ソフトバンクグループ代表の孫 正義は、9月29日(水)、片山 善博総務大臣を表敬訪問しました。
あわせて、国民の皆様よりお寄せいただいた、約3万4千通の「光の道」議論オープン化要望の署名をお渡ししました。
「光の道」議論オープン化要望の署名を提出
ソフトバンクグループでは、光ファイバーやクラウドコンピューティングを駆使して、日本の次の成長戦略ともなる政府の「光の道」構想を支持しています。その「光の道」に関する議論が、国民に、よりオープンなものとなるよう、議論のとりまとめをしている総務省に対し働きかけるため、8月より署名活動を実施しています。これまでに集まった約3万4千通の署名は、ソフトバンクグループ代表の孫が、大臣ご就任の表敬訪問に合わせ、片山総務大臣に直接お渡ししました。孫は、署名で寄せられた「国民にも開かれたオープンな議論を」「税金を無駄に使わないで」といった代表的なご意見を紹介するとともに、これまで進められてきた「光の道」議論が、大臣交代によって後退することのないようにお願いしました。これに対し、片山総務大臣は、鳥取県知事時代に推進された「鳥取情報ハイウェイ」構想の成功体験から、「大切なことなので、しっかり議論をしていきたい」との意思を表明されました。
孫は、これまでの光ファイバーの敷設について、「国民の税金を使っている」「国・地方の財政を圧迫」「地域格差を生む」「料金の高止まりとなってしまう」という4つの問題点を指摘しました。その上で、ソフトバンクグループが提唱している「光の道」構想では、「税金ゼロで、老朽化が進む電話線(メタル線)を光ファイバーに置換」、「月額使用料は現在の電話線(メタル線)並みの月額1,400円の水準を維持」、「現在電話線(メタル線)と光ファイバーで二重構造になっている維持費用を、光ファイバーへの一本化によって、年間5,000億円削減」などが実現できることを、改めて説明しました。
9月1日(水)にNTTより具体的な数字と共に提示された見解に対しては、「非効率的な面があると考えています。もし我々がやるならば、このような効率的な方法があるということを、具体的に示し議論していきたい」との考えを明らかにしました。これに対し片山大臣は、「ソフトバンクグループの提言が本当に実現できるのであれば、素晴らしいこと。ぜひ議論を今後も高めていきたい」との理解を示され、表敬訪問は和やかに終了しました。
ソフトバンクグループは、私たちがこれからも利用するインターネットやブロードバンドの将来についての議論だからこそ、インターネットを活用して国民の皆様から広く集めた意見を十分に反映しつつ、当事者である事業者同士で議論を尽くすなど、オープンな議論を行うべきだと考えています。その実現に向け、署名活動を継続いたしますので、趣旨にご賛同いただける皆様のご協力をお願いします。
(掲載日:2010年10月7日)