2020年8月4日、ソフトバンク株式会社は2021年3月期 第1四半期 決算説明会を開催。代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮内謙は、新型コロナウイルス影響下における事業のデジタル化の進展、2022年度に向けた経営戦略、そして2021年 第1四半期業績の総括について説明しました。
3カ月で一気に加速したデジタルシフト
冒頭で、「この第1四半期はデジタル化が本格的に進んだ重要な四半期であり、コロナ下でも事業を伸ばすことができるという自信が湧いてきた」と思いを語り、従来の訪問・対面型からオンライン型にデジタルシフトし、コンシューマ事業ではオンライン接客や配信型イベント、法人事業ではウェビナーやオンライン商談などを積極的に活用し大きな手ごたえがあったと述べました。
さらにこのデジタルシフトにより、生産性を高める新しいワークスタイルを実現する「デジタルワーカー4000プロジェクト」への意気込みを語りました。
2022年度 営業利益1兆円への道筋
続いて、2022年度で売上高5.5兆円、営業利益1兆円、純利益5,300億円を達成するために、5G・IoT・フィンテック・eコマースを軸とした成長戦略や、AI・RPAを活用した構造改革を行うことを発表。
具体的には、金融サービス・モバイル・eコマースを軸としたPayPayプラットフォームの活用、スマホ契約数の拡大や法人向けのデジタル化ソリューションの加速、固定費維持やグループ内のリソースを活用したコスト最適化などについて説明しました。
連結業績は法人事業、ヤフーが増益に貢献
宮内は2020年3月期 第1四半期の業績ハイライトとして、売上高は前年同期比で1%増加して1兆1,726億円、営業利益は前年同期比4%増の2,799億円、純利益は前年同期比8%減の1,521億円、調整後フリー・キャッシュ・フローは前年同期比49%増の2,363億円と説明。法人のソリューション事業やヤフーのeコマース事業が増益に貢献したとしました。
最後に、「今後は成長戦略と構造改革の両輪の経営を軸に、5Gの本格化により、IoT、eコマース、フィンテックといった成長分野が一気に開花していく」と、決算説明会を締めくくりました。
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(掲載日:2020年8月3日、更新日:2020年8月5日)
文:ソフトバンクニュース編集部