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ソフトバンクアカデミア 公開講義「意思決定の極意」開催

ソフトバンクグループ外部からの「ソフトバンクアカデミア」入校希望者に向けて、「ソフトバンクアカデミア 第2回戦略特別講義 『意思決定の極意』」が開催されました。

リーダーに求められる資質「決断力」とは?

ソフトバンクグループ代表である孫 正義の後継者発掘・育成を目的として開校した「ソフトバンクアカデミア」。ソフトバンクグループ内では9月1日より、選抜された約200名の入校生を対象にプログラムが始まっていますが、現在、2011年4月の入校(予定)に向けて外部からの入校希望者の選考をあわせて行っています。その外部からの入校希望者を対象とした「ソフトバンクアカデミア 第2回戦略特別講義 『意思決定の極意』」が9月28日(火)、東京・有楽町にある「東京国際フォーラム」で開催されました。

公開講義には、約4,500名が来場、初代校長である孫が講義を行いました。講義の模様は、Ustreamおよびニコニコ生放送で生中継され、合わせて約2万3,600件の視聴数(ユニーク視聴数)を記録しました。

今回の講義では「意思決定の極意」をテーマに、事業を行う経営のトップが、さまざまな局面でどういう決断を下すべきかを考えるため、30の場面を設定しました。「創業直後、独占契約締結に多額の資金を要求されたらどうするか」、「赤字会社に100億円の投資をするか」、「突然の不祥事が発生、報道されるリスクを回避するか、顧客への説明を最優先するか」、「巨額の負債を伴う新規事業に参入すべきか」など、一般的に起こりうる場面が設定され、これらの設問に対し、ご来場の皆様に自分が経営者になった前提で考えていただき、それぞれ二択の回答に挙手いただきました。

その回答を踏まえ、孫が自分自身、過去に遭遇した場面でどういう決断をしてきたかを解説するという、インタラクティブな形式で進められました。

講義に先立ち孫は、「従業員は一生懸命仕事をしています。そういう従業員に対してリーダーが下す決断は、大きく結果を左右します。したがって私の後継者になる人の意思決定は、大変重要な責任を負います。“決断”の意味は、“決めてもうひとつの選択を断ち切る”こと。遅すぎる決断は、決断していないのと同じ。決断力のあるリーダーシップは、成功のカギになるのです」と、リーダーの資質としての「意思決定」と「決断力」について説明しました。

30の各場面に対し、選択肢はそれぞれ2つ。孫が下してきた結論とまったく同じになる確率は、10億分の1ということになります。孫は「場面に至る背景や条件によって下すべき結論は変わるため、何が正解ということはありません。まずは自分の頭で考えて結論を出すことが重要です。皆さんが将来、同じような場面に出会ったときの参考にしてください」と述べ、約2時間半にわたって講義を行いました。

(掲載日:2010年10月18日)