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AKB48 岡部麟さんと倉野尾成美さんの種子島アドベンチャー(前編) 「みちびき」が宇宙へ飛び立つ歴史的瞬間を…見ちゃった♥

10月10日、午前7時1分37秒。ついにその時が…。
日本のITのミライを担う人工衛星「みちびき」を乗せたH-IIAロケットが、種子島宇宙センターから打ち上げられました。約30分後に「みちびき」は予定されていた軌道へ投入され、打ち上げは大成功!

発射地点を見渡せる公園で、祈りながら打ち上げを見つめていたのは、AKB48 Team 8 岡部麟さんと倉野尾成美さん。実は前日から種子島宇宙センターを見学したり、打ち上げの流れなどを勉強して歴史的瞬間に備えていたんです! そんな2人のドキドキ種子島体験を2回に分けてお届けします!

「みちびきって何?」という方はこちら

2人の「晴れジョ」が種子島に降り立つ

「みちびき」の打ち上げを翌日に控えた10月9日、青空が広がる種子島に到着した岡部さんと倉野尾さん。天気予報によると、どうやら快晴は翌日まで続くそう。10月10日は「体育の日」にされていたこともあって晴れる日が多いそうですが、これで2人はめでたく「晴れジョ」に認定!

空港のロビーで2人の目に飛び込んできたのは宇宙食、さすが日本で一番宇宙に近い島ですね。さっそく購入しちゃいました!「宇宙飛行士ってこういうの食べてるのかな?」と宇宙への思いが募っていきます。

「宇宙食GET☆」(倉野尾)

種子島宇宙センターを訪問したよ♪

実は、種子島って結構広いんです。島の北部にある空港からバスに乗り、さとうきびや安納芋の畑の中を進むこと約40分。2人が訪れたのは南部にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)の種子島宇宙センター。広さは約970万平方メートルで東京ディズニーランド20個分。でも、世界的に見るとロケット発射場としてはコンパクトな方らしいです。最初に宇宙科学技術館に行き、ロケットの模型や動画などを見て勉強します。

「特別に受付に座らせてもらいました♪」(岡部)

「すごい迫力…、明日成功するといいなぁ」(倉野尾)

JAXA広報の服部さんにもインタビューさせていただきました! さっそく2人で質問攻めにしましたよ♪

どうして種子島に宇宙センターがあるんですか?(岡部)

「ロケットは地球の自転の力が強い“赤道”に近い方が打ち上げしやすいんです。でも宇宙センター建設当時は、沖縄がまだ日本に返還されていなかったので種子島にできたんですよ」(服部さん)

H-IIA の“H”ってなんですか?(倉野尾)

「燃料である水素の原子記号の“H”です。H-IIAロケットは酸化剤に液体酸素(LOX)、燃料として液体水素を組み合わせた水素推進系と呼ばれています」(服部さん)

H-IIAロケットってどれくらいの大きさなんですか?(倉野尾)

「全長が53メートル、重さが289トンあります。愛知県にある三菱重工業で作られ、船で運ばれてきたものを発射場の近くにあるロケット組立棟で組み立てています」(服部さん)

私たちAKB Team 8なんですけど、もしH8ロケットができたらテーマソング歌っていいですか?(岡部)

「すごく先になりますけど…ぜひお願いします(笑)」(服部さん)

質問に答えてくれたJAXA広報の服部さん

「ロケット大きい!」(岡部)

発射地点の近くまで行ってみました

打ち上げの基礎知識を学んだ2人は、発射地点(射点)の近くにある「ロケットの丘」にも足を伸ばしてみました。H-IIAロケットの打ち上げが行われる岬の先端にある射点や、巨大なロケット組立棟などを一望できます。ちなみにロケット組立棟の扉はふすまのような引き戸になっていて、重さはなんと400トン。世界最大の引き戸としてギネス記録に登録されているんですって!

「すごい、大きい、近い!」と喜ぶ2人ですが、実はこの場所は近すぎて発射時には封鎖されてしまうそう。翌日は別の方向にある恵美之江展望公園から打ち上げを見学します。

「赤と白の鉄塔はロケットを支えるんじゃなくて、避雷針や風速計がついているんだって。知らなかった!」(倉野尾)
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「H-IIロケット7号機が展示されていました。先に打ち上げて失敗してしまったH-IIロケット8号機の原因究明と、H-IIAロケットの開発に注力するために、打ち上げるのをやめてここで展示しているんだって」(倉野尾)

H-IIAロケットは打ち上げ前日夜に移動。289トンの巨体は移動発射台運搬台車「ドーリー」によって時速2キロでゆっくりと移動させます。実は、移動開始が予定よりも遅れ取材陣もハラハラしていました。

ついに訪れた運命の朝、打ち上げのチャンスは…1秒!

翌朝も見事に快晴♪

早起きして見学場所である恵美之江展望公園を訪れた2人。「ちょっと風があるけど大丈夫かな?」と少し心配そうに打ち上げを待ちます。というのも、今回打ち上げられる人工衛星みちびき4号機はすでに打ち上げられている1号機、2号機と同じ軌道に、縦列駐車をするように投入しなければならず、発射可能なタイミングが限られているからなんです。10月10日で発射可能なのは午前7時1分37秒のみ。少しでも遅れると打ち上げが延期になり今回は見られないと思うと、もうドキドキしちゃいます。

「ちょっと心配…」(岡部)、「私は楽しみ!」(倉野尾)

そうこうしている間に打ち上げ約10分前になると、公園に響き渡る音量でカウントダウンが開始されました。「なんかカウントダウンされると、さらにドキドキするね」と顔を合わせて話す2人。そしてついに…

「5、4、3、2、1…」

「バリバリバリっていうロケット噴射の音が少し遅れて聞こえてきて、びっくりしちゃった」(岡部)
「もうあんなに遠くまで! 打ち上げ成功して良かったね~」(倉野尾)

打ち上げが成功して安堵の表情を浮かべる2人。公園内でも見物者の間で自然と拍手が沸き起こりました。約30分後には「みちびき」4号機が予定されていた軌道に投入されたことを告げるアナウンスがあり、全ての作業が無事に完了! これで「みちびき」は待ちに待った4基体制に。今後、さまざまなITサービスで活用されるのが楽しみですね。

人工衛星「みちびき」打ち上げレポート(後編)はこちら

(掲載日:2017年10月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部