皆さんはこれまでに3D映像を見たことはありますか? おそらく、3Dメガネをかけたり専用のデバイスを使ったりして3D映像を見ることを想像する方が多いと思いますが、今回ソフトバンクが提供を開始した3D体験サービス「トビデル」は、対象のスマホ※と専用の保護ガラス、アプリがあれば “裸眼で、スマホで撮った写真や動画を3Dで見られる” というもの。実際に3D体験してきました。
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iPhone 16 / iPhone 15 Pro / iPhone 15 に対応(2024年9月20日時点。順次拡大予定)
目次
本当に浮き出てきた… 想像以上の “3D” っぷりに脱帽
「スマホで撮った写真や動画を、裸眼で3Dで見られるサービスを始めるんですよ」
最初にこの話を担当者から聞いたとき、「え、スゴ… 本当ですか!?」という期待を込めた驚きの反応をしつつも、正直なところ内心では「(本当に裸眼で3Dに見えるの…?)」と、半信半疑な状態でした。
近年、3D技術はさまざまな分野で活用が広がっています。3Dメガネをかけると映像が飛び出てくる映画や、VRゴーグルを着用して楽しむメタバース空間の中でのサービス、キャラクターがフィールドを自由自在に動き回れるゲームといったエンタメ分野をはじめ、製品を全方向から見られるようなウェブカタログだったり、建築分野では設計図を立体的に建物の完成形を表示したり、医療分野では3D画像診断によって患部を立体的に表示することで正確な診断と治療が可能になったり、3D技術の進化にはいとまがありません。
話を元に戻しましょう。今回始めるサービス「トビデル」は “裸眼で、スマホで撮った写真や動画を3Dで見られる” というものです。読者の皆さんはどんな3Dを想像するでしょう? って聞くまでもありませんね。「トビデル」という名が示すとおり、やっぱり写真や動画が飛び出てくるというものなのでしょう。ただその場合、3Dメガネやゴーグルをかけずに裸眼でどの程度3Dに見えるのか…
後日、実際に体験させてもらえるということで、期待と疑念が入り混じる中、ドキドキしながら担当者のもとへ行ってきました。
……
…いや、すみませんでした。想像していた以上に、思いっきり3Dでした。
最初に見せてもらったのは、3D専用のコンテンツ。宇宙空間で、大型の宇宙船から小型の宇宙船が脱出するシーンです。見始めはまだ「うーん、浮き出てるように見えるような…」ぐらいの感覚だったのですが、しばらく見ていると、
「え? え? 隕石がどんどん近づいてくるんですけど…!」
「あれ? 宇宙船がこっちに向かってくる!」
当たり前のことですが、隕石や宇宙船に指で触ろうとしても、もちろん触れません。かつてテーマパークのアトラクションや映画館で見た3D映画さながら、スマホの画面から飛び出てきているように見えるのです。この感覚を写真や動画でお伝えしたいと思ったものの、どうしても撮影すると2Dになってしまって、立体的に見えるはずの部分がブレて乱視のように見えるだけという… うまくお伝えできないのが歯がゆいのですが、とにかく想像以上の3Dっぷりです。
続いて見せてもらった FANTASTICS from EXILE TRIBE の映像でも、スマホの狭い画面を飛び出してキレッキレのダンスを踊っています。ちょっとだけ苦言を呈すると、動きやカメラワークの切り替えが早すぎて筆者の脳内処理が追いついていないのか、時折普通の2D映像として認識している感覚があるのですが、いずれにしてもしっかりと3D体験ができています。
思い出を3D化! 自分で撮った写真や映像がカンタンに3Dに
「このサービスって、自分のスマホで撮った動画も3Dに見えるんですよね?」
そこで見せてもらったのは、参道を2人の人物が鳥居に歩いて向かっている映像です。この映像では被写体との距離があるからなのかもしれませんが、あまり飛び出てくる感覚はないものの、しっかりと奥行きが出てスマホの中に立体的な世界が広がっている感じがします。
「過去に自分で撮った動画とか、今ここで撮った動画も3Dにできるんですよね?」
そこで、自宅で飼っている猫が近づいてくる映像と、このために竹芝本社から撮った東京湾の映像を試しに見せてもらうことに。実はこのやり取りで、映像を3Dで見られるようになるまでどれぐらいの時間がかかるのかも、こっそり確認しようとしていたのですが、エアドロ(AirDrop)で送った動画をアプリで開いて「はい、どうぞ」って、ちょっと手軽すぎません!?
いずれの映像も、映像が飛び出すというよりも奥行きを感じる方が強いと思ったのですが、遠くにあるものを遠くに感じ、近くにあるものを近くに感じる、距離感を認識できている感覚がありました。飛び出てこない場合でも奥行きがしっかり表現されるので、“映像を撮影した場所にいる” という感覚は十分味わえますし、それこそ観光スポットなどのキレイな景色をこれで見たら、観光したときの気持ちをもう一度味わえる、そんな可能性を感じられます。
体験しなければ分からないこの感動。必要なのは専用の保護ガラスとアプリだけ!
ところで、見た目は何の変哲もない普通のスマホなのに、なぜ3Dに見えるのでしょう? 担当者に話を聞いてみました。
コンシューマ事業統括 プロダクト&マーケティング統括 サービス企画本部
公文 悠貴(くもん・ゆうき)
2020年より5G LAB「AR SQUARE」の立ち上げ、AR事業における企画・戦略立案を担当。
こんなに3Dに見えるとは思っていませんでした。どうやって3Dに見えるようになっているのか、その秘密を教えてください。
実はこれ、専用の保護ガラスを対象のスマホの画面に貼っているんです。あとは専用アプリで写真や動画を再生するだけで、簡単に3Dで見ることができるんですよ。
な、なんと! たったそれだけで写真や動画が3Dに見えるなんて。進化のスピードにもう感動しかありません。
ありがとうございます(笑) 本当にこの3D保護ガラスを対象のスマホに貼ると誰でも手軽に3D体験ができるので、ぜひ多くの方に体験してみていただきたいです。写真や映像を専用アプリで表示しないときはごく普通の保護ガラスとして使えますし、これを選ばない理由ってないですよね? ソフトバンクショップや量販店などで購入することができるので、保護ガラスを買うときはぜひこの「トビデル 3D保護ガラス」(7,200円)を選んでいただきたいですね。
めちゃめちゃ推しますね(笑)
はい! 自分で撮った写真や動画が3Dに見えるこの感動って、実際に体験しないと分かってもらえないじゃないですか?
確かにそうですね。この実際に体験した3Dの感動をどう表現したら読者にちゃんと伝えられるのか、とても悩んでます…
なので、全国のソフトバンク取扱店(一部店舗を除く)でお客さまに3D体験していただけるデモ機を用意しています。どんな風に見えるのか、ぜひご自身の目で確認してみていただきたいです。また、実際に無料の専用アプリ「トビデル」をダウンロードしていただければ、その中に、なにわ男子やぼる塾、FANTASTICS from EXILE TRIBE などのお試し用コンテンツが用意されています。ファンの方はこのお試しコンテンツが3Dでどう見えるのか、体験しないのはもったいないかもしれませんね。あとは将来的にアプリ内で購入できるコンテンツなども予定しています。
ちなみに、このサービスを利用できるのはソフトバンクユーザーだけなんですか?
いえ、ワイモバイルやLINEMOのユーザーはもちろん、他の通信キャリアを利用のお客さまでも3D体験が可能です。ただ…
ただ…?
現時点(2024年9月時点)でこの3Dサービスを利用できるのが、iPhone 16 / iPhone 15 Pro / iPhone 15を利用している方だけなんです。というのも、スマホごとに製造する3D保護ガラスや、専用アプリで3D化するときの制御が異なるので、全ての機種に対してちゃんと3Dで表示できるか確認が必要になりまして…
な、なんと… そんな事情があるんですね…
もちろん他のスマホにも早期に対応していく予定ですので、現在の対応機種 iPhone 16 / iPhone 15 Pro / iPhone 15以外のスマホをお使いの方はそれまで楽しみにお待ちください!
3D体験サービス「トビデル」で3D体験する方法
改めて、スマホで撮った写真や動画を裸眼で3Dで見られるサービス「トビデル」を楽しむ方法を確認してみましょう。
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2024年9月時点では、iPhone 16 / iPhone 15 Pro / iPhone 15をご利用の方のみお楽しみいただけます。
- 専用の3D保護ガラスを購入し、対象のスマホに貼る
- 「トビデル」アプリ(無料)をダウンロード
- スマホの写真フォルダにある写真・動画をアプリで再生
たったこれだけで簡単に3D体験ができちゃうんです。専用アプリの中には、無料で体験できるコンテンツも。ちなみに、写真や映像を撮影するときは、空間ビデオやシネマティックモード、ポートレートモードで撮ると、より立体的に感じるそうですよ。この感動を写真や映像でお届けできないのがとても残念すぎるので、ぜひ皆さんもお店でこの感動を味わってみてください!
(掲載日:2024年9月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部