行動制限も解除され、旅行にも行きたい季節になってきましたね。コロナ禍にソフトバンク株式会社のグループ企業が経営するホテルが誕生したって知っていましたか？ いったいどんなホテルなのでしょうか。話題の商品が試せる部屋もあるということなので行ってきました。どんな特長があるのかやその理由、また全国に展開しているホテルチェーンについてなども担当者に聞きました。
目次
- 早速「Tabist 銀座」に行ってみた
- 新しい取り組みを、銀座から全国へ
- 本来の接客業務に集中できるよう、全国のホテルをテクノロジーの力でサポート
- ご当地ならではの体験を提供する全国約300のTabistホテル
早速「Tabist 銀座」に行ってみた
「Tabist 銀座」は、ソフトバンク株式会社のグループ企業 Tabist株式会社が運営するTabistホテルチェーンの中で、初の直営ホテルとして2022年10月にオープンした新しいホテル。場所はショッピングや観劇に便利な東京の中心地、銀座エリアに位置します。歌舞伎座や築地場外市場も徒歩圏内です。
最寄り駅は東銀座駅（徒歩5分）、築地市場駅（徒歩1分）ということで、今回は築地市場駅から向かってみます！
駅を出てすぐの橋を渡って…
右折するともう目の前。あっという間に到着しました！
新橋演舞場がまさに目と鼻の先にあります。ここに泊まったら観劇するのにとても便利そうです。
「そうなんです。新橋演舞場が近いので、観覧目的のお客さまにもよくご利用いただいているんですよ」
と登場したのは、今回「Tabist 銀座」の案内をしてくれる髙橋さん。
「『Tabist 銀座』は銀座も築地も徒歩圏内なので、銀座の夜を楽しんでぐっすりと休んだ後は、築地での朝食も楽しめます。世界に誇る銀座エリアにも関わらずお財布に優しい価格設定なので、コストパフォーマンスの良い銀座の隠れ家的お宿としてお使いいただけると思いますよ。今日はよろしくお願いします」
髙橋 大輔（たかはし・だいすけ）さん
Tabist株式会社 プロキュアメント＆サプライチェーン シニアマネージャー
Tabist全体のオペレーション運用管理やTabist加入施設への付加価値提供、Tabist銀座のオペレーションマネジメントを担当。
早速中に入ってみましょう！
シックなロビーの横には、コンセントも完備されたカウンターエリアと開放的なラウンジが併設されています。全体的に、きれいでスタイリッシュです♡
ラウンジには、お菓子の自動販売機や電子レンジを発見！ コンビニに行かなくても小腹を満たしながらひと息つけますね。カウンターは、パソコンを使った作業などに便利そうです。
「ラウンジはゆったり過ごしてもらえるようにデザインしました。仕事をしたい人などにも活用してもらえるロビーのカウンターとは、あえて空間を分けています」
ちょっと上質なリネンやアメニティに囲まれて、くつろげそうなお部屋
ではお部屋に行ってみましょう。
どんなお部屋なのでしょう…。ドキドキ、ワクワク…。ホテルや旅館に泊まるときって、このドキドキ感も醍醐味（だいごみ）ですよね。
ジャーン、到着～！
お部屋にやってきました。ロビーやラウンジ同様、お部屋もきれいです。全館禁煙なのもうれしいですね。
「こちらはデラックスツインルームです。部屋のタイプは3種類あって、ほかにツインルームとセミダブルの部屋があります」
お部屋に入ったらまずやること。はい、アメニティのチェックです。
パジャマはシャツとパンツがワンセットになったタイプです。しかも肌触りが良いコットン素材。高級感があって、なんだかちょっと得した気分です。
「お部屋で『いいな』と思ってもらえるポイントを作りたい思いで、リネンとアメニティにはこだわりました。バスタオルも、同価格帯のホテルで使われているものよりは大判なものにしています。『フカフカだった』『びっくりした』『よかった』とインスタグラムでコメントしてくれている方もいました」
「シャンプーは、誰からも好かれるシャンプーを選びました。コーセーのスティーブンノルという商品を使っているのですが、とても好評です。『アメニティが良かった』というコメントを見たときは、本当にうれしかったです」
うんうん、アメニティは重要ですものね。
次にチェックしたいのは…。そうです、バスルームです。
話題のバブルシャワー「ミラブルZero」が試せる
バスルームでは、バブルシャワー「ミラブルZero」を発見！ 「ミラブルZero」といえば、これまでになかったウルトラファインバブルを含んだ３つの水流で、毛穴の細かい所や隙間まで汚れをキレイに落とすと話題になっているのを聞いたことがあります。買わないと普通は試せないので、これはうれしい！
「ここに泊まれば体験できる…。お客さまに対して何か付加価値を提供できないかと考え、株式会社サイエンスに協力いただき、4部屋に導入しています」
寝心地を確かめられる「NELLルーム」も
「『Tabist 銀座』近辺は夜、非常に静かなので、寝るには本当に快適な空間をお届けできています。その中でも特に睡眠にこだわった部屋があるのでご紹介しますね」
ということで見せてもらったのが、こちらのお部屋「NELLルーム」！
「NELLマットレス」が導入された部屋です。NELLマットレスは、睡眠中の自然な寝返りを手助けし、快眠をサポートしてくれるマットレスなのだそう。買うとなると10万円前後になる高額のマットレスの寝心地をお試し体験できるなんて、貴重ですね。「Tabist 銀座」に泊まる目的が、この部屋で寝ることになっちゃいそうです！
「こちらもお客さまに付加価値を提供できればと、『NELLマットレス』を提供している株式会社Morghtと始めた取り組みです。『NELLマットレス』が導入された部屋を指定して予約できるのは全国初なんですよ。1部屋限定なのですが、大変ご好評いただいています。日本には『NELLマットレス』が試せるショールームがないんですね。購入前にTabistに泊まってお客さまに試していただくことができるのは、双方の送客効果にもつながっています」
新しい取り組みを、銀座から全国へ
「泊まるともれなく話題の商品を試せる」というのは魅力的です。なぜこのような取り組みをしているのですか？
「Tabist 銀座」は直営店なので、新しい取り組みがしやすいんです。全国に新しい取り組みを波及していくためのモデルケース店舗と位置付けて、設備面と運用面でさまざまな取り組みを行っています。設備面での取り組みの一例が、ミラブルやNELLマットレスの導入なんです。
利用する側にも提供する側にも、うれしい取り組みですね。実際他のホテルにも導入したのですか？
銀座で大変好評だったので、波及の第一弾としてNELLマットレスの設置を大阪府の「Tabist ホテルアシアート 難波」でも始めました。黒門市場から非常に近いホテルで、全58部屋に導入しています。より多くの人に知っていただける機会の提供にもなるので、このような取り組みは今後もやっていきたいです。現在も、とあるメーカーさんと組んで新しい取り組みを計画中なんですよ。
キャッシュレス決済や清掃…。ホテルのバックグラウンド業務をDXで効率化
運用面ではどのような取り組みをしていますか？
ソフトバンクのグループ力を駆使してさまざまな取り組みを行っています。オンライン決済にはSBペイメントサービス株式会社、キャッシュレス決済ではSB C&S株式会社のPayCASなどを活用していますが、その他の大きなものとして、ソフトバンクロボティクス株式会社の子会社のSmartBX株式会社が清掃業務を提供してくれていて、デジタル清掃による清掃業務の効率化を行っています。
ビジネス版LINEの「LINE WORKS」を導入し、スタッフがリアルタイムで連携できるようにしたり、清掃スタッフが客室清掃結果を1室ごとにスマホでレポートすることで、忘れ物などがあった際もすぐにチェックできる体制にしています。
DXが進んでいるのですね。
今後はこの掃除情報とフロント情報を連動させて、さらなる業務効率化が実現できるよう、システムを開発しているところです。こちらも銀座で成功したら、将来は全国の加盟店に広げていきたいですね。
本来の接客業務に集中できるよう、全国のホテルをテクノロジーの力でサポート
TabistがDXに取り組む背景を教えてください。
日本のホテルや旅館は、大型チェーンやブランドではなく、個人経営で人手不足が課題になっているところの方が圧倒的に多い現状です。そのようなところにテクノロジーやDXを提供することによって、日本の観光業全体の底上げを図ろうというのが、Tabistを運営するTabist株式会社のそもそもの立ち位置なのです。
Tabist株式会社として、全国の加盟店に既に提供しているDXなどの取り組みはありますか？
大きく3つあります。
- OTA（オンライン・トラベル・エージェント）の一元管理
OTAと呼ばれるオンライン上の各旅行代理店とのやりとりを、Tabistが全て行っています。 - ダイナミックプライシングの導入
宿泊代金を需要と供給の状況に合わせて変動させるダイナミックプライシングを導入し、従来専門スタッフが周辺の価格相場を見ながら手動で価格設定していた作業をAIが自動で行っています。 - サポート窓口設置
ホテルのバックグラウンドの業務は全てTabistに任せていただいて、各ホテルが接客やお食事の提供など、お客さまと触れ合う業務に集中できるようサポートしています。
ご当地ならではの体験を提供する全国約300のTabistホテル
「Tabist 銀座」以外にもユニークな宿泊体験ができるホテルはありますか？
Tabistチェーンは、昔ながらの旅館からビジネスホテル、リゾートホテルまで幅広く、国内46都道府県約300施設を展開しています。チェーンでありながらもバラエティ豊かで均一化していないというのが特長で、ご当地ならではのユニークな宿泊体験を提供することを目指しています。
それを体現したのが、熊本県の「Tabist 山鹿温泉 湯宿 湶」です。ご当地の良さを体験してもらうため、山鹿温泉の華やかな文化の中心地「八千代座」を再現したコンセプトルームなどを作ってSNS映えを楽しんでもらえるようにしたり、山鹿温泉のお湯をじっくり堪能してもらうプランを用意しました。
これからも、お客さまの宿泊体験の満足度が上げられるよう、Tabist独自のキャンペーンやお手頃価格のご提供、運営する施設へのDX支援に取り組んでいきます。
ありがとうございました。
（掲載日：2023年4月27日）
文：ソフトバンクニュース編集部
