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“安心して選ばれるブランド” であるために。ソフトバンクが取り組む模倣品対策

正規品 vs 模倣品、あなたは見抜ける?模倣品のリアルとソフトバンクの対策

近年、インターネット通販や越境ECサイトの普及に伴って、デザインを無断で使用して製造・販売される模倣品が多く出回っています。こうした被害拡大を受け、税関職員が模倣品対策に取り組むソフトバンクを視察に訪れました。模倣品対策の紹介や、正規品と模倣品を実際に見比べる「真贋(しんがん)判定体験」といった体験型プログラムが実施されました。

巧妙化する模倣品。見分け方と対策を税関職員が視察

近年では、インターネット通販や越境ECサイトの普及により、世界的に模倣品の流通が拡大。外見は正規品そっくりであっても、品質や安全性は保証されていません。消費者が模倣品と気付かずに購入し、品質や安全性に問題のある製品を使用してしまう恐れがあるだけでなく、企業にとっても、ブランド価値の毀損(きそん)や、安価な模倣品による販売機会の損失といった深刻な影響が生じます。

世界税関機構(WCO)では取締技術や知識向上を目的に開発途上国の税関職員を日本に留学させる取り組みを行っています。知的財産侵害物品の水際取締の授業として企業視察など研修もあり、今回は、ケニアやバングラデシュなどの税関職員がソフトバンクの本社を訪問し、模倣品対策を視察しました。

目で見て、手で触れて気づく。正規品と模倣品を実際に比較

物品の輸出入を取り締まる税関職員が正規品と模倣品を見極める。

来社した税関職員に対して、ソフトバンクの知的財産部の担当者がソフトバンクの模倣品対策の全体像と具体的な取り組みについて紹介しました。模倣品対策の具体例として挙げたのは、ソフトバンクとSB C&S株式会社が共同で企画した「HeartBuds(Earphone)」。ハート型のかわいらしいデザインで話題となり、テレビでも紹介された本製品は、その注目度の高さから模倣の標的にもなりました。ECサイトやオークションサイトでの通報・監視体制の整備や、通報件数の増加によって模倣品の販売を抑制した成果など具体的な事例を共有。

その後は、「真贋(しんがん)判定体験」を実施。「HeartBuds(Earphone)」の正規品と模倣品が並べられ、参加者はそれぞれ手に取りながら「見極め」に挑戦しました。

物品の輸出入を取り締まる税関職員が正規品と模倣品を見極める。

正規品と見間違うほど精巧に作られている模倣品もあり、参加者たちがその巧妙さに驚く様子も。デザインなど、模倣品を見分ける際のポイントを確認しながら慎重に判定を進めていました。

物品の輸出入を取り締まる税関職員が正規品と模倣品を見極める。
物品の輸出入を取り締まる税関職員が正規品と模倣品を見極める。

模倣品にはさまざまなタイプがあります。例えば、全てが本物にそっくりのいわゆる「デッドコピー」タイプ、中身の商品自体は本物そっくりであるものの商品名や付属品などが異なるタイプ、さらには全く異なる商品なのに商品名だけ模倣するタイプなどがあります。多くの人は “本物そっくり” な模倣品を想像しがちですが、さまざまな模倣品が存在することを知ることができたようです。

模倣品の一例

模倣品の一例

参加者からは、「外見だけではほとんど見分けがつかない」「実際に手に取って初めて違いがわかった」「ここまで詳しく教えてもらったのは初めてだった」といった感想が寄せられ、模倣品対策の必要性と難しさを肌で感じる貴重な機会となりました。

模倣品を流通させないために。ソフトバンクの「水際対策」

模倣品の流通によるビジネスリスクを未然に防ぐことは企業にとって重要な課題の一つとなっています。ソフトバンクの模倣品対策の取り組みについて、担当者に話を聞きました。

松宮 静(まつみや・しずか)

ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 知的財産部

松宮 静(まつみや・しずか)

2021年中途入社。前職営業時代にライバル企業が自社人気商品によく似た新製品を発売、市場シェアを奪われた経験から、知財保護の重要性を痛感し現職へ転身。主に商標、契約業務、ブランド保護、模倣品対策、ドメインを担当。

ソフトバンクでは模倣品対策としてどのような取り組みを行っていますか?

模倣品対策の第一歩として、商標権や意匠権などの知的財産権を事前にしっかり取得しています。模倣品が見つかった際に、販売差し止めを申し立てるためには、権利者としての立場を明確にしておく必要があります。あわせて、国内外のECサイトを対象に定期的な監視体制を整え、模倣品の出回り状況を把握することも重要。模倣品を発見した場合は、知的財産部が警告書を送付し、販売停止を求めるなどの対応を行っています。

さらに、模倣品を発見した際にその場で輸入を止めてもらうため、税関に「輸入差止申立て」を実施しています。申立てをすることで、販売業者による輸入だけでなく、消費者が海外ECサイトで模倣品を購入してしまった場合も日本国内に模倣品が入ってくることを防ぐことができます。

これまでに差し止めに成功した模倣品の中で、特に印象に残っている事例はありますか?

知的財産部では、モバイルルーターなど “SoftBank” の名称を含む製品はもちろん、ソフトバンクが企画に携わった製品全般を監視対象としています。その中でも特に印象に残っているのが、「HeartBuds(Earphone)」に関する事例です。
本製品の模倣品が、複数のECサイトで大量に販売されていることが判明。取得済みの商標権・意匠権を提示し、ECサイトへの出品削除を申請した結果、削除件数は1,000件以上にのぼりました。さらに、水際対策として、模倣品が日本に入ってこないよう「輸入差止申立て」を実施。中でも大阪税関では、一度に約6,000個の模倣品が差し止められました。

実際に差止めされた模倣品

実際に差し止めされた模倣品

今後、模倣品対策をどのように強化していきたいと考えていますか?

特に力を入れていきたいのが、海外における模倣品対策です。海外での模倣品流通の実態は、日本からでは把握しづらく、仮に発見できたとしても、対応には多くの時間やコストがかかるといった課題があります。

今後も、ソフトバンクに関連する模倣品の流通を防ぐため、より効果的な対策を模索しつつ、国内外を問わず対策を強化し、安心して選ばれるブランドであり続けられるよう努めていきます。

「見る」「守る」「止める」がソフトバンクの模倣品対策

ソフトバンクの知的財産・
ブランドの保護の
取り組み

(掲載日:2025年8月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部