複数のアプリケーションやデータソースを統合的に連携するクラウドベースのサービス
企業や組織のデータ連携と統合を支援するプラットフォーム
iPaaSは「Integration Platform as a Service」の略で、アイパースと読みます。仮想のプラットフォーム上でシステム同士の連携を可能にする仕組みで、複数のクラウドサービスやオンプレミス(自社運用のサーバーやソフトウエア)ごとに散在するデータを連携して、一元管理や処理の自動化をすることが可能です。
iPaaSが注目される背景には、DX推進やリモートワークの普及による企業や組織でのクラウドサービスの利用増加などが挙げられます。総務省発表の令和6年度情報通信白書によると、企業におけるクラウドサービスの利用率は77.7%と普及が進む一方、部署や業務によって独自にクラウドサービスやシステムを導入するケースも発生しています。組織間でシステムやデータが共有されず孤立してしまうといった課題が増えてきたことから、組織内のデータ統合や煩雑なシステム運用の簡素化をはじめ、スムーズなデータ共有・分析や処理の自動化などを実現する手段としてiPaaSに期待が寄せられています。
ソフトバンクは、2024年にiPaaS事業開発本部を設立。さまざまなLLM(大規模言語モデル)やSaaSとの連携により、業務プロセスをスムーズに自動化できるAIエージェントサービスの開発およびベータ版の提供を開始しました。誰もが生成AIの便利さを享受できる世界を目指し、先端テクノロジーの活用による社会全体の生産性向上に向け取り組んでいます。
iPaaSの関連情報
(掲載日:2024年9月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部