バスの専用道やバスレーンなどを走行し、輸送力の向上や利便性の向上が期待できる高機能なバスシステムのこと
一般の路線バスよりも高度な性能を持つ次世代のバスシステム
BRTは、「バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit)」と呼ばれ、専用道を走行し高速で運行ができるのが特徴です。中にはバス専用道やバス専用レーンだけを走行するだけでなく、一般道と組み合わせて走るタイプもあります。1つの車体だけではなく、複数を連節させて走行することで、輸送能力を高めているバスもあります。
渋滞や信号待ちの影響を受けずに走行できるため定時性が高いほか、線路が必要な鉄道に比べると初期費用や維持費用など全般的にコストが低く抑えられる、コース設定の柔軟性が高いなどの特徴もあります。また、地域の一体化した交通ネットワークの一部として、鉄道や路線バス、自転車など、複数の交通手段と連携することも期待されています。
高齢化などの影響により運転手が不足し、路線バスによる移動手段が減少することへの懸念から、さまざまな自治体や企業が自動運転の機能を備えたBRTの実証実験や実用化に取り組む動きも見られます。
西日本旅客鉄道株式会社とソフトバンクは、数台の車両が隊列を構成し、自動運転を行う実証実験に取り組んでいます。
(掲載日:2022年10月17日)
文:ソフトバンクニュース編集部