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未来を創るビジョンキャピタリストとして情報革命を牽引していきたい - ソフトバンクグループ株式会社 第41回定時株主総会レポート

未来を創るビジョンキャピタリストとして情報革命を牽引していきたい - ソフトバンクグループ株式会社 第41回定時株主総会レポート

2021年6月23日、ソフトバンクグループ株式会社の第41回定時株主総会が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、議長を含め全ての出席役員がウェブ会議システムでリモート参加してライブ配信を実施。議長を務めた代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義は、報告事項と決議事項議案の説明を行った後、事業戦略のプレゼンテーションを行いました。

未来を創るビジョンキャピタリストとして情報革命を牽引していきたい - ソフトバンクグループ株式会社 第41回定時株主総会レポート

現任取締役、監査役がリモート参加しました

ソフトバンクグループは「情報革命の資本家」

事業説明の冒頭、孫は「ソフトバンクグループとは何か?単なる投資会社なのか?」という問いに対し、「ソフトバンクグループとは情報革命の資本家である」と述べ、その定義について説明しました。

19世紀のヨーロッパで、蒸気機関を発明したジェームズ・ワットのような発明家とリスクを取って資本を投じたロスチャイルド家のような資本家が産業革命を牽引したように、21世紀においては発明家に相当するのがジェフ・ベゾスやスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツのような起業家であり、そこに資本家による資本が投入されて情報革命が牽引されていったと紹介。

ソフトバンクグループは「情報革命の資本家」
ソフトバンクグループは「情報革命の資本家」

そして、「ソフトバンクグループは、特に情報革命の最先端の部分であるAIを使った情報革命に注力したい。おそらくAIの分野の情報革命においてはソフトバンクグループが最も資本を提供しているのではないかと自負している。AIによって、自動運転、医療、金融、教育、小売とさまざまなものが再定義されようとしている。われわれは情報革命の資本家としてキープレイヤーになりたい。これがソフトバンクグループの新しい定義」と語りました。

情報革命の資本家はAI企業集団と未来を創る

孫は、投資家と資本家という言葉は似て非なるものだとして、「投資家が目指すのはお金を作ることだが、資本家は未来を創る。資本家としてのソフトバンクグループが目指すもの、一番大切なものは人々のための未来を創ることだ」と、その使命を語りました。

情報革命の資本家はAI企業集団と未来を創る

インターネット業界全体が年平均成長率が34%で時価総額が2,000倍に成長した過去25年間に、ソフトバンクグループとしての投資実績は毎年43%のIRR(Internal Rate of Return、内部収益率)で、複利で利益を出してきたこと、そして現在注力するソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)もSVF1とSVF2の累積が毎年43%の利回りで利益を出していることに触れ、「資本家は未来を創る。より大きなリスクを伴うけれど、大きなリターンもある。情報革命はAIによってまだまだ続いていく。21世紀の情報革命は始まったばかり」とし、「資本家は長期のスケールで物事を考えるべき。19世紀の産業革命は発明家と資本家がビジョンを共有して、未来を創った。AIの起業家とわれわれがビジョンを共有して一緒に未来を創っていきたい」と、AI情報革命によってソフトバンクグループが目指す未来を示しました。

情報革命の資本家はAI企業集団と未来を創る
情報革命の資本家はAI企業集団と未来を創る

ビジョンキャピタリストとして創業の思いを実現したい

「ソフトバンクグループは分かりやすく言えば巨大なベンチャーキャピタル(VC)なのかもしれません。しかし、VCと定義するのは構えが小さいのではないか。ソフトバンクグループにとってのVCとは、情報革命の未来を創る情報革命の資本家、ビジョンキャピタルである。われわれはビジョンキャピタリストとして、創業当初から一度も変えたことのない思いである『情報革命で人々を幸せに』を実現していきたい」と、プレゼンテーションを締めくくりました。

ビジョンキャピタリストとして創業の思いを実現したい

5議案を決議

本総会では議案として「剰余金の処分の件」「定款一部変更の件」「取締役9名選任の件」「監査役3名選任の件」「監査役の報酬額改定の件」の5議案の採決が行われ、第一号議案に関しては、「配当性向30%とする」、「無配にすべき」と相反する2つの修正動議が提出されましたが、原案と一括して審議の上、全ての議案が過半数の賛成を得て原案通り決議され、閉会となりました。

第41回定時株主総会の動画や資料はこちらからご覧いただけます。

(掲載日:2021年6月22日、更新日:2021年6月24日)
文:ソフトバンクニュース編集部