カラフルな魚や不思議な姿をした生きもの、華やかなパフォーマンスなど見どころいっぱいの水族館は、撮影欲を刺激するスポットです。その一方で、照明の暗さや水槽への写り込みなど、キレイに写真を撮るのが意外と難しい場所でもあります。そこで、水族館写真家として人気の銀鏡つかささんと一緒に池袋のサンシャイン水族館を訪問。Google Pixel を使った水族館撮影のコツを教えてもらいました!
目次
暗さやゆがみ… 水族館で撮影する際に失敗してしまう3つの理由と解決法
シルエットや、色合いが魅力的な水中や水辺の生きものたち。しかし写真を撮ると暗くなったり、輪郭がゆがんだりして、その魅力がイマイチ伝わってこない… なんてことはありませんか? そこで水族館での撮影が難しい理由とその解決法を、都会の中で水や緑に包まれた非日常空間を楽しむことができる「サンシャイン水族館(東京都豊島区)」にて、銀鏡さんに教えていただきました!
①明るさが足りない場合はナイトモードに
水族館の照明は、生きものに配慮して暗めに設定されているため、生きものの姿をはっきり写すのが難しい場合があります。また、水槽の前で人物を撮影すると、顔が暗く写ってしまうことも。
しかし、どんなに暗くても生きものを怖がらせないようにフラッシュは厳禁です。そのため基本的に暗い場所での撮影は、ナイトモード(夜景モード)で行うようにしましょう。Google Pixel の場合、ナイトモードをオンにしておくと、暗いところで撮影しようとしたときに自動でモードが切り替わります。

②水槽にスマホを近づけて、水槽の反射や人の写り込みを解消
水槽が湾曲していると生きものがゆがんで写ってしまうことも
水槽ごしの撮影は、アクリル面についた傷や指紋、ライトの反射などでクリアに撮影するのが難しいもの。また、円柱形など、水槽の形状によっては生きものがゆがんで写ってしまうこともあります。
撮影者が写り込んでしまった
また、水槽ごしに撮影すると、撮影者や非常口の誘導灯などが、アクリル面に反射して写り込みがち。また、水槽内にある配管などの人工物が入り込んでしまうこともあります。
そんなときは、スマホをできるだけ水槽に近づけて撮影しましょう。写り込みがなくなるだけで、まるで水中で撮影しているような透明感のある写真に仕上がります。水槽にスマホのレンズが触れるとアクリル面が傷ついてしまう恐れがあるため、水槽とスマホを密着させないように気をつけてください。
水槽ごしとは思えないクリアな仕上がりに(銀鏡さん撮影)
③素早く動く生きものは動画撮影して静止画を抜き出す
全身を撮影したかったのに、アシカの動きが速すぎて尻尾だけに…
生きものの動きは予測不可能な上、種類によってはすばやく動くため、狙い通りの姿を捉えるのはプロでも難しいんです。動きを追いながら撮影しようとすると、ピントが合わなかったり、ブレたりしがちです。また、ナイトモードを使うと暗い環境でも写真が明るくなる反面、シャッタースピードが遅くなるため、小さい魚など動きの速い生きものを撮影するのはなかなかハード。



うまく撮影できないときは、ムービー撮影をして、後からいいショットを切り出すのもおススメです。
Google Pixel の場合は、動画の撮影後に Google フォトのアプリで動画を開き、編集ボタンから、バーをスライドさせて保存したい静止画を表示させます。その状態で「フレーム画像をエクスポート」をタップすると、動画の一部が静止画として保存されます。
イルカやアシカなどのパフォーマンスを撮影する際も、この方法ならベストな瞬間を簡単に切り出すことができますよ。
水族館での撮影が難しい理由と、その解決法がよく分かりました。教えていただいたテクニックのほかに、押さえておきたいポイントはありますか?
銀鏡さん 「なんと言っても、まずは生きものの動きをじっくり観察することですね。しばらく見ていると、水槽のアクリル面によく近寄ってくる個体や、決まったルートで泳ぐ個体がいるなど、いろんな発見があるはずです。個体ごとの動きや表情を楽しみながら、ゆったり構えてシャッターチャンスを待つことが、良い撮影につながりますよ!」
ここで紹介したテクニックは、どれも簡単に実践できるものばかりなので、水族館に行く際にはぜひ試してみてくださいね。応用編では、さらにクオリティの高い写真を撮るための撮影術や、水族館撮影がもっと楽しくなるコツを銀鏡さんに教わります。
※サンシャイン水族館ではイルカの飼育は行っていません
(掲載日:2024年12月16日)
写真:山崎悠次
文:佐藤由衣
編集:エクスライト
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Pixel は、Google LLC の商標です。