バスケットボール男子日本代表チーム、通称「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チーム。
日の丸を背負った彼らが世界へ挑む序章「FIBAワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」が、11月から始まります! その先にあるのは、ワールドカップ(2019年@中国)への出場のみならず、2020年東京五輪への出場権獲得。日本のトッププレーヤーたちの熱き戦いから目が離せません!
だから、彼らを、日本バスケを、応援しよう!
AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームがこうして世界を目指すまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。その背景には、男子の国内トップリーグが歩んで来た複雑な歴史があります。
その始まりは2005年。
当時、JBA(日本バスケットボール協会)から離脱する形で「bjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)」が発足すると、元々あった「JBL(バスケットボール日本リーグ/のちのNBL)」と2リーグの並立状態が続くことに。日本バスケ、とりわけ男子のレベルと取り巻く環境を問題視したFIBA(国際バスケットボール連盟)が「トップリーグは、1国に1リーグが望ましい」とリーグ統合を呼びかけるも、その動きは遅々として進みません。
2014年、FIBAが改善の見られないJBAに対し、国際資格停止処分を発表。
その処分は、年代・性別を問わず、全てのバスケットボールのチームが国際試合へ出場できないという前代未聞の厳しいものに。当時は2016年リオ五輪出場が絶望的とまで言われていました。
その後に断行された、日本バスケットボール界の大改革――。
川淵三郎JBA会長(当時)の強力なリーダーシップの下、バスケットボール界はB.LEAGUE創設を含めたさまざまな改革に着手。制裁からわずか半年程度の短い期間でその道筋をFIBAに示すことができたことから、2015年8月にFIBAからJBAへの制裁は解除され、バスケットボール日本代表チームも、再び国際試合の舞台へ戻ります。女子日本代表チームはリオ五輪で準々決勝進出を果たす一方、男子日本代表チームは五輪への世界最終予選で敗退。リオへの出場権を逃しました。
あの悔しさから1年。AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームは、再び世界へ挑戦します。
男子トップリーグはついに1つとなり、2016年9月に日本バスケ最高峰のリーグ「B.LEAGUE」が誕生。シーズンを戦い抜き、切磋琢磨した国内のトッププレーヤーたちがAKATSUKI FIVE男子日本代表チームへ召集されています。
FIBAの規定により、開催国といえども、現時点で男子日本代表チームは東京五輪への出場権を獲得していません。全ては今後のワールドカップ予選、そしてワールドカップ本戦の結果次第。日本男子バスケ界の悲願である、1976年モントリオール五輪以来44年ぶりの五輪出場を勝ち取るため、さらに成長しパワーアップした姿で国際舞台に立つ彼らの活躍に期待しましょう!
日本男子バスケ復活の要 名将フリオ・ラマスの招聘(しょうへい)
1980~90年頃、現在の日本と似た境遇の国がありました。それがアルゼンチンです。
当時、アルゼンチンは国内外の政治的混乱なども手伝い、長く五輪から遠ざかっていました。そしてもう一つ、2m超のプレーヤーが多数を占める世界の強豪に対したときの身体の大きさのハンデもまた、両国に共通する悩みです。
そんな中で、アルゼンチンではバスケットボールの強化・活性化などを目的に1985年に国内プロリーグがスタート。その後、1996年アトランタ大会で44年ぶりに五輪に出場すると、そのわずか8年後の2004年、アテネ五輪で世界の頂点に立ちます。
一方、40年以上にわたって世界の壁を打ち破れないでいる男子日本代表チームは今年7月、アルゼンチン代表をアシスタントコーチとして2008年北京五輪銅メダル、そしてヘッドコーチとして2012年ロンドン五輪4位などに導いた世界的名将フリオ・ラマス氏をヘッドコーチに迎えました。
「過去のアルゼンチンと同じチームをつくるつもりはありません。日本のプレーヤーと共に、日本人にしかできない戦いをすることこそが私のミッションであり、チャレンジです」
小さなチームで世界を席巻する術を知るラマスヘッドコーチの下で、男子日本代表チームはどのような成長を遂げるのか――いままさに、世界へ羽ばたこうとしています。
ホームゲームを応援に行こう! チケット一般発売開始!
ワールドカップ アジア地区1次予選の初戦、11月24日(金)午後7時にティップオフとなる日本代表対フィリピン代表戦のチケットが10月21日(土)午前10時から一般発売開始! AKATSUKI FIVE オリジナルTシャツ付きとなるこのチケット、皆さんで会場を一色に染めてAKATSUKI FIVE 男子日本代表チームを応援しましょう!
大会概要
大会名称 | FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選 |
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開催期日 | 2017年11月23日(木)~2018年7月2日(月) |
開催地 | 各グループ内、ホーム&アウェー方式で開催(ホーム:3試合、アウェー:3試合) |
出場国 | 16チーム(4チーム×4グループ) |
対戦グループ | 日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、フィリピン(グループB) |
(掲載日:2017年10月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部