することができます。

      Google サービスを支える、信頼性に富んだクラウドサービスです。お客さまのニーズにあわせて利用可能なコンピューティングサービスに始まり、データから価値を導き出す情報分析や、最先端の機械学習技術が搭載されています。

      MSP(Managed Service Provider)サービスは、お客さまのパブリッククラウドの導入から運用までをトータルでご提供するマネージドサービスです。

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