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AIと向き合うことが日常になった2025年。ソフトバンクの1年を振り返る

今年はどんな1年でしたか? ソフトバンクニュースで振り返る2025年

今年も残すところあと数日となりました。読者の皆さんにとって、2025年はどんな1年でしたか? 生成AIの進化や、働き方の変化、そしてスポーツでの明るいニュースまで、この1年に起こったさまざまな出来事を、ソフトバンクニュースの記事と一緒に振り返ってみましょう。

生成AI、AIエージェント、クリスタル・インテリジェンス。AIの進化がさらに加速

生成AI、AIエージェント、クリスタル・インテリジェンス。AIの進化がさらに加速

2024年に引き続き、2025年も生成AIは私たちの暮らしやビジネスを大きく変えた1年でした。テキスト、画像、音声を理解・生成するマルチモーダルAIが進化し、“AIと共に働く” 時代への転換期を迎えました。また、OpenAIとソフトバンクグループが年初に発表した「クリスタル・インテリジェンス」の開発・販売に関するパートナーシップは次世代AIの方向性として大きな話題に。過去や最新の情報を反映しながらリアルタイムで刻々とバージョンアップし、「長期記憶」を踏まえた正しい判断を提供できるAIエージェントのあり方が注目を集め、国内外のメディアでも取り上げられました。

ソフトバンクグループ株式会社(SBG)の株主総会では、代表取締役 会長兼社長執行役員 孫正義が「ASI(人工超知能)のNo.1プラットフォーマーになりたい」と語り、グループ全体としてAI戦略をさらに強化していく姿勢を示しました。

AIと伴走する時代へ。AIエージェントが広げる働き方

ソフトバンクでは、全社員がAIを日常的に活用できる環境を整備し、1人100個のAIエージェントを作成する全社プロジェクトを実施。開始からわずか2カ月半で、250万を超えるAIエージェントが誕生しました。業務に限らず日常のさまざまな場面でAIに触れる機会が増え、社員一人一人が “AIを使うチカラ” を身につける取り組みが進みました。

AIエージェントの作成を通じて、AIの仕組みや活用方法への理解が深まり、生成AIを業務に取り入れる動きも広がっています。「AIに相談してみた」「このエージェントが便利だった」といった会話が自然と交わされるようになるなど、AIと伴走しながら働く文化が浸透した1年でもありました。 生成AIやAIエージェントの進化により、情報整理や資料作成、問い合わせ対応など、業務の一部をAIが担う場面も増えています。人が取り組むべき業務により多くの時間を使えるようになり、仕事の進め方そのものが大きく変わりつつあります。

日々の業務負荷という課題に対しては、資料業務特化の生成AIチャットサービス「satto workspace」を開発。AIと会話するだけで資料の構成づくりからスライド作成までを支援し、長時間かかっていた資料作成業務を効率化することを目指しています。誰もが生成AIの利便性を享受できるよう、社内の検証を通じて “本当に使える” プロダクトへと磨き上げ、働く一人一人の時間と発想力を引き出すことで、社会全体の生産性向上につなげていく取り組みです。

人手不足や長い待ち時間が課題となっているコンタクトセンター領域では、Gen-AXが、自律思考型AIの音声応対ソリューション「X-Ghost」、テキストベースの生成AIサービス「X-Boost」を展開しています。24時間365日対応可能なAIが自然な会話で顧客をサポートし、判断が難しいケースは必要に応じて有人オペレーターに引き継ぐことで、限られた人材で高品質な応対を維持することを目指しています。AIが人の仕事を奪うのではなく、“支える存在” として寄り添うことで、現場の働き方とサービス品質の両立に挑んでいます。

社会課題に、アンサーを。AIとともに未来をつくる

2024年にスタートした「社会課題に、アンサーを。」プロジェクト。2025年は、“AIは社会課題を解決する相棒である” という想いのもと、AIキャラクター「AIましゃはる」が登場し、福山雅治さんとの対話を通じて、災害対応や教育格差、食品ロスといった身近な課題や最新テクノロジーを分かりやすく伝える取り組みを進めています。テレビCMやウェブコンテンツを通じて、AIとともに社会課題へ向き合う姿勢を広く発信しています。

社会課題に、アンサーを。

時代が変わっても、不便を抱える人をゼロにし、安心を届けたい。テクノロジーを生かして社会の課題に向き合い、答えを出し続ける会社でありたい。ソフトバンクは、未来の社会をより良くするために、これからも取り組みを進めていきます。

AI時代を支える次世代インフラと、環境への新しい取り組み

生成AIの普及が進む中で、データの処理量やそれに伴う電力の消費量は今後さらに増加していくと見込まれています。一方で、日本のデータセンターの約8割が東京圏・大阪圏に集中しており、大規模災害時のリスクや電力負荷の偏りといった課題が指摘されています。こうした背景から、ソフトバンクはデジタルインフラを全国へ分散し、使用するエネルギーも含めて持続可能なかたちでAI時代を支える「次世代社会インフラ構想」を進めています。

AI時代を支える次世代インフラと、環境への新しい取り組み

「北海道苫小牧AIデータセンター」の完成イメージ図

その中核となるのが、北海道苫小牧市で建設中の「北海道苫小牧AIデータセンター」です。大規模な計算基盤を備え、需要に応じて継続的に拡張可能なこの拠点は、次世代社会インフラの要として位置づけられています。また、北海道内の再生可能エネルギーを100%活用した地産地消型のグリーンデータセンターとして運用を目指しており、AIを支えるインフラそのものを、環境負荷の小さいかたちへ転換していく取り組みでもあります。

環境への配慮は、データセンターだけにとどまりません。森林保全の分野では、全国47道府県市の森林保全を支援する「NatureBank」の取り組みがスタートしました。「PayPay」や「Yahoo!乗換案内」など、日常的に利用されるサービスと連動した消費者参加型の植樹プログラムを通じて、誰もが身近な行動から森づくりに参加できる仕組みづくりを進めています。秋田県のスタジアムで行われた植樹イベントなど、地域と連携し、一緒に森林再生に取り組む活動も広がり始めています。

また、地域が抱える移動や医療、人手不足といった課題に対しても、デジタル技術や新しいモビリティの活用が進んでいます。東京臨海副都心・豊洲エリアでの自動運転車両の運行実証、長野県伊那市や大分県杵築市での医療MaaSの取り組みなど、地域の生活インフラを支える取り組みが各地で展開されています。妊産婦の通院負荷軽減や、医師と看護師を遠隔でつなぐ仕組みづくりなどを通じて、テクノロジーを地域の「足」や「医療」につなげる動きが加速した1年でもありました。

世界へ挑む選手たち。東京2025デフリンピック

世界へ挑む選手たち。東京2025デフリンピック

東京2025デフリンピックは、“きこえない・きこえにくい” アスリートが出場する国際スポーツ大会です。100周年の記念大会でもあり、日本での初開催に向けて準備が進む中、各競技の代表選手たちが世界の舞台へ挑む姿が注目されました。幅広い競技で選手たちが挑戦を続けており、競技の魅力や取り組みを知る機会が広がった1年となりました。ソフトバンクからも社員が自転車競技(ロード)やオリエンテーリングに日本代表として出場したほか、大会のトータルサポートメンバーとして通信機器の提供や利用サポート、会場運営の補助などを行い、選手が安心して試合に臨めるよう、必要な環境づくりを支援しました。
世界に挑戦する選手の思いや競技にかける熱意を届けるため、その姿をソフトバンクニュースで紹介してきました。競技への向き合い方や、デフリンピックを通じて伝えたいメッセージなど、選手一人一人の背景に触れる内容となっています。

福岡ソフトバンクホークス誕生20周年。大逆転で5年ぶりの日本一に

2025年、福岡ソフトバンクホークスは誕生20周年という節目を迎えました。序盤は主力選手のケガや不調で一時は最下位に沈んだ時期もありましたが、その後追い上げを見せ、パ・リーグのレギュラーシーズンを連覇。さらにSMBC日本シリーズ2025を制し、5年ぶりの日本一に返り咲きました。
ソフトバンクグループでは、社員やその家族がホークスを応援できるイベントや、試合を盛り上げる取り組みを行い、ホークスとともに節目の1年を盛り上げてきました。優勝パレードや記念イベントの様子は、ソフトバンクニュースでも紹介しています。

ソフトバンクニュースは来年も引き続き、さまざまな情報をお届けすることで皆さんの生活を少し豊かにするお手伝いをしていきたいと思います。今年もご愛読いただき、ありがとうございました!

良い新年をお迎えください。

(掲載日:2025年12月25日)
文:ソフトバンクニュース編集部